ビオレは、花王が展開する洗顔料・基礎化粧品を中心とした化粧品ブランドである。関連製品として、ボディソープの「ビオレu」や男性向けの「メンズビオレ」がある。 従来石鹸や洗顔料が弱アルカリ性(石鹸の製造過程に由来)である中で、1980年に中性(酸性でもアルカリ性でもない)というビオレ洗顔フォームを発売、素肌にやさしい中性の洗浄成分MAP(モノアルキルフォスフェイト)を主成分とした洗顔料で、突っ張らない洗い上がりというコンセプトを打ち出した。1984年に、前述のビオレ洗顔フォームと同じ中性の洗浄成分を主成分とした全身洗浄料「ビオレu」を発売。1996年に小鼻
目次
1 概要
2 現行製品一覧
2.1 フェイスケア製品
2.2 ボディケア製品
2.3 インバスヘルスケア
2.4 業務用製品
3 製造終了品
4 海外での展開
5 現在のCMキャラクター
6 過去のイメージキャラクター
7 注釈
8 関連項目
9 外部リンク
概要
同シリーズは肌にやさしいというコンセプトで売上を伸ばし、特に「ビオレu」では肌の敏感な乳児や幼児の肌にも使うことが可能であるとして、幼い子供のいる家庭にも利用がみられ、テレビCMシリーズでも子役を起用したりアニメーションなどで子供に使えることをアピールしている。「ビオレu」のCMシリーズでは、「ビオレママ」なる子供の世話を精一杯がんばるおかあさん像を登場させ、生活の節々で同製品を利用する様子を描いている。また2011年10月の全面リニューアルでは、アニメーションのビオレママに加えて、渡辺満里奈・瀬戸朝香・MEGUMIをCMキャラクターに起用していた。なお、「ビオレu」では、英字表記のブランドロゴに加えてカタカナ表記の「ビオレ」ロゴも併記されており、カタカナ表記の「ビオレ」のほうがより大きく表記されている。
2017年2月には、制汗アルミニウム塩(制汗効果のある成分)を無配合としたデオドラント剤「薬用デオドラントZ」を発売。本品は「メンズビオレ 薬用デオドラントZ」として男性向けにも同時発売されている。ラインナップは「ビオレ 薬用デオドラントZ」と「メンズビオレ 薬用デオドラントZ」で共通化しており、エッセンスとロールオン、2018年2月に追加発売された全身用スプレーの3タイプで、それぞれに無香料と香りつき(「ビオレ 薬用デオドラントZ」はせっけんの香り、「メンズビオレ 薬用デオドラントZ」はアクアシトラスの香り)を設定しているが、処方設計がそれぞれ異なるほか、容器の色が「ビオレ 薬用デオドラントZ」がピンク、「メンズビオレ 薬用デオドラントZ」がブラックとなっている、また、「メンズビオレ 薬用デオドラントZ」は「ビオレ 薬用デオドラントZ」よりも内容量が多めとなっている(エッセンス メンズビオレ:40g/ビオレ:30g、ロールオン メンズビオレ:55ml/ビオレ:40ml、全身用スプレー メンズビオレ:130ml/ビオレ:110ml)。同時期に、日やけ止めブランド「ビオレさらさらUV」を「ビオレUV」に改名した。また、「ビオレ 薬用デオドラントZ」「メンズビオレ 薬用デオドラントZ」に関しては、2019年2月に医薬部外品に該当しない商品が発売されたため、シリーズ名が「ビオレZ」「メンズビオレZ」に改名された。
男性向けブランドの「メンズビオレ」は2008年以降、3年周期で刷新されており、2014年3月にパッケージデザインを刷新した。
なお商品名由来は、同社商品サイトによればギリシャ語の“Bios”(生活)と“Ore”(満ち足りた)の合成語とのこと。当初は洗顔料や基礎化粧品としてのシリーズではあったが、ボディソープ展開以降には洗面から入浴という生活の中のリフレッシュないしリラックスタイムを彩る製品ともなっている。
「ビオレ」「ビオレu」「メンズビオレ」の商品パッケージには「kao」のシンボルマークが付いているが、少なくとも2000年代以降の放映されているビオレブランドのテレビCMには「kao(現CI導入以前の「花王」を含む)」のシンボルマークは一切出していない。またビオレブランドの洗顔料やメイク落としのテレビCMではCMの最後に英字表記のブランドロゴを出し、サウンドロゴが流れる。ブランドロゴの下には「素肌によろこびを」というメッセージが小さな文字で添えられている。