ヒラリー・パトナム
[Wikipedia|▼Menu]

ヒラリー・ホワイトホール・パトナム
Hilary Whitehall Putnam

生誕 (1926-07-31) 1926年7月31日
アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ
死没2016年3月13日(2016-03-13)(89歳)
アメリカ合衆国マサチューセッツ州アーリントン
時代20世紀の哲学、21世紀の哲学
地域西洋哲学
学派分析哲学プラグマティズム
研究分野心の哲学言語哲学科学哲学数学の哲学メタ哲学認識論
主な概念多重実現可能性、機能主義 (心の哲学)、指示の因果説、意味論的外在主義、水槽の中の脳・双子地球、内在的実在論、Kreisel?Putnam logic(中間論理)
影響を受けた人物

W.V.O.クワインジョン・デューイハンス・ライヘンバッハアラン・チューリングイマヌエル・カントネルソン・グッドマンチャールズ・サンダース・パースウィリアム・ジェームズルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインセーレン・キェルケゴールカール・マルクスジークムント・フロイトソール・クリプキなど

影響を与えた人物

ジェリー・フォーダーネド・ブロックタイラー・バージデビッド・マーダニエル・デネットデイヴィド・ルイスソール・クリプキドナルド・デイヴィッドソン、ジョージ・ブーロス、リチャード・ボイド、ハートリー・フィールドマーサ・ヌスバウム、ジョン・ウォーラルなど

テンプレートを表示

ヒラリー・ホワイトホール・パトナム(Hilary Whitehall Putnam、1926年7月31日 - 2016年3月13日)は、アメリカ合衆国哲学者1960年代以来、特に心の哲学言語哲学科学哲学などの分析哲学の中心人物であった。自分自身の哲学的立場に対する、厳格な分析で知られ[1]、頻繁に自身の立場を変更した[2]
業績

心の哲学では、彼の多重実現可能性という仮説に基づいて、精神と身体の状態のタイプ同一説に対する反論を行ったことや、機能主義という心身問題に関する影響力のある理論でも知られている[3]

言語哲学では、クリプキなどを踏襲し、指示の因果説の理論を発展させ、また双子地球(Twin Earth)論と呼ばれる有名な思考実験に基づいて意味論的外在主義という考えを生み出し、独創的な意味の理論をつくりあげた[4]

数理哲学では、彼の指導者であるクワインと共同でいわゆる「クワイン?パトナムの不可欠性テーゼ」を展開した[5]。これは数学的対象の実在性を擁護する主張であったが、のちには転向して、数学はただ論理的であるだけでなく「疑似ー経験的」でもあるという考えを採用するようになった[6]

認識論では、パトナムは「水槽の中の脳」という思考実験で知られている。これは認識論的懐疑論を批判するものである[7]

形而上学では形而上学的実在論を当初擁護していたが、のちに転向し、形而上学的実在論に対する最も辛辣な批判者の一人になった。まず彼は「内在的実在論」と呼ぶ考えを採用したが[8]、あとになってこの立場も捨て、プラグマティストに触発されて直接的実在論に与した。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:125 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef