パルム・ドール・ドヌール(仏: Palme d'or d'honneur )は、カンヌ国際映画祭における名誉賞である。名誉パルム・ドール、パルム・ドール名誉賞、パルム・ドヌールとも呼ばれる。 審査員ではなく主催者によって発表され、授与される。映画監督に与えられるパルム・ドヌール(Palmes d'honneur)と、俳優に与えられるパルム・ドヌール演技賞(Palmes d'honneur d'interpretation)の二部門がある。前者は多大な功績を残しながらパルム・ドールを受賞したことがない重要な映画監督に授与される。 1997年、それまでパルム・ドールを受賞していなかったイングマール・ベルイマンに対して、特別表彰として「Palme des Palmes」が授与されたのが始まり。2009年には俳優・監督の両方で計5回ノミネートされながら受賞のなかったクリント・イーストウッドに与えられた。 2011年には初めて監督と俳優の両部門で表彰された。これ以降毎年、オープニングセレモニー中に主催者が授与することになると発表されたが、翌年は表彰はなく、定例化はされなかった。 2015年に4年ぶりに復活。「ヌーヴェルヴァーグの母」と呼ばれ、ベルリン・ヴェネツィアで受賞経験はあるがカンヌではなかったアニエス・ヴァルダが受賞した。 開催年受賞者国
概要
受賞者
1997年イングマール・ベルイマン スウェーデン
2002年ウディ・アレン アメリカ合衆国
2003年ジャンヌ・モロー フランス
2005年カトリーヌ・ドヌーヴ フランス
2007年ジェーン・フォンダ アメリカ合衆国
2008年マノエル・ド・オリヴェイラ ポルトガル
2009年クリント・イーストウッド アメリカ合衆国
2011年ベルナルド・ベルトルッチ イタリア
ジャン=ポール・ベルモンド フランス
2015年アニエス・ヴァルダ フランス
2016年ジャン=ピエール・レオー フランス
2017年ジェフリー・カッツェンバーグ アメリカ合衆国
2019年アラン・ドロン フランス
2021年ジョディ・フォスター アメリカ合衆国
マルコ・ベロッキオ イタリア
2022年トム・クルーズ アメリカ合衆国
2023年マイケル・ダグラス アメリカ合衆国
ハリソン・フォード アメリカ合衆国
2024年