パーダーボルン
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紋章地図
(郡の位置)

基本情報
連邦州:ノルトライン=ヴェストファーレン州
行政管区:デトモルト行政管区
郡:パーダーボルン郡
緯度経度:.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯51度43分10秒 東経08度45分26秒 / 北緯51.71944度 東経8.75722度 / 51.71944; 8.75722座標: 北緯51度43分10秒 東経08度45分26秒 / 北緯51.71944度 東経8.75722度 / 51.71944; 8.75722
標高:海抜 110 m
面積:179.59 km2
人口:

152,531人(2021年12月31日現在)[1]
人口密度:849 人/km2
郵便番号:33098 - 33109
市外局番:05251, 05252, 05254, 05293
ナンバープレート:PB, BUR
自治体コード:

05 7 74 032
行政庁舎の住所:Am Abdinghof 11
33098 Paderborn
ウェブサイト:www.paderborn.de
首長:ミヒャエル・ドライアー (Michael Dreier)
郡内の位置

地図

パーダーボルン大聖堂

パーダーボルン (ドイツ語: Paderborn, ドイツ語発音: [pa?d??b?rn] ( 音声ファイル)[2]、古いパーダーボルン方言では Paterboarn[3]、現在のパーダーボルン周辺の方言では Pad(d)aboan[4][5]) は、ドイツ連邦共和国ノルトライン=ヴェストファーレン州デトモルト行政管区パーダーボルン郡に属す市である。人口 145,000人を超える同州東部の大都市である。本市は、パーダーボルン郡の郡庁所在地であり、また、旧パーダーボルン司教領地域の上級中心地であり中心都市である。さらにパーダーボルンはオストヴェストファーレン=リッペ(ドイツ語版、英語版)南部の最大都市でもある。パーダーボルン (Paderborn) という名称は、本市を流れるパーダー川(ドイツ語版、英語版) (Pader) と水源を意味する古語 Born とが結合したものである。

パーダーボルンには、早くも1614年にヴェストファーレン大学が設立された。現在この大学は独立した神学部となっている。新しい大学は1972年に創設された。この街には9世紀初めからパーダーボルン司教区(ドイツ語版、英語版)の本部がある。この司教区は1930年に大司教区に昇格した。1802年/1803年までパーダーボルン司教領(ドイツ語版、英語版)の首都でもあった。ノルトライン=ヴェストファーレン州の地域再編に伴って制定されたザウアーラント/パーダーボルン法[6]に基づいて、1975年に周辺町村を合併して現在の市域を獲得し、人口10万人を超える大都市となった。
地理
位置

パーダーボルンは、ヴェストファーレン盆地(ドイツ語版、英語版)の南東角に位置する。ここから南と東に向かってパーダーボルン高地へ上る勾配の麓にあたる。市の東側には、トイトブルクの森/エッゲ山地自然公園の一部であるエッゲ山地(ドイツ語版、英語版)がそびえる。市は、パーダー川水源地域に位置している。ここには約 200のカルスト水源(ドイツ語版、英語版)からの湧水で形成された池がいくつかある。ここは初期の入植者にとって魅力的な場所であり、奇蹟の地あるいは聖域として崇拝されていた。現在その傍らに大聖堂が建てられている。パーダー川は長さ 4 km の極めて短い川である。この川は、パーダーボルンのシュロス・ノイハウス市区でリッペ川に合流する。同じ地点でアルメ川(英語版)もリッペ川に合流している。多くの小川がパーダーボルン周辺を潤しており、市内には数多くの湖が存在する。市内の最高地点はノイエンベーケン地区の海抜 347 m の地点 (北緯51度44分10.2秒 東経08度53分31.1秒 / 北緯51.736167度 東経8.891972度 / 51.736167; 8.891972)、最低地点はザンデの 94 m の地点 (北緯51度45分23.9秒 東経08度38分38.4秒 / 北緯51.756639度 東経8.644000度 / 51.756639; 8.644000) である。
地質学

市域の地盤は、主に白亜紀後期の泥灰岩石灰岩で構成されている。これはほとんど妨げられることなく西のヴェストファーレン盆地に向かって下っており、エムシャー=メルゲルの比較的新しい粘土質な泥灰岩で覆われている。この岩は、デボン紀および石炭紀褶曲した地層の上に載っている。パーダーボルン西部の低地では、ほとんど砂状の第四紀の礫が白亜紀の地層を覆っている。これはモレーンなどの氷期堆積物や、リッペ川、アルメ川、パーダー川といった河川の堆積物からなる。

