「ビューティフル・デイ」
U2 の シングル
初出アルバム『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド』
リリース2000年10月9日
2000年10月18日
規格12インチ・シングル
カセット・シングル
12cmCDシングル
録音2000年
ジャンルロック
レーベルアイランド・レコード
作詞・作曲U2
プロデュースブライアン・イーノ、ダニエル・ラノワ、スティーヴ・リリーホワイト
チャート最高順位
1位(アイルランド、イギリス[1]、イタリア[2]、オーストラリア[3]、オランダ[4]、カナダ・Canadian Singles Chart[5]、ノルウェー[6]、フィンランド[7])
6位(スイス[8])
7位(オーストリア[9]、スウェーデン[10]、ドイツ[11]、ニュージーランド[12])
17位(フランス[13])
21位(アメリカ・Billboard Hot 100 [5])
42位(日本[14])
U2 シングル 年表
スウィーテスト・シング (シングル・ミックス)
(1998年)ビューティフル・デイ
(2000年)スタック・イン・ア・モーメント
(2001年)
ミュージックビデオ
「Beautiful Day」
「ビューティフル・デイ」(Beautiful Day)は、U2が2000年に発表した楽曲。アルバム『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド』(2000年)からの先行シングルとしてリリースされた。 シングルのB面に収録されたAlwaysが元[15]。ボー・ディドリーとイギー・ポップのLust For Life」インスパイアされた曲なのだという。当初はさほどいい曲のように思われなかったが、イーノがビート・ボックスを使ってコードをエレクトロニクス化し、イントロのストリングス・パートを思いつくと一気に突破口が開き、さらにボノがサビの部分を思いついて完成した。原点回帰的といわれるが、細部で工夫を凝らし、90年代の成果を生かしているとのこと。[16] あれは本当にまとめるのが難しかったんだ。いわば“船の上に釣り上げる”のがね。とてつもなく素晴らしいモノがあって、例えばフロリダ沖で捕まえる最高のカジキみたいなもんだとするよね。船の上に釣り上げるのに腕が折れそうなぐらいなんだ (ボノ)[17] 歌詞はボノのジュビリー2000の経験に影響されたもので、「すべてを失っても、今あるものに喜びを見出す人間」についての曲ということである。[18] みんなで曲を聴いたとき、全員が元気づけられたような気がしたんだ。歌詞には日常的な絶望感が描かれているよね。アイスキャンディーみたいな(甘い)内容じゃない。自分でも興味深い考え方だと思うけど、人間関係や所有物……すべてのものを失ったそんなときにさ、人はドン底のときにこそ、本当の自分や自分の能力に気づくという考えは救われるよね(ボノ)[19] 『Pop』で痛手を受けたU2は「ヒットしそうな曲でできるまでアルバムをリリースしない」と決めていたのだが、アメリカとヨーロッパを行ったり来たりしてバンドの様子を窺っていたジミー・アイオヴィンの前でこの曲を演奏すると、彼が「これは必ずヒットする」と言ったので、アルバムの1曲目にしてリードシングル持ってきたが、結果は吉と出て、この曲はロビー・ウィリアムズとカイリー・ミノーグのデュエット曲「Kids」を押しのけて、UKシングルチャート1位に輝いた[16]また、アメリカのグラミー賞では、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀ロック・パフォーマンス賞(グループ)の3部門を受賞した[20]。 この曲は新たなU2の代表曲となり、2000年にはNBCのシドニーオリンピック報道番組「Images Of The Games」やUKのプレミアリーグ紹介番組「The Premiership」で使われ、2002年にU2がスーパーボールのハーフタイムショーに出演した際は、ファン投票で「Desire」「Pride」「I Still Haven't Found What I'm Looking For」などの過去の名曲を押しのけて、この曲が選ばれた。 2008年のバラク・オバマ大統領キャンペーンにも使われた。 これについてボノは次のような感想を述べている。 とても嬉しいよ。例えば自分がロックバンドの一員だと想像してみると、ポップチャートは必要ないと思えるかもしれないけれど、それでもポップチャートは必要なんだ。シングルはロックをシャープなものにする。そして僕たちはシングルに関しては、あまり芳しい成果を収めてこなかった。僕たちがどんなに興奮しているのか伝えるのは難しい。僕たちはしばらく舞い上がっていたよ。ラジオからこの曲が流れてくると、特別な気持ちになった。[21] メンバー4人に加えて、プロデューサーのブライアン・イーノがシンセサイザーのプログラミングを担当し、ダニエル・ラノワはジ・エッジと共にバッキング・ボーカルで貢献している。1990年代の実験的なスタイルから、U2の原点であるロックへ回帰した楽曲であり、本作のリミックス・ヴァージョンを制作したポール・オーケンフォールドは「素晴らしい、彼らはロックン・ロールの日々へ戻った。
解説