パームオイル
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左の赤いものがパーム油、右の黄色みがかったものがパーム核油精製されたパーム油

パーム油100 gあたりの栄養価
エネルギー3,699 kJ (884 kcal)

炭水化物0 g
糖類0 g
食物繊維0 g

脂肪100 g
飽和脂肪酸49.3 g
一価不飽和37 g
多価不飽和9.3 g

タンパク質0 g

ビタミン
ビタミンA相当量β-カロテンルテイン
ゼアキサンチン(0%) 0 μg(0%)0 μg0 μg
チアミン (B1)(0%) 0 mg
リボフラビン (B2)(0%) 0 mg
ナイアシン (B3)(0%) 0 mg
パントテン酸 (B5)(0%) 0 mg
ビタミンB6(0%) 0 mg
葉酸 (B9)(0%) 0 μg
ビタミンB12(0%) 0 μg
コリン(0%) 0.3 mg
ビタミンC(0%) 0 mg
ビタミンE(106%) 15.94 mg
ビタミンK(8%) 8 μg

ミネラル
ナトリウム(0%) 0 mg
カリウム(0%) 0 mg
カルシウム(0%) 0 mg
マグネシウム(0%) 0 mg
リン(0%) 0 mg
鉄分(0%) 0.01 mg
亜鉛(0%) 0 mg
セレン(0%) 0 μg

他の成分
水分0 g


単位

μg = マイクログラム (英語版) • mg = ミリグラム

IU = 国際単位

%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。
出典: USDA栄養データベース(英語)

パーム油(パームゆ、 英語: palm oil)はアブラヤシ果実から得られる植物油である。通常ギニアアブラヤシ(学名 Elaeis guineensis)から得られる。飽和脂肪酸が多くその内訳はパルミチン酸が最も多く、次に一価不飽和脂肪酸のオレイン酸に富み、およそ8割をこの2つの脂肪酸で占める。同じアブラヤシから得られるものとしてパーム核油がある。パーム油が果肉から得られるのに対し、パーム核油は種子から得られるもので、組成も性質も異なる。

食用油とするほか、マーガリンショートニング石鹸の原料として利用される。近年では、バイオディーゼルエンジン火力発電バイオマス発電燃料としても利用されている[1]。2009年時点で、世界で最も生産されている植物油である[2]
性質

オレンジ色をした、常温では固体油脂で、独特の芳香と甘味を持つ。主な成分はパルミチン酸約50%、オレイン酸約45%、リノール酸約10%で、その他ステアリン酸約5%、ミリスチン酸約1%が含まれている[3]。常温で固体であるのは飽和脂肪酸であるパルミチン酸を多く含むためで、組成全体としては牛脂に近い性質を持つ。パーム油のオレンジ色はβ-カロテンに由来し、未精製のパーム油にはαカロテン、βカロテンやビタミンEに富むが、精製段階で失われ、色が淡黄色になる。ただし、食用パーム油として製造されるものはβ-カロテンを残すようにすることが多い。これを特に「レッド・パーム油」と呼ぶことがある。[4]

パーム油(100g中)の主な脂肪酸の種類[5]項目分量(g)
脂肪100
飽和脂肪酸49.3
16:0(パルミチン酸)43.5
18:0(ステアリン酸)4.3
一価不飽和脂肪酸37
18:1(オレイン酸)36.6
多価不飽和脂肪酸9.3
18:2(リノール酸)9.1

歴史アブラヤシ Elaeis guineensis

アブラヤシ E. guineensis は、東アフリカのジャングルに起源があると考えられており、パーム油はファラオの時代(5千年前)のエジプトで使われていたとされる[6]

西アフリカの アブラヤシ E. guineensis については、ポルトガル人が15世紀にブラジルなどの熱帯諸国に導入したが、栽培については1848年にオランダ人がインドネシアに種を持ち込んだことに起源があり、その後シンガポール、マレーシアへと持ち込まれた[4]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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