ビブラフォン
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「バイブス」と「ヴァイブズ」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「バイブ」をご覧ください。

日本の競走馬については「ヴィブラフォン (競走馬)」をご覧ください。
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ヴィブラフォン
別称:Vibes, Vibraharp.
各言語での名称

Vibraphone
Vibraphon
Vibes
Vibraharp.
Vibraphone
Vibrafono
顫音琴


ムッサー社のヴィブラフォン
分類

打楽器

ヴィブラフォン (またはヴァイブラフォンとも。: Vibraphone)は、金属製の音板をもつ鍵盤打楽器で、鉄琴の一種。楽譜上の略記はVib. Vibe.などが用いられる。

後述の通り電力が必要になる楽器ではあるが、発音する際に電力は使用しないため、電気楽器には分類されない。
概要低音域の音板を外した様子
共鳴管の上端の丸いはね、音を止めるダンパーバー、音板を保持するためのピンなど、内部構造が見える。プレミア社のヴィブラフォンヴィブラフォン(人物の手前側)
名称

:Vibraphon

:Vibraphone

:Vibraphone, Vibes, Vibraharp.

:Vibrafono

日本語の場合は vi の発音表記の違いから、ヴィブラフォン、ヴァイブラフォン、ビブラフォン、ヴァイブ、バイブ、と表記が様々で、統一はされていない。一部吹奏楽関係等ではビブラと呼ばれることもあるが、正式な呼び名、印刷物には使われていない。ヤマハの製品情報サイト[1]では「ビブラフォン」表記のみである。
構造

通常の鉄琴や木琴と同様、ピアノの鍵盤の順番に並べて置かれた音板をばちマレット)で叩いて音を出す。ヴィブラフォンの音板は一般的にアルミニウム合金製であり、普通用いられる鉄琴よりも大きく低い音の出る音板が用いられる。マリンバ同様に音板の下に共鳴管が並んでいる。共鳴管の上端に丸い「はね」(ファンとも呼ぶが、本稿では「はね」とする。)を設置し、このはねを電気モーターによって回転させるとはねが管の上端を閉じたり開いたりして、振動の共鳴管への伝わり方が増減する。それによって共鳴管の共鳴量が変化し、音量が増減を繰り返し、音のふるえ(ヴィブラート)を起こす。楽器の名称はここから来ている。

電気モーターの回転数を制御する回路が組み込まれており、はねの回転の速度は変化させることができ、また、停止して演奏することもある。音の余韻をコントロールするダンパーペダルによってロングトーンを演奏する事が可能で、マリンバや木琴と大きく異なる機能である。ヴィブラフォンがVibraphoneと呼ばれるのは、このロングトーンによる残響・共振(ヴァイブレーション)に起因するとも言われている。ダンパーペダルを踏むと装置が離れ、離すと装置が音板に触れ、残響を止める。

音色の変化ははねの回転速度の他に、マレットの材質(特に堅さ)や大きさ、叩く位置などによって得られる。はねの回転速度を遅くし大きめでややソフトなヘッドを持つマレットと、ハーフダンプリングを多用したミルト・ジャクソンの奏法などが知られる。

音域はF2-f5までの3オクターブだが、4オクターブ以上のヴィブラフォンを製造しようという試みも古くからあり、2018年現在Bergerault (フランス), Studio 49 (ドイツ), 4.3オクターブまで拡張したVanderPlas (オランダ), DeMorrow (アメリカ合衆国), アメリカ・ヤマハ (アメリカ合衆国・日本では販売されていない)の五社だけ生産しているが、定着していない[2]

足元のペダルの部分にハープの飾りを施した物があったため、初期のムッサー社のカタログ等、Vibraharpというネーミングで呼ばれた時期がある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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