ヒナまつり
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この項目では、大武政夫による漫画作品について説明しています。3月3日に行われる年中行事については「雛祭り」をご覧ください。

ヒナまつり


ジャンルギャグSF
漫画
作者大武政夫
出版社KADOKAWA
(旧エンターブレイン
掲載誌Fellows!
ハルタ
レーベルビームコミックス
ハルタコミックス
発表号Fellows!:volume 11B - 26
ハルタ:volume 1 - 76
発表期間2010年6月15日 - 2020年7月15日
巻数全19巻
話数全100話
アニメ
原作大武政夫
監督及川啓
シリーズ構成大知慶一郎
脚本大知慶一郎
キャラクターデザイン神本兼利
音楽三澤康広
アニメーション制作feel.
製作ヒナまつり製作委員会
放送局AT-XTOKYO MXほか
放送期間2018年4月6日 - 6月22日
話数全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『ヒナまつり』は、大武政夫による日本漫画作品。エンターブレイン発行の隔月誌『Fellows!』volume8(2009年12月発売)に読みきりとして掲載され、同誌volume11B(2010年6月発売)より正式に連載を開始する。『Fellows!』が年10回刊『ハルタ』へと誌名を変更した2013年以降も毎号連載を続け、volume76をもって完結した。

作者の大武は猿渡哲也のアシスタント出身[1]。作者にとっての初連載、初単行本化作品にして初アニメ化作品となった。
ストーリー

若手ヤクザ・新田義史の部屋に、突然超能力者であるヒナが楕円形の物体に包まれて現れる。新田は超能力を恐れヒナを家から追い出せずにいたが、ヒナがズボラで何も出来ない性格だと知りついつい世話を焼いてしまう。同時にヒナは自分の超能力を利用しようとしない新田を信頼していく。

そんな中、新田の所属する暴力団の組長が襲われ、新田一人で相手の暴力団に殴り込むことになってしまう。新田が悩んでいると、ヒナが自ら協力を申し出る。新田は断ろうとしたが、ヒナは従わず敵の暴力団事務所を壊滅させた。新田は恩を感じ、正式にヒナと一緒に暮らすようになる。

