パンフィリア(Pamphylia)は、古代の地名でトルコの小アジア南部、リュキアとキリキアに挟まれ地中海からトロス山脈までの間の地方を示した呼称。北はピシディア(Pisidia)と接した。ローマ時代には、広義ではピシディアを含み、フリギアやリカオニア(Lycaonia)との境までを総称して用いられた。プトレマイオスもこの意味で用いている。現在のアンタルヤ県。 パンフィリアが最初に歴史に登場するのはヒッタイトのトゥドハリヤ4世がその臣下となった王と交わした条約にその名が記されてからである。その後、周囲の地方と同じようにリディアの支配するところとなり、それはペルシアやギリシアの諸王国の支配に受け継がれた。紀元前190年、セレウコス朝のアンティオコス3世がローマに敗北すると、ローマによってペルガモン王国の版図に組み込まれた。ごく短期間であるが、ガラティアに組み込まれたこともあるが、すぐにローマの属州に復した。
歴史
表
話
編
歴
前期ローマ帝国の属州(3世紀以前)
本土
イタリア
元老院属州
アカエア
アシア
アフリカ
ガリア・ナルボネンシス
キュプルス
クレタ・キュレナイカ(英語版)
シキリア
ヒスパニア・バエティカ
ビテュニア
ポントゥス(英語版)
ヌミディア
マケドニア
皇帝属州
アラビア・ペトラエア
アルペス(コッティアエ・ポエニナエ・マリティマエ)
カッパドキア(英語版)
ガラティア(英語版)
ガリア(アクィタニア・ベルギカ・ルグドゥネンシス)
キリキア
ゲルマニア(スペリオル・インフェリオル)
コルシカ・サルディニア(英語版)
シリア
ダキア
ダルマティア
トラキア
ノリクム
パンノニア(スペリオル(英語版)・インフェリオル(英語版))
ヒスパニア・タッラコネンシス
ブリタンニア
マウレタニア(カエサリエンシス・ティンギタナ)
モエシア
ユダヤ
ラエティア
リュキア・パンピュリア(英語版)
ルシタニア
皇帝私領
アエギュプトゥス
東方属州(115年 - 117年)
アッシュリア
アルメニア
メソポタミア
117年以前に存在した属州
ガリア・キサルピナ
イッリュリクム
コンマゲネ
ヒスパニア・キテリオル
ヒスパニア・ウルテリオル
上記は、ローマ帝国の領土が最大となった117年の属州。「東方属州」はトラヤヌス帝期にのみ存在した属州。
293年、ディオクレティアヌスによって属州の統治体制が再編され、新たに管区が制定された。道は337年のコンスタンティヌス1世の死後、確立された。
表
話
編
歴
後期ローマ帝国の属州(4 - 7世紀)
歴史的背景
帝国西方(395年 - 476年)
ガリア道
ガリア管区(英語版)
アルペス・ポエニナエ
第1ベルギカ
第2ベルギカ
第1ゲルマニア
第2ゲルマニア
第1ルグドゥネンシス
第2ルグドゥネンシス
第3ルグドゥネンシス
第4ルグドゥネンシス
マクシマ・セクァノルム(英語版)
ウィエンヌ管区(英語版)
アルペス・マリティマエ
第1アクィタニア
第2アクィタニア
第1ナルボネンシス
第2ナルボネンシス
ノウェンポプラニア(英語版)
ウィエンネンシス(英語版)
ヒスパニア管区(英語版)
バエティカ
バレアリカ(英語版)
カルタギネンシス(英語版)
ガラエキア(英語版)
ルシタニア
マウレタニア・ティンギタナ