パーム・スプリングス
Palm Springs
監督マックス・バーバコウ
『パーム・スプリングス』(Palm Springs)は2020年に配信されたアメリカ合衆国のロマンティック・コメディ映画。マックス・バーバコウの映画監督デビュー作で、出演はアンディ・サムバーグとクリスティン・ミリオティなど。1組の男女が知人たちの結婚式の日を何度も繰り返す異常事態を描いたタイムループラブコメディである[4]。 2019年11月9日、カリフォルニア州パームスプリングス。ナイルズは恋人のミスティの隣で目を覚ます。その日、2人は知人のタラとエイブの結婚式に出席し、ナイルズは即興でスピーチを行う。そんなナイルズの姿を見て、花嫁の付添人、サラはホッとしていた。サラも結婚式のための準備を一切していなかった上に、二日酔いで頭が思うように働かなかったのである。結婚式の後、ナイルズはミスティが浮気していることを知る。傷心のナイルズはサラと一気に距離を縮め、そのまま性行為しようとする。盛り上がっている最中、ナイルズの肩に老人(ロイ)が放った矢が命中する。負傷したナイルズがふと周りを見渡すと、近くの洞窟から不気味な赤い光が発せられているのに気が付く。ナイルズはその光の方へと這って行く。サラは「ここで待っているように」とナイルズに言われたが、怪我を負ったナイルズを追って、洞窟に足を踏み入れる。そして、ナイルズとサラは謎の渦に呑み込まれていく。 ほどなくして、サラは意識を取り戻したが、そこは11月9日の朝であった。サラがナイルズを問い詰めたところ、「君は俺と同じタイムループに囚われてしまった。脱出のために思いつく限りの方法を試したが、どれも上手くいかない。しかも、何万回も11月9日を繰り返しているせいで、今が何回目なのかも分からなくなった」「ロイの爺さんをタイムループに引き込んだのも俺だ。あの爺さんは俺を恨んでいて、たまに復讐しにくるんだ」と言われる。サラはそれでも諦めることができず、いくつかの方法で脱出を試みたが、結局失敗に終わる。 サラは失敗を重ねるうちに脱出する意欲を失い、ナイルズと一緒にループを楽しむようになる。やがて、2人は惹かれ合うようになり、ある夜、遂に結ばれる。しかし、実はナイルズはこれまでのループの中で既にサラと何度も関係を持っていたことが明らかになり、それ以降、サラは意図的にナイルズの前に姿を現さなくなる。ナイルズは喪失感に囚われる。一方、サラはループから抜け出す方法を模索し、何度もループする中で量子力学を極める。そしてヤギを使った実験の末に遂にループを抜け出す方法を見つける。久しぶりにナイルズの前に姿を現したサラは見つけ出した方法でループを抜け出すとナイルズに告げる。しかしナイルズはループの中にある今の状況に十分に満足しており、このままサラとループの中にいたいと答える。その言葉をサラは無視して脱出を敢行すると宣言する。ナイルズは思い悩むが、サラとともに生きたいと思い直し、サラの前に駆けつけ、愛の告白をする。サラもまたナイルズを愛していると答える。こうして2人はサラの考え出した洞窟内での爆死による脱出に挑む。 これまでと同じ11月9日のようにナイルズとサラは他人の家のプールで寛いでいる。そこに家の持ち主が現れ、今日が11月10日であることが明らかになる。
ストーリー