そうして、常識知らずの超能力者・ヒナ、それに振り回されるヤクザ・新田、そして周囲の人々のドタバタした結果オーライな日常が繰り広げられていく。
登場人物
主要人物
ヒナ
声 -
田中貴子[2]本作の主人公。未来から飛ばされてきた少女。強力な念動力を使え、前にいた場所(組織)ではその力を大人にいいように使われていたという過去がある。斑鳩曰く「最高傑作」で念動力の力は強いが制御に難があり、暴走しやすい体質で、暴走を防ぐため普段から適度に力を放出している。以前暴走した際に街をひとつ吹き飛ばしたこともあり追い出されたのはそれが原因。「首輪」と言われる喉に仕掛けられた装置で組織に従っていたが、暴走した際に偶然壊れている。口数が少なく、いつも無表情。我儘かつズボラで、いつも遊ぶか食べるか寝ているかの生活で新田の意図を読まない自由気ままな言動で窮地に追い込んだりすることも多いが、反面息の合った掛け合いを見せることもある。当初は新田が言うことを聞かないと超能力で痛めつけたり脅したりして言うことを聞かせていたが、新田に怒られるのが嫌で逃げたり、追い出されるのを恐れて家事をやって機嫌を取ろうとしたり、参観日に来てもらえないと拗ねるなど、次第に普通の親子のような関係になってきた。新田のことを「新田」と名字で呼ぶが、対外的には新田の娘として通しており、「新田ヒナ」として豊島区立渡辺中学校1年3組に編入した。ただしヒナの実年齢は不明。学校では寝ていることも多くテストの点数も悪い。学校での楽しみといえば給食が大半を占めている。また教室では瞳、さよ、貴志、ケンゴと一緒にいることが多い。生徒会長に立候補したが、1年生は書記にしかなれないことを聞かないまま書記に当選(無論ヒナ本人は生徒会長に落選したと思い込んでいる)。しかし持ち前のズボラさから、生徒会に全く出席せず、結局瞳が代役を務める羽目になる。学校内外を問わず一部を除いて概ね好意的に見られており、詩子には気に入られ、芦川組の組長(親父)には実の孫娘のように可愛がられている。また組織の刺客だったアンズもヒナに敗北してからは友好的な関係を築いている。単行本10巻では中退者や不良の多い帝辺高校に進学しており、容姿も当初に比べて成長し感情表現も豊かになっている。入学当初から弁当が冷めてマズイという理由から不登校となり、登校後もほぼ全時間授業中に寝ていたり、授業中に教室でご飯を炊くなどマイペースで周囲をドン引きさせるが、新田が作った弁当がきっかけで打ち解ける。精神面でもある程度は成長しており、新しいパソコンを買うために始めた喫茶店でのアルバイトも特に問題無くこなしていた。その後も自分の超能力を手品と偽ってキャバクラでアルバイトをして大金を稼いでいたりと中学時代よりも世間慣れしている。未来を変えることには関心がなかったが、“ロックージョン”が成功した未来では自分が新田ともに暮らしVRMMORPGをひたすらしていることを知ってネオセントラルパークを結成し“ロックージョン”を成功させようとする。ネオセントラルパークでは超能力を使って四郎の動きを再現しギターを演奏している。食いしん坊で高級食材を好み、特にイクラが好物だが、実際には高級品と低級品を区別できる味覚を持ち合わせていない。かなりのゲーマーでレトロゲーム、携帯機用ゲーム、家庭機用ゲーム、PCゲームなど幅広く遊んでいる。PCゲームの環境を整えるためにバイトをしたり、ゲーム専門の学校で授業中に寝ないように超能力を使うなど、ゲームの為ならば、努力は惜しまない。新田を念動力で度々動かしていく内に、人体操作(人型人形を含む)の技術が向上していっており、新田一人の単純な操作に始まり、新田一人の細やかな操作、複数人操作、料理や掃除なども含む技術的な操作、更には無意識下による性格なども配慮した自動遠隔操作から、音楽バンド複数人(自分含む)の完璧な演奏をこなす技術操作までと確実に成長していっている。自身の髪の毛の再植毛といった離れ業、新田そっくりの人形作成、音楽バンド操作では観衆も認める見事な演奏など念動力操作の向上やそれを生かした凄まじい才能も見せている。
新田 義史(にった よしふみ)
声 - 中島ヨシキ[2]芦川組の若手ヤクザ。金髪オールバックで、左眉部分に傷跡があり、両肩には彫り物も入れているが、いわゆる武闘派ではなくインテリヤクザ。金儲けが上手く金融会社や経営コンサルティング会社「YNコンサルティング」を経営しており、会社では「社長」と呼ばれている。趣味は骨董品収集(特に壺)。几帳面で面倒見が良く論理的な性格だがトラブルに巻き込まれる体質のため気苦労が絶えない。ヒナが現れる前はマンションに1人で暮らし派手に豪遊していた。しかしヒナが現れてからは状況が一変し、ヒナの世話係として家事一般をやらされるはめになったが、もともと実家でもぐうたらな母(声 - 仲村かおり)や妹・美佳に代わり家事を担当していたこともあり家事能力は高い。また、当初はヒナの暴力などで一方的に言うことを聞かされる場面も多かったが、関係が深まるにつれて徐々に息の合った掛け合いを見せることも多くなった。ヒナ達の過去に対して不干渉の態度をしており、彼女達と斑鳩の関係を知らなかった。唯一事情を知っている人物としてヒナやアンズの起こす事件に巻き込まれやすく、敵対組織壊滅や土地造成などで自分の手柄になることもあるが、大抵の場合は自分の責任にされる厄介事の方が多い。またヒナの起こす事件の影響で周囲から武闘派に見られるようになる。単行本7巻の36話で、馬場の後任として若頭に出世する。大田組の郷田曰く「孤児を殺人マシーンに仕立てている」という噂が流れている。当初は詩子に惚れており、バー「Little Song」に通っては度々口説いていたが関係は進展せず、母親を欲しがったヒナを思い、瞳の協力でデートにこぎつけたが、バツイチで子持ちであることを理由にふられている。その後詩子の休業と堕落に好意は失われ、もう完全に脈がないような発言をしたり、「ゴミクズ」と直接罵倒するまでに至る。ヒナの高校入学と同時にマンションから一軒家に引っ越し、以前のマンションをヤクザであることを理由に追い出されたことで近隣の住民にはサラリーマンとして接していたが、ヤクザを辞めると勘違いした組の連中が押し掛けたことにより正体がばれた。ヒナのスキー合宿と林夫婦が温泉が行った時にアンズを預かった後から、非常にアンズを溺愛するようになり、週3回のペースで必ずアンズの屋台でラーメンを食べている。ラーメンによって太ることを懸念し通い始めたフィットネス教室でマオと出会う。当初はマオが超能力者であることを知らなかった。未来を変えることには自分が関わっていないためあまり関心がなかったが、今の状況は新田と出会ったせいであると気付いた瞳によって会社の事業を徹底的に潰され、心の拠り所でもあるアンズにまで手を回され完全に追い詰められたため、瞳に忠誠を誓い以後は閣下と呼び従うようになる。瞳が日本で手掛けた事業は新田がそのまま受け継ぎ、結果的に会社の規模は倍に成長することになった。なお本編・書籍中に年齢を示す情報はないが、11巻の単行本紹介で36歳とされている[3]
渡辺中学校

