パレスホテル東京
Palace Hotel Tokyo
パレスホテル東京(2012年)
パレスビル
左がパレスビル
施設情報
所在地東京都千代田区丸の内一丁目1番1号
状態完成
着工2009年8月[1]
竣工2012年1月17日[2]
用途オフィス、店舗
地上高
高さ114.9m[1]
最上階23階[2]
各種諸元
階数地下4階 地上23階 塔屋2階[2]
延床面積約78,000 m2[5]
構造形式地下 鉄骨鉄筋コンクリート造、地上 鉄骨造[2]
エレベーター数22基[1]
関連企業
設計三菱地所設計[1]
施工大林組[1]
デベロッパーパレスホテル[1]
管理運営三菱地所
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パレスホテル東京(パレスホテルとうきょう、英: Palace Hotel Tokyo)は、東京都千代田区丸の内にあるパレスホテルチェーンの旗艦ホテルである。2012年(平成24年)5月まではパレスホテルという名称だった。本項では隣接するオフィス棟のパレスビルについても記載する。 戦後、連合国総司令部(GHQ)は、「1947年(昭和22年)8月15日の貿易再開の日までに、バイヤー専用ホテルを開発すべし」と政府に通達した[6]。これを受け貿易庁は急遽、臨時施設部を設け、東京、名古屋、京都、大阪の4ヶ所に国営ホテルを設置することになった[6]。東京では旧帝室林野局庁舎(皇居前)と住友銀行や住友信託が入る東京住友ビルディング(東京駅前)などが接収されて改造工事が始められ、前者はホテルテート、後者はホテルトウキョウとして開業した[7][8]。 だが、占領下という厳しい環境に加え、言葉(英語)の不自由さと業務に不慣れなことが運営を困難にさせ、さらに当時の社会不安や悪性インフレといった混乱の中で、ホテルテートの経営は赤字が続いた[7]。そうしたことから、1949年(昭和24年)5月20日、政府の要請で東京會舘を中心として「ホテルテート」が設立され、運営業務を政府に代わって新会社が行うことになった[7]。 旧帝室林野局庁舎を前身とするホテルテートの建物は皇居の美を借景とした設計で、規模は小さいもののホワイトハウスに似た外観を呈していた[9]。そこに目をつけたGHQは、サンフランシスコ講和条約締結後にアメリカ大使館事務所に使用したいと、シーボルド外交局長を通じて吉田茂首相(第2次内閣)に正式譲渡を申し入れた[10]。これに対し、吉田首相はサンフランシスコ講和条約の調印を間近に控えていたこともあって、熟慮の末に応諾した[10]。これを知ったホテルテート関係者は驚愕し、「皇居前広場の一角にアメリカ大使館事務所を設置し星条旗を日夜はためかすことは、いたずらに国民感情を刺激し、ひいては日米関係悪化の原因になりかねない」と反対運動を開始し、政府並びにGHQに対して活発な陳情活動を展開した[10]。
歴史
前史