ヒート・ウェイヴ
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「ヒート・ウェイヴ」
マーサ&ザ・ヴァンデラスシングル
初出アルバム『ヒート・ウェイヴ』
B面ア・ラヴ・ライク・ユアーズ
リリース1963年7月9日
規格7" シングル
録音ヒッツヴィルUSA(Aスタジオ), 1963年
ジャンルソウル/ポップ
時間2分47秒
レーベルゴーディー
G 7022
作詞・作曲ホーランド=ドジャー=ホーランド
プロデュースブライアン・ホーランド
ラモント・ドジャー
マーサ&ザ・ヴァンデラス シングル 年表

カム・アンド・ゲット・ジーズ・メモリーズ
(1963年)ヒート・ウェイヴ
(1963年)クイックサンド
(1963年)

ミュージックビデオ
「Heat Wave」 - YouTube


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「ヒート・ウェイヴ」(Heat Wave)は、マーサ&ザ・ヴァンデラスのシングル[1]。作曲はホーランド=ドジャー=ホーランド。1963年7月にモータウンのサブレーベル、ゴーディーからリリースされ、Billboard Hot 100で4位、Billboard Hot R&Bで1位を獲得した。同曲は後にリンダ・ロンシュタットが1975年のプラチナアルバム『哀しみのプリズナー』でカヴァーした。ロンシュタットのヴァージョンは1975年9月にシングルリリースされ、Billboard Hot 100で5位を獲得した。同曲はしばしば「(Love Is Like a) Heat Wave」と表記されるが、1963年のオリジナルでは「Heat Wave」のみの表記であった[2]
ヴァンデラスによるオリジナル

「ヒート・ウェイヴ」はモータウンの作曲チームであるホーランド=ドジャー=ホーランドが製作した曲の一つであり、彼らとマーサ&ザ・ヴァンデラスのコラボレーションによる「カム・アンド・ゲット・ジーズ・メモリーズ」に続く2番目のヒット曲であった。歌詞の内容は恋に落ちた女性の自らの心の内を語るものであり、「心の中で燃え上がる欲望は『熱波』のようSomething inside Starts to burnin' And I'm filled with desire Just like a heatwave」「愛ってこういうものなのかしら?is this the way love's supposed to be?」と歌われている[1]

本作はゴスペルのバックビート、ジャズ風の演奏、ドゥーワップの掛け合いが特徴で、後に「モータウン・サウンド」として確立する音楽スタイルを提示した初期の曲の一つであった。シングルはBillboard Hot 100で最高4位、Billboard R&B Singles Chartで最高1位を獲得した[3]。また、この曲によってヴァンデラスは1964年のグラミー賞にノミネートされ[4]、モータウン・グループとして初のノミネートとなった。このオリジナルはBillboard Hot 100で4位となったことで、最も成功したヴァージョンであった。

ラジオ用に編集されたいくつかのヴァージョンでは、エンディングのインストゥルメンタルによるリピート部分を短縮しており、その部分はサキソフォンと電子ピアノによる一つのキーの繰り返しである。
パーソネル

リードヴォーカル:マーサ・リーヴス


バックヴォーカル:ロザリンド・アシュフォード、アネット・ベアード

プロデュース:ブライアン・ホーランド、ラモント・ドジャー

作曲:ブライアン・ホーランド、ラモント・ドジャー、エドワード・ホーランド・ジュニア

演奏:ファンク・ブラザース

リチャード・"ピストル"・アレン(英語版):ドラムス

ジェームス・ジェマーソンダブルベース

ジョー・ハンター:ピアノ

ロバート・ホワイト:ギター

エディ・ウィリス:ギター

アンドリュー・「マイク」テリー:サキソフォン


カヴァー及び影響

「ヒート・ウェイヴ」の成功によりマーサ&ヴァンデラスとホーランド=ドジャー=ホーランドの人気は高まり[1]、モータウンは音楽の一ジャンルとしての基盤を確たるものにした。曲はその後も多くのアーティストによってカヴァーされ、1966年にはシラ・ブラックルー・クリスティ、1967年にはレーベルメイトのスプリームスザ・ジャムは1979年のアルバム『セッティング・サンズ』、ザ・フーは初期のライブレパートリーと共にセカンドアルバム『ア・クイック・ワン』で、ジョーン・オズボーンはファンク・ブラザースのドキュメンタリー、『Standing in the Shadows of Motown』で、加えてブルース・スプリングスティーンもカヴァーした。また、ウーピー・ゴールドバーグも映画『天使にラブ・ソングを…』の中でカヴァーしている。この他にも映画『キャリー』(1976年)、『バックドラフト』、『アメリカン・グラフィティ2』で使用されている。テレビ番組『アメリカン・アイドル』でも5回カヴァーされ、キンバリー・ロック、ジェニファー・ハドソン、ヴォンゼル・ソロモン、リル・ラウンズ、シア・メギアが取り上げている。R&B歌手のソランジュ・ノウルズは2008年のシングル「I Decided」で、イギリスのバンドダヴズは2005年のシングル「Black and White Town」で「ヒート・ウェイヴ」をサンプリングしている。2010年8月にはフィル・コリンズがアルバム『ゴーイング・バック』でカヴァーしている。

2007年のDVD『The Lovin' Spoonful with John Sebastian - Do You Believe in Magic』では、作曲家のジョン・セバスチャンが1965年のラヴィン・スプーンフルのヒット曲「魔法を信じるかい?」での3コードのイントロを「ヒート・ウェイヴ」からどのようにして思いついたかを説明している。

2011年にチディー・バンは『Peanut Butter & Swelly』で「ヒート・ウェイヴ」をサンプリングした。

マーサ&ザ・ヴァンデラスのオリジナルヴァージョンは1970年の映画『真夜中のパーティ』の中で、登場人物が即興でラインダンスを行う場面で使用された。また2020年に再映画化された『ボーイズ・イン・ザ・バンド』でも使用された。

2014年12月2日、ブルース・スプリングスティーンとEストリート・バンドは、アデレードでのライヴのオープニングに「ヒート・ウェイヴ」を演奏した。
リンダ・ロンシュタットによるカヴァー

「ヒート・ウェイヴ」
リンダ・ロンシュタットシングル
初出アルバム『哀しみのプリズナー
B面バラのいたずら
リリース1975年9月[5]
規格7" シングル
録音サウンド・ファクトリー(ロサンゼルス)1975年
ジャンルロック, クラシック・ロック
レーベルアサイラム・レコード
G 7022
プロデュースピーター・アッシャー


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