パロキセチン
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パロキセチン

IUPAC命名法による物質名
IUPAC名

(3S,4R)-3-[(2H-1,3-benzodioxol-5-yloxy)methyl]-4-(4-fluorophenyl)piperidine

臨床データ
販売名Paxil, Pexeva, Seroxat, Brisdelle, Rexetin
Drugs.commonograph
MedlinePlusa698032
ライセンスUS FDA:リンク
胎児危険度分類

AU: D

US: D


C。胎盤・胎児移行あり(ラット)

法的規制

AU: 処方箋薬(S4)

CA: 処方箋医薬品

UK: 処方箋のみ (POM)

US: 処方箋医薬品

処方箋医薬品

投与経路Oral
薬物動態データ
生物学的利用能Extensively absorbed from the GI tract, but extensive first-pass metabolism in the liver[1][2][3][4]
血漿タンパク結合93?95%[1][2][3]
代謝主に肝臓のCYP2D6[1][2][3]
半減期21 時間[1][2][3]
排泄腎臓 (64%; 2% はそのまま、62%は代謝される), 糞便 (36%; <1% はそのまま)[1][2][3]
識別
CAS番号
61869-08-7 
ATCコードN06AB05 (WHO)
PubChemCID: 43815
IUPHAR/BPS4790
DrugBankDB00715 
ChemSpider39888 
UNII41VRH5220H 
KEGGD02362  
ChEBICHEBI:7936 
ChEMBLCHEMBL490 
化学的データ
化学式C19H20FNO3
分子量329.3 g/mol
SMILES

c1cc(ccc1[C@@H]2CCNC[C@H]2COc3ccc4c(c3)OCO4)F

InChI

InChI=1S/C19H20FNO3/c20-15-3-1-13(2-4-15)17-7-8-21-10-14(17)11-22-16-5-6-18-19(9-16)24-12-23-18/h1-6,9,14,17,21H,7-8,10-12H2/t14-,17-/m0/s1 

Key:AHOUBRCZNHFOSL-YOEHRIQHSA-N 

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パロキセチン塩酸塩水和物(パロキセチンえんさんえんすいわぶつ、英語: Paroxetine Hydrochloride Hydrate)は、イギリスグラクソ・スミスクライン(旧 スミスクライン・ビーチャム)で開発された選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)である。同社より商品名パキシル(Paxil)で発売されている。日本では2000年11月に薬価収載され、販売が開始された。

パロキセチンは、脳内セロトニン神経系でセロトニン再取り込みを阻害することで、脳内シナプス間隙に存在するセロトニン濃度が高まり、神経伝達能力が上がる。その結果、抗うつ作用及び抗不安作用を示すと考えられる。

また、ヒトP2X4受容体の強力な阻害作用(IC50=1.87μM)を有する[5]。抗アロディニア作用を示し、神経因性疼痛の患者へ使用することが可能とみられる[5]

児童青年のうつ病への効果は確認できず、また安全性も確認できず有害事象が報告されており[6]英国国立医療技術評価機構(NICE)は児童青年には処方してはならないとしている[7]


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