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パークゴルフ(英語: park golf)とは、専用のクラブとボールを用いて行う。ゴルフ風のスポーツである。
1983年、「公園で幅広い年代の人ができるスポーツ」として、北海道十勝管内幕別町で考案される。現在日本国内に1,283コース、国外10カ国に64コースがあり、愛好者数は124万人いるとされる(2011年現在、日本パークゴルフ協会算出)。発祥の地である北海道がもっともコースが多く、北海道を14振興局に分けたとしても他の県より多い。道外では、北陸地方では富山県、関東地方で千葉県に特にパークゴルフ場が多い。東北、九州もそれなりにコースがあるが、その他の地方ではまだコースは少ない。
近年ではインターネット活用での交流も行われるようになり、2011年6月にはパークゴルフ専門SNSの『みんなのパークゴルフ』が設けられた。
冬期では、北海道では、芝生を育てたビニールハウスの中や雪上にパークゴルフ場が作られ、プレーを楽しんでいる事例が出ている。また2012年冬には、空知管内歌志内市に全面人工芝の室内のパークゴルフ場も開業した。
ルールは、ほぼゴルフと同じ。使われる道具は、専用のクラブ一本とボールとティー。ボールはゴルフボールよりも大きく、ゴムやシリコン製のティーは地面には刺さずに置いてセッティングできる形をしている。 コースは、ゴルフよりも短く、発祥の地である幕別の「つつじコース」に則り、パー数は18ホール66打である。国際パークゴルフ協会の範囲内では1ホールの距離は100mまで(9ホールで500m以内)としており、パー3?5に設定されている。ただし、檜山管内のせたな町北檜山区の北檜山グリーンパークには、190mパー6のホールがあるなど例外もある。ホール(カップ)の大きさは直径20cm?21.6 cm。中央にピン(旗)が固定されている。 コース料金は全体的に500円程度がほとんど、高くても1500円くらい。無料のコースもある(道東方面は比較的安い料金が多い)。そのためゴルフと比べ安いうえ、予約などもいらないため手軽にプレイできるのが特徴である。貸し用具は、有料でレンタルできるコースが多い。しかし、コースによっては貸し用具そのものがないこともある。 コースは、9ホールごとに区分するのが国際規格である[注 1]。その呼び方も個性的で、『つつじ/サーモン』『楓/白樺』『花/夢/里/恵庭岳』『リバー/ウッド』など。ほとんどが9ホールでスタート地点(受け付けのハウスなど)に戻ってくる設計になっているので、空いているコースを選んで廻ることもできる。 プレイに要する時間は18ホールでおよそ一時間半、36ホールで3時間ほど。北海道の有料36ホールコースの場合『18ホール/36ホール/半日/一日廻り放題』という料金設定が多く、開場時間(朝8時から9時が主)からラウンドを始め、昼食をはさんで一日楽しむスタイルが多い。この場合36ホール×3で108ホール程度廻ることも可能。 ★がついているコース名は、JALカップ全日本選手権(パークゴルフにおける最高峰のメジャータイトル)が過去に開催されたコース。
コース
主なパークゴルフ場
北海道
石狩
豊平川緑地パークゴルフ場南7条コース(札幌市中央区、18H)- 札幌の中心部、豊平川の河川敷にあるコース。各ホールはネットや植栽で区切られている。
ばんけいスキー場パークゴルフコース(札幌市中央区、36H)- スキー場の斜面を利用しているため、終始傾斜を相手にしなければならないコース。
★札幌パークゴルフ倶楽部福移の杜コース(札幌市北区、72H)- 2013年5月オープン。随所にマウンドを設けてある。メジャーな大会(第19回JALカップ全日本PG選手権他)も多く開催している。2015年にも第21回JALカップも開催された。
札幌パークゴルフ石山(札幌市南区、36H)- 2007年に開業した、自然の地形を活かした山あり谷ありのパークゴルフ場。白樺に囲まれたアップダウンのある全36H。
エルクの森パークゴルフクラブ(札幌市南区、36H)- 札幌市内では古豪のコース。とど松・白樺コースはアップダウンが激しいロングコース。