東京都豊島区にあるヒナ達が通う区立中学校。
三嶋 瞳(みしま ひとみ)
声 -
本渡楓[2]ヒナが通う中学校の同級生。席が隣同士のためクラスメイトからヒナの世話係にされた。新田以上の巻き込まれ体質で、ヒナのせいで校内はおろか校外においても、様々なトラブルに巻き込まれる。几帳面な上、断れない性格で、本人は「どこにでもいる普通の女の子」と考えているが、何事も器用にこなしてしまう呑みこみの速さと順応性を持ち、詩子の強引な誘いもあって、中学生にもかかわらずバー「Little Song」で深夜にバーテンダーとして働くことになる。しかもその才能はすぐに詩子を超え、バーでの力関係を逆転させてしまった。その後も詩子の策略によって、親元を離れて高級マンションで一人暮らしをするハメになり、バーの常連の依頼で様々な仕事を掛け持ちそのつながりで大きな人脈を作っていくことになる。運動は苦手なはずだが、アメリカ陸軍の訓練をこなすほどの体力が身についてしまう。英語が話せるが、アメリカ陸軍式の汚いスラング混じりの英語を覚えてしまった。偶然が重なったことでアンズとも知り合い、友達になったが、ヒナとアンズの素性にまでは気づいていない。また知り合いに対して悪意無く無自覚に辛辣な発言をして、まわりに突っ込まれることや、人を落ちこませることがある。世話好きな気性の新田からは「可愛げが無い」と物足りなさを感じられており、起業後に仕事で鉢合わせしたことがキッカケでライバル意識を持たれる様になる。スキー合宿で遭難した際にヒナの力のことを知る(キャバクラでヒナが手を使わずにシャンパンタワーを作るのを見ているが、手品だと思っていた)。単行本10巻において真岳高校に進学する一方、会社社長も務めている。本人は会社を起業するので進学する気はなかったが、担任松谷が自分のクラスから推薦される生徒(当初は倉敷だけ)が増えれば評価が増えると考え勝手に真岳高校への推薦を決められる。


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