ビリー・チャイルズ
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ビリー・チャイルズ
Billy Childs
ビリー・チャイルズ(2008年)
基本情報
出生名William Edward Childs
生誕 (1957-03-08) 1957年3月8日(67歳)
出身地 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
ジャンルジャズ
職業ミュージシャン、作曲家、編曲家、指揮者
担当楽器ピアノ

ビリー・チャイルズ(Billy Childs、本名ウィリアム・エドワード・チャイルズ、1957年3月8日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれの作曲家ジャズピアニストである。6歳からピアノを習い始め、16歳の頃、南カリフォルニア大学によってスポンサーされた一流プログラムのThe Community School of the Performing Artsに通い始めた。ピアノをJohn Weisenfluhのもとで、そして音楽理論をMarienne Uszlerのもとで学んだ後、Robert Linnの指導のもとで作曲を専科とし学士号を受理した。

チャイルズは十代でプロとして演奏しており、1977年にはJ・J・ジョンソン・クインテットの日本ツアーのうちに行われた横浜でのコンサートで収録されたのが彼のレコーディング・デビューとなる。1978年から1984年の6年間にわたって、トランペット奏者フレディ・ハバードと演奏をしたことがきっかけとなり大いに注目を浴びる。彼の演奏はハービー・ハンコックキース・エマーソン、そしてチック・コリアに影響を浮けている。作曲方面ではパウル・ヒンデミットモーリス・ラヴェルイーゴリ・ストラヴィンスキーに影響が見られる。色々な音楽家の影響を受けながらも、チャイルズは常に自分の観念を持っていた。そしてジャズとクラシックのジャンルでピアニストとして作曲家として彼自身の声を開発していった。
ソロ・レコーディング(ウィンダム・ヒル、ストレッチ、シャナキー)

1988年、チャイルズは初のソロ・レコーディングによるアルバム『テイク・フォー・イグザンプル・ディス』をジャズ・レーベルのウィンダム・ヒル・レコードから発表し高く評価された。そして『トワイライト・イズ・アポン・アス』(1989年)、『ヒズ・エイプリル・タッチ』(1992年)と『ジャズ・ピアニストの肖像』(1993年)を次々にリリースした。チック・コリアとの長期にわたる友人関係がきっかけとなり、チャイルズは所属していたウィンダム・ヒルを離れ、コリアの新しいレーベルであるストレッチ・レコードに所属することになった。そしてアルバム『アイヴ・ノウン・リヴァーズ』を1995年にストレッチ/GRP(現在ストレッチ/コンコード)からリリースした。続き、『The Child Within』を1996年にシャナキー・レコードから発表。これらのCDは絶版しており、入手困難である。
編曲家としての活動

2000年にチャイルズはダイアン・リーヴスの『サラ・ヴォーンに捧ぐ (The Calling: Celebrating Sarah Vaughn)』のために編曲、オーケストレーション、指揮を担当した。このアルバムは「最優秀ジャズ・ボーカルCD」として2002年にグラミー賞を受賞している。その他、チャイルズが編曲を担当したアーティストやプロデューサーにはスティングクリス・ボッティグラディス・ナイトマイケル・ブーブレデイヴィッド・フォスターフィル・ラモーン、クローディア・アクーニャなどがいる。
Jazz-Chamber Ensemble

2001年頃にチャイルズはピアノとアコースティック・ギターとハープを主としたチェンバー・ジャズのグループを作ろうと考えていた。このアイディアは、一部的に『Christmas And The Beads of Sweat』でのローラ・ニーロアリス・コルトレーンとの共同作品や、チャイルズのジャズとクラシック音楽の融合を望んだことから影響されたものだ。Jazz-Chamber Ensembleはその結果である。このアンサンブルはピアノ、ベース、ドラムス、アコースティック・ギター、ハープ、木管楽器を主に構成されている。時には弦楽器四重奏団や木管楽器四重奏団もしくは両方が加わる。2008年に、彼らの初アルバム『Lyric, Jazz-Chamber Music, Vol.1』をリリース。このアルバムは200年度グラミー賞の三つのカテゴリー(『Best Jazz CD』『Best Instrumental Composition』『Best Instrumental Arrangement』)にノミネートされた。そして、アルバムの中の1曲である『Into The Light』が『Best Instrumental Composition』を受賞した。
グラミー賞

チャイルズは8回グラミー賞にノミネートされ、そのうち1996年と1997年の2年間で3回グラミー賞を受賞。1996年に発表された『I've Known Rivers』から「The Starry Night」と1997年に発表された『The Child Within』から「Aaron's Song」が「最優秀インストゥルメンタル作曲」として、そして「The Child Within」は「最優秀パフォーマンス・バイ・ジャズ・グループ」としてノミネートされた。2002年にはチャイルズが編曲したダイアン・リーヴスのアルバム『サラ・ヴォーンに捧ぐ』から「Fascinating Rhythm」が「最優秀アレンジメント・アカンパニーイング・ア・ボーカリスト」としてノミネートされ、彼にとって4回目のノミネーションとなった。

彼のJazz-Chamber Ensembleは彼の特定した場所で演奏するためにChamber Music Americaから大きな補助金を授与された。2006年には『Lyric, Jazz-Chamber Music, Vol.1』から「Into The Light」が「最優秀インストゥルメンタル作曲」に。「Scarborough Faire」は「最優秀インストゥルメンタル・アレンジ」そしてアルバムは「最優秀ジャズCD」にノミネートされた。この年、チャイルズは「Into The Light」で「最優秀インストゥルメンタル作曲」を受賞し、「最優秀アレンジメント・アカンパニーイング・ア・ボーカリスト」をクリス・ボッティのアルバム『To Love Again』でスティングが歌っている「What Are You Doing The Rest of Your Life?」によりギル・ゴールドスタインとHeitor Perieraと共に受賞した。


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