この項目では、女性の尊称について説明しています。魚については「ヒメ (魚)
」を、魚の分類については「ヒメ目」を、スプラトゥーン2のキャラクターについては「スプラトゥーン2#登場人物」をご覧ください。ヒメ(媛、日女、姫)は、貴族や領主の女性名に付けられる尊称。古くは地域の女性首長を表す尊称、また原始的カバネの一つ[1]。 「ヒメ」の古形は「ヒミ」と考えられる。『上宮記』は推古天皇の別名「豊御食炊屋姫」(とよみけかしきやひめ)を「等已彌居加斯支移比彌」(とよみけかしきやひみ)と記している。阿波国には波尓移麻比彌神社 「ヒメ」は神社名あるいは祭神の名によく見られる。『延喜式神名帳』にはヒメ(比売、比刀A日女、孫女、火売)が名前についている神社が約120あり、祭神にヒメを祭る神社は300を超える。代表的なものに白山比盗_社や豊比当ス神社
語源
古代の女性首長(豊国速見地方)や八女津媛(筑紫国八女地方)などの女性首長が見える。他に阿蘇比当ス(武五百建命の后)、能登比盗_(伊須流岐比古神の后)、蘇賀比刀i千葉市蘇我町)など地名を負ったヒメがしばしば見られるが、それぞれの地域の女性首長と考えられる。
ヒメ神社
脚注[脚注の使い方]^ 太田亮『日本上代における社会組織の研究』443ページ、1921年
^ 本居宣長の説。
^ 溝口睦子「記紀神話解釈の一つのこころみ」『文学』1973年 - 1974年。天皇の後継者を「日嗣の御子」(ひつぎのみこ)と呼ぶように、ヒ(日)は天皇およびその伴造(ともがら)を表す天孫・天神系の名称として用いられた。
^ 溝口睦子「記紀神話解釈の一つのこころみ」『文学』1973年 - 1974年
関連項目
ヒコ