パワーレンジャー・ビーストモーファーズ
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パワーレンジャー・ビーストモーファーズ(Power Rangers Beast Morphers)は、アメリカ合衆国の特撮テレビドラマ。「パワーレンジャー」シリーズの第26・27シーズンに当たり、シリーズの第20作となる。2012年日本で放映された『特命戦隊ゴーバスターズ』をベースとしている[1]。放送局はニコロデオン[2]。第1シーズンは2019年3月2日から同年12月14日まで放送[3]。第2シーズンは2020年2月22日から放送が開始され[2]、同年12月12日まで放送された。各シーズン全20話+特番2話。
概要

2018年2月に開催されたニューヨークトイフェア2018に合わせ、サバン・ブランドより2019年のパワーレンジャーシリーズのタイトルが「ビーストモーファーズ」であることと、その概要が発表された[4]。また、同年6月までに行われた交渉の結果、ハズブロはサバン・ブランドからパワーレンジャーブランドを買収した[5]

本作品はサバン・ブランドが企画したものの、それを引き継いだハズブロが番組制作から玩具展開までを担当する初めてのシリーズとなり、番組制作は同社内の映像部門であるオールスパーク・ピクチャーズが手掛ける[6]

ベースとなるスーパー戦隊シリーズが遡った理由として、監督のサイモン・ベネットはショーランナーチップ・リンが『ゴーバスターズ』をベースとした作品の企画を数年前から考えており、『パワーレンジャー・ニンジャスティール』の制作終了後、その企画が採用されることが決まったとされる[7]

撮影は前シーズンまでと同様にニュージーランドオークランドのスタジオ・ウェストで行われ、オークランド観光・イベント・経済開発局とパワーレンジャープロダクションの提携により、ユニテック工科大学(英語版)、オークランド工科大学、SAEインスティテュート(英語版)の学生が研修生として制作に参加した[8]

原作の制作から年月が経っていることもあり、モンスターのスーツや小道具の多くは作り直されている[7]

撮影は2019年4月に終了した[7]

2019年6月、パワーレンジャーになることを夢見る8歳の少年がメイク・ア・ウィッシュを通じて本作品のオレンジレンジャーとして正式に任命され、ハズブロとパーティーシティから特別製のコスチュームを送られた[9]
あらすじ

近未来、新物質であるモーフ・エックスを発見した秘密組織は、これと動物のDNAを融合させ、新たな戦闘部隊・パワーレンジャー・ビーストモーファーズを結成した。戦士たちはこの力を手に、意思を持った邪悪なコンピューターウィルスへと立ち向かう[10]
登場人物

