『パンチ・ザ・クロック』
エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズ の スタジオ・アルバム
リリース1983年8月5日
録音1983年
ジャンルロック
時間45分19秒
レーベルF-Beat Records
Imperial Bedroom
(1982年)パンチ・ザ・クロック
(1983年)Goodbye Cruel World
(1984年)
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パンチ・ザ・クロック (Punch the Clock)は、1983年に発表されたエルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズのアルバム。全英1位、全米24位を記録した。 エルヴィス・コステロにとって8枚目のアルバム。プロデューサーはクライヴ・ランガー
解説
TKOホーンズをホーンセクションに迎えた全体的に派手なサウンドが特徴だが、コステロ自身は、表面的で深みがなく、また80年代的なサウンドであるという理由で、本アルバムには批判的な見解を述べている。ただクライヴに対しては、彼のおかげでレコードがヒットしたということで批判的というわけではない。[1]
このアルバムからは「ピルズ・アンド・ソープ Pills and Soap」、「エヴリデイ・アイ・ライト・ザ・ブック - Everyday I Write the Book」、「レット・ゼム・オール・トーク - Let Them All Talk」がシングルカットされた。「ピルズ・アンド・ソープ Pills and Soap」はサッチャー政権に対するプロテストソングで「エルヴィス・コステロ」ではなく「ジ・インポスター」名義でリリースされ、イギリスのチャートで16位を獲得し、1983年のイギリスの総選挙前に回収された。「エヴリデイ・アイ・ライト・ザ・ブック - Everyday I Write the Book」もイギリスで28位となりスマッシュヒットした。
日本のみでシングルカットされた「シップビルディング - Shipbuilding」は、元々ロバート・ワイアットに提供したコステロとクライヴ・ランガーの共作曲で、フォークランド紛争をテーマにしたプロテストソングである。このアルバムのバージョンではジャズミュージシャンのチェット・ベイカーがトランペットで参加している。なお、同曲のシングルのB面にも収録された「ザ・ワールド・アンド・ヒズ・ワイフ The World and his Wife」については、日本盤の発売当時「コステロ音頭」という邦題が付けられていた。アルバムの日本盤で対訳(補訳)を担当したピーター・バラカンの命名という説があったが、2014年6月にバラカンがInterFMの番組「Ready Steady George!!」にゲスト出演した際に、この邦題の命名者は自分ではないと発言している。[2]
このアルバム以外のコステロのアルバムは、Rykodisc盤で書かれた本人によるライナーノーツは棄てられ、Rhino盤として新規に書き下ろされているが、本アルバムのRhino盤のライナーノーツは、1995年のRykodisc盤でのコステロ本人によるライナーノーツをほぼ引用し、新たにRhino盤用にコステロ本人が追記するという形を取っている。
収録曲
レット・ゼム・オール・トーク - Let Them All Talk
エヴリデイ・アイ・ライト・ザ・ブック - Everyday I Write the Book
ザ・グレイテスト・シング - The Greatest Thing
ジ・エレメント・ウィズイン・ハー - The Element Within Her
ラヴ・ウェント・マッド - Love Went Mad
シップビルディング - Shipbuilding
TKO(ボクシング・デイ) - TKO (Boxing Day)
チャーム・スクール - Charm School
ジ・インヴィジブル・マン The Invisible Man
マウス・オールマイティ Mouth Almighty
キング・オブ・シーヴス King of Thieves
ピルズ・アンド・ソープ Pills and Soap
ザ・ワールド・アンド・ヒズ・ワイフ The World and his Wife
ボーナス・トラック (1995 Rykodisc)
ヒーゼン・タウン - Heathen Town
フラーティング・カインド - The Flirting Kind
ウォーキング・オン・シン・アイス - Walking on Thin Ice
タウン・ホエア・タイム・ストゥッド・スティル - The Town Where Time Stood Still
シャッタープルーフ - Shatterproof
ザ・ワールド・アンド・ヒズ・ワイフ - The World and his Wife" (Live)
エヴリデイ・アイ・ライト・ザ・ブック - Everyday I Write the Book (Live)
ボーナス・ディスク (2003 Rhino)
エヴリデイ・アイ・ライト・ザ・ブック(オルタネイト・ヴァージョン) - Everyday I Write the Book (Alternate version)
ベイビー・ピクチャーズ - Baby Pictures
ヒーゼン・タウン - Heathen Town
フラーティング・カインド - The Flirting Kind
ウォーキング・オン・シン・アイス - Walking on Thin Ice
ビッグ・シスターズ・クローゼズ?スタンド・ダウン・マーガレット(BBC セッション) - Big Sister's Clothes/Stand Down, Margaret (BBC Session)
デンジャー・ゾーン(BBC セッション) - Danger Zone (BBC Session)
セカンズ・オブ・プレジャー - Seconds of Pleasure
タウン・ホエア・タイム・ストゥッド・スティル - The Town Where Time Stood Still
ザ・ワールド・アンド・ヒズ・ワイフ(ソロ・ヴァージョン) - The World and his Wife (Solo version)
シャッタープルーフ - Shatterproof
ヒーゼン・タウン デモ - Heathen Town (Demo version)
フラーティング・カインド(デモ) - The Flirting Kind (Demo version)
レット・ゼム・オール・トーク(デモ) - Let Them All Talk (Demo version)
キング・オブ・シーヴズ(デモ) - King of Thieves (Demo version)
ジ・インヴィジブル・マン(デモ) - The Invisible Man (Demo version)
ジ・エレメント・ウィズイン・ハー(デモ) - The Element Within Her (Demo version)
ラヴ・ウェント・マッド(デモ) - Love Went Mad (Demo version)
ザ・グレイテスト・シング(デモ) - The Greatest Thing (Demo version)
マウス・オールマイティ(デモ) - Mouth Almighty (Demo version)
チャーム・スクール(デモ) - Charm School (Demo version)