IUPAC命名法による物質名
IUPAC名
4,5α-epoxy-3-methoxy-17-methylmorphinan-6-one
臨床データ
販売名Zohydro ER, Hysingla ER
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ヒドロコドン(Hydrocodone, 別名dihydrocodeinone)とはコデインから合成される半合成オピオイドであり、ケシから抽出されるアルカロイドの一つ[4]。麻薬性鎮痛薬として、中等?重度の疼痛軽減のために経口投与されるほか、鎮咳剤として一般的には液剤として経口投与される[5]。
アメリカ合衆国ではアセトアミノフェンとの合剤であるバイコディン(Vicodin)が有名。主に米国内で処方されており、国際麻薬統制委員会は、2007年には世界供給量の99%が米国で消費されたと報告している[6]。
非常に依存性が強く、米国内では深刻な社会問題となっている。2018年現在、日本では承認されていない[7]。 鎮痛剤として中等度から重度の痛みの緩和、もしくは鎮咳薬として使用されている[5] 。 オキシコドンとの力価を比較したある研究では、オキシコドンと同程度の瞳孔収縮を達成するためには、50%多くヒドロコドン投与が必要だと分かった[8]。研究者らはこれを、オキシコドンはヒドロコドンより約50%強力であると解釈している。しかし救命救急部門における骨折患者を対象とした研究では、どちらの薬剤も同等量で同程度の疼痛緩和が得られるとし、この目的の疼痛管理に使用された場合にはほとんど差がないことが判明している[9] いくつかの文献では、ヒドロコドンの鎮痛作用は20-30分で始まり、約4-8時間持続すると記している[10]。
医療用途