パラノイド・アンドロイド
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「パラノイド・アンドロイド」
レディオヘッドシングル
初出アルバム『OK コンピューター
リリース1997年5月26日
録音1997年
キャンド・アプローズ
セント・キャサリンズ・コート
ジャンルオルタナティヴ・ロック
時間6分23秒
レーベルパーロフォン
作詞・作曲トム・ヨーク
ジョニー・グリーンウッド
エド・オブライエン
コリン・グリーンウッド
フィル・セルウェイ
プロデュースナイジェル・ゴッドリッチ
レディオヘッド
レディオヘッド シングル 年表

ストリート・スピリット
(1996年)パラノイド・アンドロイド
(1997年)カーマ・ポリス
(1997年)

ミュージックビデオ
「Paranoid Android」 - YouTube


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「パラノイド・アンドロイド」 (英語: Paranoid Android) は、イギリスロックバンド、レディオヘッドの楽曲。
概要

彼らの3rdアルバムOK コンピューター』に収録されており、その先行シングルカット曲。イギリスでは最高位3位を記録[1]ローリング・ストーン誌の『ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500』では257位で[2]、同ランキングにランクインしたレディオヘッドの楽曲の中では最上位。転調を繰り返しながら進む3(4)部の複雑な曲構成を持ち、叙情的なメロディーを基調にブラジル音楽ハードロックグランジ教会音楽プログレッシブ・ロックトリップホップまでを想起させるナンバー。

メジャーシーンのロックバンドの先行シングル曲としては異例とも言えるサビ無し6分23秒の大作だが、元のデモはジョニーのハモンド・オルガンの長大なアウトロがありさらに倍近く長い曲だった。それまでバラードが大半を占めていた『ザ・ベンズ』以前のレディオヘッドのシングル曲群と比べてきわめて異質な趣を持った曲であり、彼らの音楽的実験・挑戦指向が初めて表出したシングルカットとも言える。発表後ライブでは定番となっており、主にセットリスト後半に演奏される。

ちなみにMOJO誌のキース・オールディンのレビューにおいての今曲の評は「レディオヘッドのカタログの中で欠かすことのできないもの。努力と才能と偶然に恵まれ過ぎた一曲」。

後に、WOWOWで放送されたアニメ『Ergo Proxy』のメインテーマに使用された。
バックグラウンド

キャンド・アプローズセッションにおいて、メンバーはビートルズの『ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン』のような"異なった複数曲を1曲にまとめる曲"を構想した。それぞれのパートは異なったメンバーによって書かれ、特に3楽章目のスローなパートは主にジョニーが担当した。この曲を作っている最中、メンバーは「先生に隠れて悪いことをしているような気持ちで」(コリン)にやつき合いながら作業をしていたという。このような長大な曲と格闘しているようなメジャーシーンのバンドはほとんど存在しなかった上、それまでのレディオヘッドの音楽性ともかけ離れた楽曲になることは明白だった。

トム以外のメンバーによってほとんどがまとめられた数少ないナンバーで、トムが外出から帰ってきた時には曲の大部分が完成していた。トムは曲に歌詞を付けてデモも出来上がり、ライブでも何度か披露されたが、先行シングル用の曲になるということで後半のパートは縮小され、最終的に曲は7分以内にまとめられて完成した。
サウンドプロダクション・歌詞

曲構成は大きく分けて
エレアコアルペジオカバサクラベスなどのパーカッションがかけ合い、ブラジル音楽?トリップホップ風のグルーヴを醸す第1部

転調し、低音リフから歪んだギター(一部7/8拍子とのポリリズム)が活躍するロック色の強い第2部

再度転調してテンポを落とし、サンプリングされた低音コーラスを下敷きにトムとエドのツインヴォーカルが繰り広げられる第3部

再度転調して歪んだギターが再度奏でられる第4部(第2部のリコール)

となっている。

前述の通り元々のデモでは第4部がハモンド・オルガンソロをとるような展開になっており、歪んだギターのパートは繰り返されない。


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