パンデュールIオーストリア陸軍のパンデュールI
基礎データ
全長5.7 m
全幅2.5 m
全高1.82 m
重量13.5 t
乗員数2名 + 兵員8名
装甲・武装
装甲前面:12.7mm重機関銃弾の直撃まで対抗可能(入射角30°)
その他:7.62mm弾の直撃に対抗可能
主武装12.7mm重機関銃
副武装FN MAG 7.62mm機関銃
機動力
速度100 km/h
エンジンシュタイアーWD612.95
直列6気筒液冷ターボチャージド・ディーゼル
260 hp
懸架・駆動6x6
行動距離700 km
出力重量比hp/t
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パンデュールI(ドイツ語: Pandur I)とは、オーストリアのシュタイアー・ダイムラー・プフ(Steyr-Daimler-Puch AG)が設計した、6輪式の装甲兵員輸送車(装輪装甲車)である。
当初は単にパンデュールと呼ばれていたが、後に改良型のパンデュールIIが登場して以降は、区別のために現在の名前に改名された。 パンデュールの設計は、1980年代に軍の発注の無いまま、シュタイアー社が独自にプライベートベンチャーとして開発を進めた。 パンデュールの設計にはモジュラー構造が取り入れられており、各種の派生型を容易に生産可能にしている。 エンジンは車体前面の右側に搭載されており、左側に運転席が存在する。同じ6輪式の装甲兵員輸送車であるドイツのフクスやフィンランドのXA-180と異なり、兵員区画の屋根が運転席部分よりも一段高くなっており、運転席のすぐ後ろに機関銃ターレットが配置されている。 車体の中央部から後部にかけての屋根が高くなっている。 屋根の高さが同じ
概要
派生型
モデルA
装甲兵員輸送車
装甲救急車
対戦車車両
回収・修理車両(装甲回収車)
指揮通信車
モデルB
水陸両用車
車体背面下部に、2基のウォータージェットを装備
自走迫撃砲
戦闘偵察車
兵員搭乗区画の屋根に砲塔を搭載可能。20mm機関砲からコッカリル 90mm低圧砲まで、各種の兵装を運用可能なようになっている。
LKOV ヴァルク
スロベニアでライセンス生産された型。
装甲兵員輸送車
乗員は3名+兵員6名。12.7mm重機関銃かH&K GMWを装備。
装甲救急車
乗員は2名+負傷兵は4~6名。武装は無し。
自走迫撃砲
乗員は2名+砲操作要員2名。イスラエルのソルタム・システムズ製120mm自走迫撃砲システムCardomを搭載。
装甲偵察車
乗員は3名。兵装はM242 ブッシュマスター と同軸の7.62mm機関銃を、イスラエルのラファエル社製OWS-25に搭載。必要に応じてBGM-71 TOW対戦車ミサイルも装備可能。
パンデュールII
パンデュールIの後継として開発された車両。6輪式と8輪式が存在。詳細は「パンデュールII」を参照
採用国
オーストリア - 1996年に71輌を受領
ベルギー - 60輌をライセンス生産で受領
ガボン - 20輌を受領
クウェート - 70輌を受領
ソロモン諸島 - ソロモン諸島警察隊が治安任務用に装備。
スロベニア - LKOV ヴァルク(英語版、スロベニア語版)として85輌をライセンス生産。
アメリカ合衆国 - アメリカ陸軍特殊作戦コマンドがArmored Ground Mobility System (AGMS)として50輌を受領
ウクライナ ー スロベニアから20両供与[1]。
ギャラリー
前から見たパンデュールI
側面から見たパンデュールI
後部から見たパンデュールI
パンデュールIの前にいるのは、ATF ディンゴ2(前)と、Pinzgauer High Mobility All-Terrain Vehicle(中)
脚注[脚注の使い方]^ “Slovenski Valuki na ukrajinsko fronto 。