シーサイドみなくるパークゴルフ場(石狩市厚田区、36H)- 日本海に面したリンクス
PGJ茨戸コース(石狩市、72H)- 起伏の多いコース。アルディアコースには池を抱えたドッグレッグのホールもある。
★えべつ角山パークランド(江別市、72H)- このコースもマウンドが多く、深めのラフが特徴。ドッグレッグも多く並の腕前では難しい。
ローンスケープ輪厚(北広島市、36H)- 2006年に開業し、ベント芝の巨大グリーンを特徴としている。深いグラスバンカーのあるホールも存在する。
★恵庭花夢里パーク(恵庭市、72H)- 2001年開業。年を追うごとにコース全長が長くなり、グリーンも転がりやすくなっており難易度は高い。
★メイプルパークゴルフ場(恵庭市、36H)- カエデコースは起伏が多くコースが狭い。サクラコースはロングコースでグリーンが広く、コースに二種類の顔を持たせている。
恵庭中央パークゴルフ場(恵庭市、36H)- 林間や、大きな起伏のあるコース。
るるまっぷパークゴルフコース(恵庭市、54H)- 難コースの多い恵庭のコースにしては珍しく、緩やかな起伏が中心の易しめのコースとなっている。
リバーサイドパークゴルフ(千歳市、72H)- 緩やかな傾斜と狭めのフェアウェイ、ロングコースが多くコントロールの問われるコース。
コトロパークゴルフクラブ(千歳市、36H)- 湖のほとりのチャンピオンコース36Hと、広大な林間コース72Hが存在する道央最大級のパークゴルフ場。現在は林間コースは閉鎖されている。
空知
いわみざわ公園パークゴルフ場ローズパーク(岩見沢市、54H)- A?Dコースはアップダウンの多いコース、E・Fコースはバラ園が見渡せるドッグレッグの多いコース。
栗山ダムパークゴルフコース(栗山町、36H)- 栗山ダムふもとのコース。おおむね平らだが、アップダウンのあるホールもある。
北長沼水郷公園パークゴルフ場(長沼町、36H)- のどかな田園地帯のコース。馬の背フェアウェイのホールもある。
長沼町総合公園・長沼町運動広場パークゴルフ場(長沼町、36H)- 狭く起伏に富んだフェアウェイが多いコース。
三川パークゴルフクラブ(由仁町、36H)- 緩やかな傾斜が中心の、芝の管理の行き届いたコース。グリーンは速く転がる。
薫りの里パークゴルフ場ゆにっPA!(由仁町、36H)- 距離のあるホールが多く、一部にはアップダウンのあるホールもある。
ユニトピア川端パークゴルフ(由仁町、36H 閉鎖済)- 川端駅裏手のコース。クラブハウスは列車の車両1両を使用していた。西コースと東コースは起伏が激しく難易度が高かった。
PGJ南幌コース(南幌町、36H)- 丘陵地帯に展開されるコース。温泉施設が隣接している。
美唄市パークゴルフ場(美唄市、36H)- 温泉施設に隣接したアップダウンの大きなコース。
ふるさと公園サンウッドパークゴルフ場(新十津川町、27H)- 緩やかな起伏のあるコースが中心である。また冬季には18Hの室内パークゴルフコースを設置する。
北海道コカ・コーラ パークフィールド72(滝川市、72H) - 2017年開業、空知管内では最大の規模で河川敷の自然を生かしたコースを初心者向けから上級者向けまで幅広く展開する[1]。
★雨竜町パークゴルフ場(雨竜町、36H)- 起伏の強いコースやドッグレッグのあるコースが多数設けられている。
★北竜町ひまわりパークゴルフ場(北竜町、36H)- 巨大なひまわり畑に隣接したコース。ロングコースが多くラフが厳しい。ドラゴンコースの7番はU字フェアウェイになっている。
後志
ルスツリゾートパークゴルフ(留寿都村、18H)-リゾートに併設された3世代で楽しめるコース。宿泊、温泉、食事も楽しめる。
小樽グリーンパーク(小樽市、45H)- アップダウンとロングコースが特徴的、さらに起伏を設けており難易度はかなり高い。運河・水すだれコースは小川が流れている。
旭ヶ丘公園パークゴルフ場(倶知安町、36H)- 羊蹄山が見渡せるコース、アップダウンの大きなコースもある。
あゆ場公園パークゴルフコース(余市町、36H)- 緩やかな傾斜のある36ホールのコース。
ニセコパークゴルフクラブ(ニセコ町、18H)- 97mの打ち下ろしから始まるコース。