パルミラのアウレリアーノ
[Wikipedia|▼Menu]
1814年ミラノ公演時のリブレット.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル クラシック音楽

『パルミラのアウレリアーノ』(イタリア語: Aureliano in Palmira)は、ジョアキーノ・ロッシーニによる2幕のオペラ・セリアフェリーチェ・ロマーニリブレットを書き、1813年12月にミラノスカラ座で初演された。

3世紀、軍人皇帝時代のローマ皇帝アウレリアヌスが、女王ゼノビアの治めるパルミラを征服した史実をもとにしている。
概要

1813年にヴェネツィアで『タンクレーディ』と『アルジェのイタリア女』の上演に成功して名声を確立したロッシーニは、1813年末から1814年夏までミラノに移り、スカラ座のために従来作の再演と新作の披露を行った[1]

『パルミラのアウレリアーノ』の元になったのはパスクワーレ・アンフォッシ作曲、ガエターノ・セルトルのリブレットによる『パルミラのゼノビア』(1790年にヴェネツィアのカーニバルで初演)であり、このリブレットを当時25歳のフェリーチェ・ロマーニが改変したものを使用している[2][3]。また、同じ台本によったパイジエッロの作品(1790年初演)も利用している[4]。1813年12月26日にスカラ座で初演された[2]

作品の2人の男性主役のうち、ペルシアの王子アルサーチェ役にカストラートジョヴァンニ・バッティスタ・ヴェッルーティを起用した。この作品はロッシーニがカストラートを使った唯一のオペラ作品である(ただし1822年のカンタータ『真実の敬意 (Il vero omaggio』でもヴェッルーティを使用している)[1]。タイトルロールのアウレリアーノには若いテノール歌手のジョヴァンニ・ダヴィド(英語版)を予定していたが天然痘に罹患したために急に取りやめになった[5]。初日の失敗の原因は歌手の出来の悪さに原因があったようである[6]

スカラ座では初日こそ失敗だったようだが、14回上演されている[6]。また他の場所の再演では成功したようだ[5]。1814年から1831年までイタリア内外各地で継続的に再演された[6]。その後いったん忘れ去られたが、1980年にジェノヴァで再演された[6]

後にロッシーニはこのオペラの素材を他の作品に使いまわした。特に有名なのが『セビリアの理髪師』であり、序曲がそのまま再利用されているほか、冒頭の合唱は伯爵の「空はほほえみ」に転用されている[7][8]、他にも共通する曲がある。序曲その他は『イングランドの女王エリザベッタ』にも再利用されている。
登場人物

アウレリアーノテノール) - ローマ皇帝。パルミラを倒してその女王ゼノビアを我が物としようとする。

ゼノビアソプラノ)- パルミラの女王。

アルサーチェ(カストラート、再演ではアルト)- ペルシアの王子、ゼノビアと愛しあう。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:26 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef