ビデオチャット
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インターネット電話(インターネットでんわ、: Internet phone)は、インターネット通信網によるVoIP技術を用いた電話である。サービス品質 (Quality of Service)が保証されたIPの閉域網のみを使用するIP電話以上の、セキュリティ対策が必要とされる。[1]

PC(パーソナルコンピュータ)上で利用するものは、ボイスチャットと言う場合もある(なお、ボイスチャットは3者以上のグループ通話にも通常対応する)。また、ビデオチャット(PC同士のテレビ電話)など色々な機能が利用可能である。

なお、インターネット電話とIP電話/VoIPの「ソフトフォン」とは、通常のPCの使用を想定している点では共通だが、前者は通信経路として一般的なインターネット回線の使用を志向している点で区別される。

P2Pによる通信を前提とするため、インターネット接続料金を別にすれば通話料は掛からない、即ち料金契約対象にはならないのが通常である。ただし、他の電話網との接続については料金契約が必要となり通話料が発生する場合がほとんどである。
目次

1 日本での経緯

2 プロバイダフリーのIP電話

3 アプリケーションソフトウェア

3.1 ボイスチャット

3.2 ビデオチャット

3.3 Skype等の展開

3.4 スマートフォンのインターネット電話


4 主要アプリケーション

5 主要サービス

6 脚注

7 関連項目

日本での経緯

1990年代後半より、スピーカーマイクロフォンまたは、ヘッドセットを接続したパソコンソフトウェアをインストールする方式で利用されていた[要出典]。

2000年(平成12年)前後より、LINE電話・Skype Out・Viber Outのようなインターネット電話から、固定電話携帯電話などに発信できるようなサービスも開始された。また、プロバイダフリーのIP電話など、一般または専用の電話機が使えるサービスも出始めた(次項参照)。

ただ、通信経路上にインターネットがあるIP電話サービスには、サービス品質上、IP電話番号(050)の付与は認められず、他の電話網から着信できるようなサービスは、日本国内ではほとんど出ていなかった。

平成14年総務省令第70号により、050番号付与に掛かる品質要件が規定され[2]、さらにアクセス回線としてブロードバンドが普及し、品質要件を満たせるものについて、050番号を付与した他の電話網との発着信ができる電話サービスが開始された。IP電話の普及により、インスタントメッセンジャーから発信するサービスが終了になるなど、日本国内では商業ベースのサービスとしてはいったん下火になった。

2005年ごろより、面倒な契約や難しい設定等をせずに気軽にインターネット電話・ボイスチャットが出来るソフトが普及した。

2010年代より、インターネット接続を利用したIPセントレックス内線電話としての利用、050plus・LaLa Call・SMARTalkなどスマートフォン向け050電話番号での発着信可能な通話料金節約ソフトウェアなどが普及を見ている。
プロバイダフリーのIP電話

プロバイダフリーのIP電話とは、どのプロバイダ回線でも利用できるIP電話サービス。性質上、インターネット接続が有りさえすれば、Wi-fi無線アクセス接続経由であっても、また国外であっても設置または利用できる(サービスによる)。全世界から接続可能なため、セキュリティ対策に不備があった場合の損害が大きい。

前述の通り、通信経路上にインターネットがあるIP電話サービスには、サービス品質上、IP電話番号(050番号)の付与[2]が難しかったが、050番号の発着信をIP電話事業者上のIP電話サーバで扱い、当該サーバと利用者との間でインターネット電話的にVoIP接続することにより、050番号ながら(ユーザ末端において)プロバイダーフリーのIP電話(050付与)としてサービス提供されるようになった。

また一部のIP電話事業者では固定電話の電話番号(0AB?J番号。市外局番0306などの番号)を確保し、着信を転送して公衆網IP網を接続することにより、世界のどこからでも03番号などで発着信できるサービスもある。
アプリケーションソフトウェア
ボイスチャット

単に「ボイスチャット」と呼ぶ場合は、インスタントメッセンジャーの付加機能としての、音声によるチャットのことを指し、電話網でのIP電話と区別することが多い。同じメッセンジャー内に限られるものの、多人数での同時ボイスチャットも可能。PCだけでなく、家庭用ゲーム機での利用が可能な機種もある。

また、PC用TeamSpeak2やXbox Liveなど、オンラインゲームでの音声チャットを主目的としたアプリケーションもある。キーボードで会話する必要がないため、ゲーム操作に集中できるのが最大のメリットであり、Xbox Liveの付属ゲーム、『ファンタシースターオンライン』が先鞭を付けた。このことで、標準でボイスチャット機能を内蔵したゲームが登場してきている(例:『フロントミッションオンライン』(PlayStation 2用)、『バトルフィールド2』(PC用))。

これらは公衆網を介さず、PCのヘッドフォン・マイク端子にヘッドセットを接続すれば利用可能なため、すでにコミュニティが形成されている場合や、相手のIDが分かっている場合、前述のオンラインゲームなどには便利である。しかし、Skypeなど一部の例を除き、公衆網への通話はできない。

Bluetooth技術を応用した、ワイヤレス・ヘッドセット製品も存在する。
ビデオチャット

ビデオチャット(: Videochat)は、ボイスチャットに、ウェブカメラによるリアルタイム画像伝送機能を実装したもの。ビデオ通話、または、ビデオコール: Video call)とも呼ばれる。ボイスチャットが通常は電話網へ通話できないのと同じように、ビデオチャットから(電話網上の)テレビ電話へ接続することは通常はできない。画像の伝送が伴うため、複数人でのテレビ会話ができなかったり、5人まで(Xboxビデオチャット)などといった人数制限があったりする。

なお、一部のサービス事業者ではビデオチャットを(電話網上でない)「テレビ電話」と表現する事もある。
Skype等の展開

ボイスチャット、ビデオチャットはPC等の情報機器のアプリケーションと言う形態であったが、Skypeの登場により、薄型テレビゲーム機に搭載されるケースも出てきた。
スマートフォンのインターネット電話

スマートフォンの普及によりスマートフォン上のアプリケーションで動作するインターネット電話が普及してきた。

同一アプリケーション間のみのもの、発信のみのもの、050番号及び0AB-J番号による発着信可能なものがある。

加入電話などと比較して、緊急通報用電話番号に対応しない、呼び出しまでに時間がかかる、音声の遅延が大きい、電源の消耗が多くなる、などの欠点がある場合がある。
主要アプリケーション


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