パレイアサウルス科
[Wikipedia|▼Menu]

パレイアサウルス科
スクトサウルス骨格
地質時代
ペルム紀後期
分類

:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:爬虫綱 Reptilia
亜綱:側爬虫亜綱 Parareptilia
:プロコロフォン形目 Procolophonomorpha
亜目:プロコロフォン亜目 Procolophonia
:パレイアサウルス科 Pareiasauridae

学名
Pareiasauridae
Lydekker,1889



アルガナケラスArganaceras

ブラディサウルス Bradysaurus

ノケレサウルスNochelesaurus

エンブリトサウルスEmbrithosaurus

デルタヴャティアDeltavjatia

ヴェロサウリアVelosauria

シーティエンフェニアShihtienfenia

パレイアスクスPareiasuchus

パレイアサウルス Pareiasaurs

スクトサウルス Scutosaurus

エルギニア Elginia

ナノパレイアNanopareia

パレイアサウルス科 (Pareiasauridae) またはパレイアサウルス類 (Pareiasaur) は、古生代ペルム紀に生息した爬虫類絶滅分類群無弓類あるいは側爬虫類と呼ばれる爬虫類の初期グループに属する植物食動物であった。ロシアペルム系上部及びアフリカ大陸南部から多数の化石が発見されている。


目次

1 形態

2 生態

3 系統

3.1 カメとの関連

3.2 上位分類

3.3 下位分類


4 脚注・出典

5 関連項目

6 参考文献

7 外部リンク


形態

体長60センチメートル - 3メートルほどの、中型から大型のがっしりした体格の草食動物である。大きな頭部、短く太い首と樽状の太く、高さのある胴体を持つ。四肢は頑丈で短く、幅広であった。頭部にはスパイクや角、胴体部には小さな鱗が骨化した、重厚な装甲板を持つものが大半である。これは、当時の捕食者であるイノストランケビアなどゴルゴノプス亜目の選択圧によるものであるのかもしれない[1][2]。しかし、多くの爬虫類に見られる腹肋骨は持っていなかった[3]イグアナに似た木の葉型[4]で外縁が鋸状となった小さなの形態は植物食に特殊化したものである。この歯は植物を裁断するのに適しており、大きな容量を持った胴体に収められた消化器官で発酵、吸収したのであろう。[5]
生態

かれらは鈍重な植物食動物であり、半水性の生物であったと推定されている。水辺で暮らし、柔らかい植物を食べていたといわれる。同時代の草食動物としてはディノケファルス類が挙げられるが、かれらは高台を好み、両者は棲み分けていたとされる。ペルム紀末期の(P-T境界)大量絶滅が近付くにつれディノケファルス類が急激に数を減らし、パレイアサウルス類がそれに取って代わったのは、こうした生息環境の違いがあったためではないかとされる。しかし、勝ち残ったかれらも、ペルム紀末期には絶滅する事になる。[6]
系統
カメとの関連

かつて、カメの祖先としてパレイアサウルス類が挙げられたことがある[7]。その主張は、スクトサウルスなどの背中に散らばる装甲が癒合し、やがてプロガノケリスなどのカメへとつながったというものである。しかし、顎や歯が特殊化しすぎており、また、腹甲の基となる腹肋骨を持たず、装甲と脊椎や肋骨との癒合が見られない点など矛盾点が指摘された。また、遺伝子解析による結果は、カメは主竜類に近縁なグループであるというものであった。[3]
上位分類

爬虫類 Reptile

†無弓類 Anapsida = 側爬虫類 / 擬爬虫類 Parareptilia

プロコロフォン形目 Procolophonomorpha

プロコロフォン亜目 Procolophonia

Rhipaeosauridae

Procolophoniformes

プロコロフォン上科 Procolophonoidea

パレイアサウルス上科 Pareiasauroidea

パレイアサウルス科 Pareiasauridae








下位分類

主要な

Arganaceras

パレイアサウルス

脚注・出典

[ヘルプ]
^ 『哺乳類型爬虫類 : ヒトの知られざる祖先』 206 - 207頁
^ 『消えた竜 : 哺乳類の先祖についての新しい考え』 55頁
^ a b 『カメのきた道 : 甲羅に秘められた2億年の生命進化』 67 - 68頁
^ 『最新恐竜学』 21頁
^ 『脊椎動物の進化(原著第5版)』 129頁
^ 『哺乳類型爬虫類 : ヒトの知られざる祖先』 118 - 119頁
^ Lee,1997

関連項目

ディノケファルス類 , ディキノドン類 - 同時代を生きた草食単弓類

ゴルゴノプス亜目 - 同時代の捕食者。単弓類。

リンコサウルス類 - 中生代三畳紀の植物食動物。

絶滅した動物一覧

参考文献

エドウィン・ハリス・コルバート、マイケル・モラレス 『脊椎動物の進化(原著第5版)』 田隅本生訳、築地書房、2004年、129 - 130頁。ISBN 4-8067-1295-7

平山廉 『カメのきた道 : 甲羅に秘められた2億年の生命進化』 NHKブックス、2006年、67 - 69頁。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:15 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef