ビッグボーイ(Big Boy)は、アメリカ合衆国で発祥したファミリーレストラン[1]。
日本における運営法人である株式会社ビッグボーイジャパンは、「ビッグボーイ」「ヴィクトリアステーション」の2業態を運営し、計172店舗(令和6年2月現在)を展開している。日本のメニューは、ハンバーグやステーキなどが中心である。
アメリカのビッグボーイバーバンク店(カリフォルニア州)
看板の下にマスコットが見える。マスコットの人形(西部版)マスコットの人形(東部版)
アメリカのビッグボーイは日本のようなハンバーグ店ではなく、店名の由来になった「ビッグボーイ」を中心とするハンバーガーを主力として、ベルギーワッフル、ロールサンドイッチ、シナモン風味パンにイチゴパイなど多彩なラインアップのメニューを有するレストランチェーンである。 1936年にボブ・ワイアン
沿革
現存最古のレストランは1949年にバーバンク市に開店したバーバンク店であり、ウェイン・マクアリスター(英語版)[注釈 2]によるグーギー建築の店舗は、カリフォルニアの歴史的建築物にもなっている[2][5]。この店は1965年にビートルズが食事したことでも知られ、また1995年の映画『ヒート』のいくつかのシーンのロケに使われた[3]。
ビッグボーイは1967年にマリオットに買収された。1987年には最初のフランチャイジーであったイライアス・ブラザーズによって買収され、本社はミシガン州ウォーレンに移転した。2000年にイライアス・ブラザーズが倒産した後は投資家のロバート・リゲットが買収し、2018年にはミシガン州の投資家グループによって買収され、社名をビッグボーイ・レストラン・グループに改めた[3]。現在の本社はミシガン州サウスフィールドにある。
アメリカ、タイ、日本などでフランチャイズ展開されている。アメリカではフランチャイジー(フランチャイズ加盟者)ごとの独立性が高く、異なる店名が使用されている[6](「XXX's Big Boy」の「XXX」の部分が異なる)。過去のフランチャイジーの中にはビッグボーイの名称やマスコットの使用を中止して完全に独立した会社もある。 ビッグボーイを象徴するマスコットキャラクターの少年は、茶色の特徴的な髪型で、赤と白のチェック柄のズボン姿とサスペンダーを着用し、ハンバーガー(日本ではハンバーグ)を持つ仕草で愛されている。なお、東部では帽子をかぶって走る、異なるデザインのマスコットが使われている。 1956年から1990年代にかけて、ビッグボーイを主人公とするコミック『ビッグボーイの冒険(The Adventures of Big Boy)』がスタン・リー、ビル・エヴェレット、ソル・ブロドスキー、ダン・デカーロらの手によって書かれ、タイムズ・コミックス(マーベルの前身)から刊行された[7]。 1997年の映画『オースティン・パワーズ』の冒頭で、Dr.イーブルは巨大なビッグボーイのマスコット(の形をしたロケット)に乗り込む。
マスコットキャラクター