括弧内は原典作品における該当人物。
パワーレンジャー・ビーストモーファーズ

モーフXの保護のためにグリッド・バトルフォースにより作り出されたチーム。モーフXと動物のDNAを融合させて、肉体を強化された十代の若者たちが変身する。

初めて変身を行った際に、エヴォックスのウィルスの干渉を受け、弱点を兼ね備えてしまった。

初期メンバー3人は第2シーズンからビーストXモード(ゴーバスターズ パワードカスタム)に強化変身するようになる。
デヴォン・ダニエルズ / レッドビーストモーファーズレンジャー(レッドバスター)
ビーストモーファーズのリーダー。テレビゲームが好きな享楽主義。グリッド・バトルフォースのバトルシミュレーターに興味を持ち、父のパスコードを無断でコピーして施設に入るが、その途中にエヴォックスの暗躍に気付き職員に警告するも聞き入れられず侵入者として拘束される。しかし、エヴォックス襲撃時に警備が解かれた際に独断で脱出し、ラヴィを救出してアバターたちが大立ち回りを繰り広げる最中、ネイトの咄嗟の判断でパワーレンジャーの力を身に宿すことになる。チーターのDNAとの融合により、超高速で移動することができるが、ネコ科であるチーターのDNAの影響を受け、猫が習性的に恐れる犬、または犬の画像などを目にすると体が硬直してしまうという弱点を持つ。名乗りは「It's Show Time Power Rangers!!」。
ラヴィ・ショウ / ブルービーストモーファーズレンジャー(ブルーバスター)
ビーストモーファーズのサブリーダー。ブルーレンジャーの候補者であり、エヴォックスの手で他の候補者が意識を奪われるなか、デヴォンの介入により3人の候補者のなかで唯一難を逃れ、パワーレンジャーの力を宿す。ゴリラのDNAとの融合により、怪力を出すことができるが、その凄まじいパワーは筋肉を加熱させ、思考は野性的となり、理性を失ってしまうという弱点を持つ。名乗りは「PowerRangers IQ's Ranger!」。
ゾーイ・リーヴス / イエロービーストモーファーズレンジャー(イエローバスター)
ビーストモーファーズの1人。パワーレンジャー候補の選考から落選し、グリッド・バトルフォースの清掃担当として働いていた。エヴォックス襲撃時に偶然出くわしたデヴォンと共にアバターに応戦し、ネイトの咄嗟の判断でパワーレンジャーの力を身に宿すことになる。ジャックウサギ《北米西部産のノウサギ》のDNAとの融合により、跳躍力に優れているが、体力の消耗が激しいという弱点を持つ。ウサギの好物であるニンジンを食べて体力を回復することができる。
ネイト・シルバ / ゴールドビーストモーファーズレンジャー(ビートバスター)
グリッド・バトルフォースの主任科学者。6歳の時よりグリッド・バトルフォースに加わり、10歳の時にモーフィングリッドに接続する方法を見つけた天才児。 モーフXやビーストモーファーズが使用する装備、ビーストボットなど様々なものを開発している。海外に住む両親とは離れて暮らしており、常日頃から兄弟を欲しがっていた。ビーストボットのスティールは彼にとっては兄弟のような存在である。カマキリのDNAと融合してゴールドレンジャーとなり、ビーストモーファーズの一員となった。なお、原典ではパートナーのバディロイドがいなければ変身出来なかったが、本作品では一人でも変身出来るようになっている。
スティール(ビート・J・スタッグ) / シルバービーストモーファーズレンジャー(スタッグバスター)
ビーストボットの一体。コガネムシのDNAと人間であるネイトのDNAとの融合により、人間の性質を兼ね備えたロボットとなり、シルバーレンジャーに変身することが可能となった。同時にネイト(ゴールドレンジャー)のパートナーとなる。スティールという名前は彼自身が名乗った名前、ミスターファンタスティック・スーパーハンサム・ストロングアズスティール(Mr. Fantastic Super Handsome Strong as Steel)を略した呼び名である。
ビーストボット(バディロイド)

ネイトが作った、ビーストモーファーズの戦術支援ロボット。

回路に動物のDNAが組み込まれている。スティール以外はゾードに連結してゾードの操縦桿となり、第2シーズンからはビーストXモードのコアにもなる。
クルーズ(チダ・ニック)
デヴォン(レッドビーストモーファーズレンジャー)のパートナー。原典同様バイクに変形できる。
スマッシュ(ゴリサキ・バナナ)
ラヴィ(ブルービーストモーファーズレンジャー)のパートナー。
ジャックス(ウサダ・レタス)
ゾーイ(イエロービーストモーファーズレンジャー)のパートナー。カワイイという評価を嫌っている。
スティール(ビート・J・スタッグ)
ネイト(ゴールドビーストモーファーズレンジャー)のパートナー。プロフィールは上記を参照。
グリッド・バトルフォース

通称「GB」。モーフXの開発とクリーン活用、そしてその保護を目的とした組織。

モーフXを悪の脅威から守るため独自にパワーレンジャー・ビーストモーファーズを作り出した。

原典におけるエネルギー管理局特命部に相当する組織。
ショウ司令官
グリッド・バトルフォースのコマンダーである女性。ラヴィの母。女性キャラクターだが、原典における黒木タケシに相当する立ち位置のキャラクター。
バーク長官
グリッド・バトルフォースの長官。ベティとベンの父。
ブレイズ
グリッド・バトルフォースの職員。空手の師範を担当している。真面目な好青年だが、激情家な気質も持つ。実力を見込まれ、レッドレンジャーの候補者として指名されるが、実験途中にエヴォックスに意識を奪われて昏睡状態に陥る。
ロキシー
グリッド・バトルフォースの職員。イエローレンジャーの本来の候補者。ラヴィとは恋人同士だったが、お互いがレンジャー候補に選ばれたため、グリッド・バトルフォースの規約に従い一時的に関係を絶っている。実験途中にエヴォックスに意識を奪われて昏睡状態に陥る。
ベティ・バーク
グリッド・バトルフォースの受付担当の女性。本作品の
コメディリリーフの役割を担う。
ベン・バーク
グリッド・バトルフォースの警備担当。ベティの弟で、身長は姉より高く肥満な体型。本作品のコメディリリーフの役割を担う。ベティとベンはハイム・サバンが『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』に登場したバルクとスカル的なキャラクターを求めたことから登場した[11]


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