市域の最も表層に近い帯水層は、ゼンネの砂や、リッペ川、パーダー川、アルメ川の川砂および礫で形成されている。場所によってはこうした地下水を家庭用の水源として利用している。砂の下にある中生代の岩盤は格好の帯水層となっているが、これは汚染されたカルスト帯水層である。市域北部は水透過性の低いエムシャー=メルゲルに覆われている。このメルゲル(泥灰岩層)の下には南から流れてきたカルスト地下水が貯まっている。この水は、内市街のリーメーケとマリエンローとを結ぶライン上の数多くの水源から地上に湧出する。たとえばパーダー川も 200以上のこうした水源の 1つとして湧出している。このカルスト地下水は飲料水源としての品質を供えており、ボーカー・ハイデからの多孔質の土壌を通った地下水と混合され、中核市街や各市区に供給するためにヂーベスヴェーク浄水場で浄化される。市域南部には、アーバッハ堰堤から飲料水が供給されている。ベンハウゼンとノイエンベーケンには、白亜紀前期からムシェルカルク統(ドイツ語版、英語版)前期の地層から採取され、アルテンベーケン=ホッセングルント浄水場で浄化された飲料水が供給されている。

パーダーボルンには、白亜紀後期の泥灰岩・石灰岩を採掘する主要セメント業者がある。第四紀の砂や小さな礫はバラ石や建設用土砂として、あるいは石灰砂岩製造に用いられる。レンガの原料としては、やはり第四紀の粘土やシルトが利用される。パーダーボルン市の地熱分布図

パーダーボルン高地が市域の南部を占めている。ここは白亜紀後期の泥灰岩・石灰岩の上に、粘土質のロームからなる栄養分に富んだ褐色土(ドイツ語版、英語版)が約 50 cm の厚さに重なっている。局所的にあった氷河時代の黄土の堆積は、中世の開墾の結果、ドライバレー(ドイツ語版、英語版)(川の浸食以外の原因によって形成された谷)の崩積土(ドイツ語版、英語版)となっている。市域の西部は主に酸性の栄養分に乏しいポドゾルである。その下層の土壌は一部に沼鉄鉱を含んでいる。溝、谷、低地では堆積物に地下水が満ちている。こうして形成されたグレイゾル(ドイツ語版、英語版)は牧草地などの緑地として利用されている。アルメ川やリッペ川の幅広い谷はおもにアウエンベーデン(直訳すると「川辺の土壌」)で覆われている。

パーダーボルンの地熱ゾンデによる地熱源やヒートポンプによる地熱採取に関する適性は場所によって大きく異なっている。市域の広い部分は「中程度」であるが、エルゼン/ヴェーヴァー近郊のシュロス・ノイハウスとマリエンローとを結ぶライン上は「不適」である。市域東部、エッゲ山地方面の登り勾配開始とともに熱利用適性は好転する(右図参照)[7]
市域の広がりと土地利用

「クライネ・グロースシュタット」(直訳すると「小さな大都市」)に分類されるこの都市の面積は 179.60 km2 である。市域の多くは、約 61.1 % を占める森林や農地と、約 30.6 % を占める住宅地および交通用地である[8]。南北の最大幅は約 16.4 km、東西のそれは約 17.7 km である。

用途別面積農業用地森林住宅地、空き地
産業用地交通用地水域スポーツ用地
緑地その他の用途
面積 (km2)80.2729.3837.1617.715.047.882.16
占有率44.7 %16.4 %20.7 %9.9 %2.8 %4.4 %1.2 %

隣接する市町村

パーダーボルンには、北から時計回りに以下の市町村が隣接している: ヘーフェルホーフバート・リップシュプリンゲアルテンベーケンリヒテナウボルヒェンザルツコッテンデルブリュック(いずれもパーダーボルン郡)。最寄りの大都市は、ビーレフェルトゲッティンゲンカッセルハムである。
市の構成
都市管区

基本条例第3条によれば、本市は、パーダーボルン=ベンハウゼン、パーダーボルン=ダール、パーダーボルン=エルゼン、パーダーボルン=マリエンロー、パーダーボルン=ノイエンベーケン、パーダーボルン=シュロス・ノイハウス/ザンデ、パーダーボルン=ヴェーヴァーの7つの管区 (Stadtbezirk) に分けられる。シュロス・ノイハウス/ザンデ管区とエルゼン管区では、市議会議員から住民選挙により管区委員会が選出される。これ以外の管区では市議会が管区代表を選出する。さらにシュロス・ノイハウス/ザンデ管区とエルゼン管区には、それぞれ管区運営組織が設けられている。管区委員会と管区代表は、議会において各市区の立場を代表しており、進行中の行政課題の中止動議を提案することもできる[9]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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