「ヒート・ウェイヴ」
マーサ&ザ・ヴァンデラス の シングル
初出アルバム『ヒート・ウェイヴ
カム・アンド・ゲット・ジーズ・メモリーズ
(1963年)ヒート・ウェイヴ
(1963年)クイックサンド
(1963年)
ミュージックビデオ
「Heat Wave」 - YouTube
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「ヒート・ウェイヴ」(Heat Wave)は、マーサ&ザ・ヴァンデラスのシングル[1]。作曲はホーランド=ドジャー=ホーランド。1963年7月にモータウンのサブレーベル、ゴーディーからリリースされ、Billboard Hot 100で4位、Billboard Hot R&Bで1位を獲得した。同曲は後にリンダ・ロンシュタットが1975年のプラチナアルバム『哀しみのプリズナー』でカヴァーした。ロンシュタットのヴァージョンは1975年9月にシングルリリースされ、Billboard Hot 100で5位を獲得した。同曲はしばしば「(Love Is Like a) Heat Wave」と表記されるが、1963年のオリジナルでは「Heat Wave」のみの表記であった[2]。 「ヒート・ウェイヴ」はモータウンの作曲チームであるホーランド=ドジャー=ホーランドが製作した曲の一つであり、彼らとマーサ&ザ・ヴァンデラスのコラボレーションによる「カム・アンド・ゲット・ジーズ・メモリーズ
ヴァンデラスによるオリジナル
本作はゴスペルのバックビート、ジャズ風の演奏、ドゥーワップの掛け合いが特徴で、後に「モータウン・サウンド」として確立する音楽スタイルを提示した初期の曲の一つであった。シングルはBillboard Hot 100で最高4位、Billboard R&B Singles Chartで最高1位を獲得した[3]。また、この曲によってヴァンデラスは1964年のグラミー賞にノミネートされ[4]、モータウン・グループとして初のノミネートとなった。このオリジナルはBillboard Hot 100で4位となったことで、最も成功したヴァージョンであった。
ラジオ用に編集されたいくつかのヴァージョンでは、エンディングのインストゥルメンタルによるリピート部分を短縮しており、その部分はサキソフォンと電子ピアノによる一つのキーの繰り返しである。 「ヒート・ウェイヴ」の成功によりマーサ&ヴァンデラスとホーランド=ドジャー=ホーランドの人気は高まり[1]、モータウンは音楽の一ジャンルとしての基盤を確たるものにした。曲はその後も多くのアーティストによってカヴァーされ、1966年にはシラ・ブラック、ルー・クリスティ、1967年にはレーベルメイトのスプリームス、ザ・ジャムは1979年のアルバム『セッティング・サンズ』、ザ・フーは初期のライブレパートリーと共にセカンドアルバム『ア・クイック・ワン』で、ジョーン・オズボーンはファンク・ブラザース
パーソネル
リードヴォーカル:マーサ・リーヴス
バックヴォーカル:ロザリンド・アシュフォード、アネット・ベアード
プロデュース:ブライアン・ホーランド、ラモント・ドジャー
作曲:ブライアン・ホーランド、ラモント・ドジャー、エドワード・ホーランド・ジュニア
演奏:ファンク・ブラザース
リチャード・"ピストル"・アレン(英語版):ドラムス
ジェームス・ジェマーソン:ダブルベース
ジョー・ハンター:ピアノ
ロバート・ホワイト:ギター
エディ・ウィリス:ギター
アンドリュー・「マイク」テリー:サキソフォン
カヴァー及び影響
2007年のDVD『The Lovin' Spoonful with John Sebastian - Do You Believe in Magic』では、作曲家のジョン・セバスチャンが1965年のラヴィン・スプーンフルのヒット曲「魔法を信じるかい?」での3コードのイントロを「ヒート・ウェイヴ」からどのようにして思いついたかを説明している。
2011年にチディー・バンは『Peanut Butter & Swelly』で「ヒート・ウェイヴ」をサンプリングした。
マーサ&ザ・ヴァンデラスのオリジナルヴァージョンは1970年の映画『真夜中のパーティ』の中で、登場人物が即興でラインダンスを行う場面で使用された。また2020年に再映画化された『ボーイズ・イン・ザ・バンド』でも使用された。
2014年12月2日、ブルース・スプリングスティーンとEストリート・バンドは、アデレードでのライヴのオープニングに「ヒート・ウェイヴ」を演奏した。 「ヒート・ウェイヴ」
リンダ・ロンシュタットによるカヴァー
リンダ・ロンシュタット の シングル
初出アルバム『哀しみのプリズナー』
B面バラのいたずら
リリース1975年9月[5]
規格7" シングル
録音サウンド・ファクトリー
ジャンルロック, クラシック・ロック
レーベルアサイラム・レコード
G 7022
プロデュースピーター・アッシャー