ビジョン グランツーリスモ(Vision Gran Turismo)とは、ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されているレースゲーム『グランツーリスモシリーズ』に登場するコンセプトカーおよびそのプロジェクト名である。同シリーズの発売15周年を記念して2013年8月21日に発表された[1]。一般的にはVGTもしくはビジョンGTと略される。 世界各国の自動車メーカーやグローバルブランドが、本シリーズのために独自に製作したコンセプトカーを発表するプロジェクトである。 発表された各コンセプトカーは『グランツーリスモ6』のアップデートにて配信され、ゲーム内でドライブすることができた。当初は2013年末から2014年にかけて順にリリースするとアナウンスされていた[1]が、プロジェクトの長期化に伴い、プラットフォームを後発作の『グランツーリスモSPORT』や『グランツーリスモ7』に移した上で2023年現在もプロジェクトは進行中である。 あくまでもビデオゲーム用に作られた架空の車両であるが、実寸大のモックアップが製作されたり、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード等のモータースポーツイベントなどで大々的に発表されたり、各メディアで取り上げられるなど、その影響力は強い。2016年1月23日には、ビジョン グランツーリスモの活動に対して日本カーデザイン大賞「ゴールデンマーカー特別賞」が授与された[2]。 (ABC順) 参加企業は事前予告なしで、公式サイトの参加企業一覧リストに追加もしくは削除されることがある。現時点では「アルファロメオ」と「ベルトーネ」の2社が削除されている。また、「ダイハツ」のようにブランドやグランツーリスモ公式からの事前告知がなく実装されていたり、「ジェネシス」のようにブランドが先行してアナウンスする特殊な事例も存在する。 各VGTはアップデートでの追加順、もしくは公式サイトの一覧ページの掲載順に記載している。『グランツーリスモSPORT』においては基本的にGr.Xクラスに、『グランツーリスモ7』ではその他クラスに設定されているが、一部Gr.1等のレーシングカーカテゴリに合わせてモディファイされたVGTも存在する。 2013年12月5日に追加された、メルセデス・ベンツのビジョン グランツーリスモ。 車体は「狩りをするネコ科の大型動物」というイメージによってデザインされており、エクステリアは300SLが踏襲されている。300SL同様にロングノーズ・ショートデッキスタイルのボディを備え、ドアにもガルウィングドアが採用されている。フロントグリルには大量のLEDが埋め込まれており、車両の状況によって発光パターンが変化する。リアにはアクティブウイングが備えられ、高速走行時に作動する。 パワートレインは585 PS・81.6 kgfmを発生するAMG製の5.5 L V8ツインターボエンジンを搭載し、駆動形式はFR。カーボンファイバーの多用とアルミスペースフレームによって車重は1385 kgまで軽量化されており、パワーウェイトレシオは2.40 kg/PSを実現した。これに7速DCT、ダブルウィッシュボーン式サスペンション、リアタイヤのトラクションを最適化する電子ディファレンシャルロック機構などが組み合わせられる。 メディア出演もしており、2017年に公開された映画ジャスティス・リーグに本車が登場している。当初AMG VGTはインテリアが設定されていなかったが、主人公ブルース・ウェインが日常で使用する乗用車として登場する都合から、映画撮影用にインテリアが新規にデザイン・制作された。.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}メルセデス・ベンツ AMG ビジョン グランツーリスモメルセデス・ベンツ AMG VGT リアビュー 2014年1月28日に追加された、メルセデス・ベンツの2台目のビジョン グランツーリスモ。 「メルセデス・ベンツ AMG ビジョン グランツーリスモ」のレーシングカー仕様であり、7速DCTを伝達効率に優れるシーケンシャルミッションに、アクティブリアウイングを固定式ウイングに、CCDカメラ式サイドミラーをコンベンショナルなミラーにそれぞれ変更している。最高出力は600 PSに向上し、車重は1300 kgに軽量化されている。 2014年5月14日に追加された、BMWのビジョン・グランツーリスモ。 1970年代にツーリングカー選手権で大活躍したBMWの興奮と熱気を、現在に蘇らせるべく開発されたモダンロードレーサーである。BMW Mのエンジニア・デザイナーの手により、数か月もの時間と労力を掛けて生み出された。 スタイリングは4シリーズに準じた2ドアクーペであり、BMWのプロダクションスポーツカーの特徴である丸型2灯式ライト、L字テールライト、キドニーグリル等を備える。
概要
参加企業・ブランド
アルピーヌ
アストンマーティン
アウディ
BMW
ブガッティ
ブルガリ
シボレー/シャパラル
ダイハツ
フェラーリ
フィッティパルディ・モータース/ピニンファリーナ
フォード
GMデザイン
ジェネシス
ホンダ
ヒョンデ(ヒュンダイ)
インフィニティ
イタルデザイン・ジウジアーロ
ジャガー
ジョーダン
ランボルギーニ
レクサス
マツダ
マクラーレン
メルセデス・ベンツ
ミニ
三菱
ナイキ
日産
プジョー
ポルシェ
シュコダ
SRT
スバル
スズキ
テスラモーターズ
トヨタ
フォルクスワーゲン
ザガート
車種
メルセデス・ベンツ AMG ビジョン グランツーリスモ詳細は「メルセデス・ベンツ・AMG ビジョン グランツーリスモ」を参照
メルセデス・ベンツ AMG ビジョン グランツーリスモ レーシングシリーズ
BMW ビジョン グランツーリスモ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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