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エリー・サーブ2011年秋冬オートクチュールコレクションのファッションショーより。モデル: マグダレナ・フロンツコヴィアク
パリ・コレクション(仏: semaine de la mode a Paris)は、年2回、フランスのパリで開かれるファッションブランドの新作発表会(ファッション・ウィーク)である。 「パリ・プレタポルテ・コレクション」は3月に秋冬コレクション、10月に春夏コレクションが2週間前後の日程で開催発表される。また「パリ・オートクチュール・コレクション」は1月に春夏コレクション、7月に秋冬コレクション、メンズコレクションも同じく2月と7月に開催される。これらを総称して「パリコレ」という。パリ・コレクションは欧米では通じない日本だけの言葉[1]。 数多くのファッションデザイナーがクリエイションを重視した新しい作品を発表し、世界各国のジャーナリスト、ライター、フォトグラファーなどのメディア関係者や、バイヤー、スタイリストなどのアパレル業界関係者、その他芸能人、時に政治家などが開催時に招待客として前列に並ぶ。その他、特に有名デザイナーのメゾンにおいては、世界的な著名人やVIP顧客などが招待される為に、実際には一般の人々が直接会場で見ることがとても難しい状況である。 世界の有名なプレタポルテのコレクションは、歴史的にも主にニューヨーク・ロンドン・ミラノ・パリの順番で4都市で開催される。多い時には各国から参加するデザイナーを合わせて総勢200近いメゾンが参加する。なかでもパリ・コレクションは世界的にも一番規模が大きく、高級ブランドが新作を発表し、その年のファッションの流行が左右されるため注目度は非常に高い[2][3]。当Wikipediaパリ・コレクションのフランス語版記事では、英米アングロサクソンのメディアは、NY、ロンドン、ミラノ、パリを"ビッグ4と称していると(多少の皮肉を込めて)引用している[4][5]。 パリ・コレクションは1984年、ルーヴル美術館中庭に特設テントを設営しそこをメイン会場とした。そこで、一定期間にまとまった形でファッションショーが開催されていたが、1998年頃からはブランドごとにルーヴル美術館内の地下ホールや独自に会場を設けるメゾンも多くなった。 オートクチュール・コレクションの歴史はベルエポックと呼ばれた文化的爛熟期の20世紀初頭にさかのぼる。 オート(haute)クチュール(couture)を作り出し、高級衣装店協会を設立したシャルル=フレデリック・ウォルトが先頭に立ち、最高の素材と技術、芸術的センスで仕立てられる最高権威のコレクション「パリ・オートクチュール・コレクション」として1910年頃から開催されるようになった。
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