ビッグX
ジャンルSF漫画・SFアニメ
漫画
作者手塚治虫
出版社集英社
掲載誌少年ブック
発表期間1963年11月 - 1966年2月
アニメ
原作手塚治虫
監督浜本征三
脚本角田次朗、村野守美、広瀬正、
山野浩一、山本グループ ほか
音楽冨田勲
アニメーション制作東京ムービー
放送局TBS系列
放送期間1964年8月3日 - 1965年9月27日
話数全59話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画・アニメ
ポータル漫画・アニメ・手塚治虫
『ビッグX』(ビッグエックス)は、1963年11月から1966年2月まで集英社『少年ブック』に連載されていた手塚治虫の漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメである。また「ビッグX」は、薬品またはエネルギーの名称であると共に、それにより変身した主人公を指す場合もある。 第二次世界大戦時、無敵の軍隊を作ろうと目論むナチス・ドイツの下で、日本人の朝雲(あさぐも)博士とドイツ人のエンゲル博士は、ヒットラー総統の命令のもと、生物を鋼鉄のように強靭でしかも巨大化させる薬品「ビッグX」の開発を行っていた。ベルリン陥落の直前、朝雲博士は「ビッグX」の平和利用に一縷の望みを託し、その製法を記したカードを朝雲の息子のしげるの体内に埋込んだ。その直後に両博士は、「ビッグX」の完成を故意に遅らせた疑いにより射殺され、研究書類は全て焼き捨てられた。20年後、しげるの体内から発見され摘出されたカードを、ネオナチの秘密結社「ナチス同盟」が狙って襲撃してくる。しげるはビッグXを完成させるが、ナチス同盟に襲われてカードは失われ、しげる自身も殺害されてしまう。翌年、花丸博士との協力で「ビッグX」を完成させたしげるの息子・昭は、自ら「ビッグX」で巨大化してナチス同盟に立ち向かうのだった。 ナチス同盟は巨大ロボット・V-3号で日本を襲撃し、昭をおびきだして捕らえ、ナチス同盟が事実上支配する軍事独裁国家・カルタゴ国に連行する。そこにはナチス同盟のメンバーでカルタゴ国の国防庁直属軍司令官、ハンス・エンゲルがいた。エンゲル博士の孫であるハンスは、朝雲博士がビッグXの秘密を独占したためにエンゲル博士は射殺されたと誤解しており、ビッグXによる世界征服をもくろんでいた。 ナチス同盟を壊滅させた昭とニーナは、ビッグXで巨大化させたハゲタカに乗って日本へ帰ろうとするが、ハンスの攻撃により密林地帯に不時着してしまう。昭たちを襲撃したのは、世界的なネオナチ系秘密結社「クロス党」だった。全世界に核戦争を起こして人類を滅亡させ、自分たちは放射能が薄くなるまで宇宙に移住しようという陰謀を知った昭は、人類滅亡の引き金となるアメリカ合衆国へと向かう。 クロス党を滅亡させ、国連にその功績を讃えられた昭とニーナは特務レインジャー(武装監視員)の称号を与えられる。ある日昭とニーナは国連からの依頼で、50年来の寒波に襲われたガレア共和国へと向かい、主要作物のジャガイモをビッグXで大きくすることで食糧問題を解決しようとする。しかし、その巨大化したジャガイモを漂着した宇宙生物が乗っ取り、巨大な植物怪獣「キング・ガレア」が誕生してしまう。キング・ガレアはガレア共和国の秘密地下要塞「じねずみ」を制圧し、兵を奴隷化して人類に降伏を勧告する。ニーナを人質に取られてしまった昭は、キング・ガレアを倒すべくハンスと協力を打診する。 国連科学財団のモル・タル博士は、月ロケット「アルテミス」を開発した。国連は勇敢な宇宙飛行士5名を月に送ろうとしたのだが、地球の機密を盗むスパイが紛れ込んでいるのだ、とモル博士は昭に告げる。昭とニーナは宇宙飛行士たちの護衛兼スパイの発見を名目に「アルテミス」に乗船、人類初の月着陸を成功させようとする。途中、「アルテミス」に隕石が衝突し、昭はビッグXの力でこれを除去するが体が重くなりすぎてロケットの外壁から滑り落ちてしまう。
あらすじ
ナチス同盟編(プロローグ - 第9章)
クロス党編(第10章 - 第14章)
ガレア共和国編(第15章 - 第18章)
月世界編(第19章・第20章)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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