パンジー
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この項目では、植物について説明しています。

1980年代に活動したアイドルユニットについては「PANSY」をご覧ください。

その他については「パンジー (曖昧さ回避)」をご覧ください。

「パンジー」のその他の用法については「パンジー (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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パンジー
パンジー
分類APG III

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 angiosperms
階級なし:真正双子葉類 seudicots
階級なし:マメ類 fabids
真正バラ類I eurosid I)
:キントラノオ目 Malpighiales
:スミレ科 Violaceae
:スミレ属 Viola
:パンジー V. × wittrockiana

学名
Viola × wittrockiana
シノニム
Viola tricolor hortensis
和名
パンジー
英名
Pansy

パンジー(学名:Viola × wittrockiana、: pansy)はスミレ科スミレ属の小型の園芸植物の一種。
概要

スミレもしくはサンシキスミレ(Viola tricolor)から分化したものと考えられ、サンシキスミレの亜種 Viola tricolor hortensis とされることがある。しかし、園芸上用いられる変種は交雑と交配が進んだものであり、学名を Viola × wittrockiana としてあらわしている。「パンジー」という名前は、このパンジーの他にもこれに似ている野生のスミレ属の花を指すときにも使われている。ただし、ヨーロッパではハーツィーズと呼ばれる事もある。また、ハエドクソウ科ミゾホオズキ属のパンジーモンキーフラワー(Mimulus angustatus、: Purplelip Pansy Monkey-flower)のように、全く関係のない植物も花の形や花弁の模様が似ているためパンジーと呼ばれることもある。小型のパンジーをビオラということもあるが、学名の「ビオラ」(ヴィオラ)はスミレ属のことである。
パンジーの誕生

1800年代に北欧で、アマチュアの園芸家が大きく鮮やかな群性のスミレを作るために、野生のサンシキスミレと野生スミレビオラ・ルテア(V. lutea)、さらに近東のスミレビオラ・アルタイカ(V. altaica)を交配して生まれた。1820年代から1830年代に膨大な交配が行われた結果、有名な品種は非常に大衆的なものとなっていた。1835年までには400品種が存在しており、1841年までには、パンジーは観賞植物として親しまれるようになった。イギリスではフローリスト(園芸愛好家)たちによって育種され、1813年にトムスンが改良を始めたとされる。そして「ショウ・パンジー」が生まれた。しかし19世紀半ばには、ヨーロッパ大陸生まれのファンシー・パンジーに地位を取って代わられた。これは最初ベルギー・パンジーと呼ばれていたが、後にスコットランドで改良が行われた。

ビクトリア時代に低コストな鉄が入手可能になったことから、温室が爆発的に普及し、その結果現在園芸家たちに知られている鮮やかな花が生まれた。
アンダープランツとしてのパンジー

パンジーを低木潅木の下に植えると、生物マルチのような雑草を抑制する効果が得られる。
利用法

寒冷地ではに、暖かい地方ではから開花が始まる。このため花屋では寒さに強い植物として販売されることが多い。パンジーはしばしばアリッサム(Lobularia maritima)と混植される。これはこの組み合わせが色彩的に魅力的である共に、同時に開花するためである。パンジーはエディブル・フラワーとして食用にしたり、媒染剤で処理した織物を染めるために使われていたこともある。
交雑とライフサイクル

パンジーは交配が進み、黄金、オレンジ、赤、紫、青紫、白青、スミレ色、黒(濃青による)、複数色の混合など、多彩な色彩をもっている。パンジーは日当たりがいいところでよく生長する。パンジーは非常に丈夫な植物で、降雪で株が雪に埋まっても、低温で凍結しても、株・茎・葉・花は損傷せず、雪や凍結が解けた後は植物の活動を再開する。パンジーは秋蒔きの一年草であり、通常、ライフサイクルの完結には足掛け2年を要する。1年目に青葉を茂らせて冬を越し、2年目に花実をつけた後に枯死する。開花期は10月?5月である。寒冷地では多年草だが、日本の多くの地域では夏の気候が暑すぎるため枯れてしまう。ほとんどの園芸家は、ホームセンターなどで苗の状態で購入し、庭に移植する。こぼれ種でも自然に増える。
構造

パンジーは、わずかに重なった2枚の上側の花弁、2枚の脇の花弁、下側3枚の花弁が結合するヒゲ、およびわずかな切れ込みを持つ1枚の下側の花弁からなる。
毒性

毒成分

ビオリン、サポニン、ビオラルチン、グリコサイド


毒部位

種子、根茎


毒症状

嘔吐、神経麻痺、心臓麻痺


病気と寄生虫

この項目は英語版の直訳で、日本語の病名とは異なる。また、これらの多くは日本では発生していない。
病気
茎腐れ、またはパンジー病
盛りの中頃に突然折れることがある。葉が萎えて変色する。花は早くにしぼんで縮む。茎は軽く引っ張っただけで地面のあたりで折れる。感染した個体を取り除かないで放置すると全滅する。原因は土に生息する菌 Myrothecium roridum
の感染で起こる。殺菌していない動物の堆肥によって感染するおそれがある。植える前にチェシャント剤か近代的なベノミル抗真菌薬を散布する。感染した個体は焼却する。
さび病
Puccinia aegraというサビキン担子菌門)の感染で起こる。黄褐色の斑点が葉と茎に生じる。ベノミルか硫化カリウム1オンス(28グラム)を2ガロン半(約9.46リットル)の水で希釈し、スプレーする。
斑点病
Ramularia deflectensという菌の感染で起こる。葉の縁に黒っぽい斑点ができ、その後葉が白い網状の菌糸で覆われる。春に気温が低く雨が多いと発生しやすい。殺菌剤をスプレーすること。
うどんこ病
Oidiumという子嚢菌の感染で起こる。葉の縁と裏側に灰紫色の粉が出る。間隔を十分にとらないで植え付けた個体同士が蒸れると発病しやすい。薬剤をスプレーすればある程度抑制できるが、根絶することは難しい。特に葉の裏側の菌は退治しにくい。
キュウリモザイクウイルス
アブラムシ(アリマキ)によって伝染する。若い葉に黄色く細かい葉脈ができる。成長を妨げ、異常な花ができる。ウイルスは潜伏状態のまま植物全体に感染し、次の世代や他の種に伝播することがある。健康な植物を購入する、土壌を湿らせすぎず乾燥させすぎない、pHのバランスの取れた土を使う、窒素、リン酸、カリウムのバランスを取る、植物を弱らせるようなほかの病気を根絶するといった予防が効果的である。
害虫
ナメクジ、カタツムリ
ナメクジカタツムリの嫌う尖った砂や樹皮を砕いたマルチで植物の周りを囲い、餌となる落ち葉や異物を取り除いて食害を予防する。


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