パラシュート
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「パラシュート」のその他の用法については「パラシュート (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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出典検索?: "パラシュート" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2020年9月)
パラシュートで降下するアメリカの空挺歩兵。両手で握ったライザーを引くまたは緩めることで、ある程度の操縦が可能なタイプパラシュート降下の瞬間。黄色いストラップは自動開傘索陸上自衛隊60式空挺傘
手前の主傘を背負い、奥の予備傘を身体前部に装着する。米国海軍で利用されるVRパラシュート訓練機ドラッグシュートを用いたスペースシャトルの着陸イタリアの無名人士による最古のパラシュート図版(1470年)五点接地と呼ばれる着地法を、地上で訓練する要領を示した図。パラシュートで減速をしていてもなお着地の衝撃は大きいので、接地箇所を下肢から体全体へと徐々に分散しながら回転運動に変えて、衝撃を和らげる必要がある1.パイロットシュート
2.ブライダルコード
3.コンテナ
4.メインパラシュート
5.スライダー(画像からは見えない)
6.ライン
7.ライザー
8.デュプロイメントバッグとハーネス一般的なデュプロイメントバッグメインパラシュートが誤動作(英語版)で展開しなかった時の切り離しに使用される3-ring release system(英語版)解説動画宇宙船オリオンの着陸手順。

パラシュート(: Parachute)は、のような形状で空気を受けて速度を制御するもの。名前はイタリア語の「守る」 (parare) とフランス語の「落ちる」 (chute) を組み合わせた造語である。落下傘(らっかさん)とも呼ばれている。
解説

パラシュートは、飛行機ヘリコプターからの脱出や人員降下、物資の空中投下、スカイダイビングの最終行程などに使用される[1]。初期のパラシュートは製で、これは湿ると重くなる上に、開かない事故がよく起こった。現在はナイロンなどの化学繊維製である。

また、パラシュートの形状には二種類あり、古典的なマッシュルーム型は、その形状からキャノピーが潰れにくく安定している代わりに、コントロール性は劣る。特に着地時には建物の2階から土の地面に安全機具なしで飛び降りたときとほぼ同じ衝撃が来るため、定められた受身を取るような着地をしないとケガをしてしまう。エアスポーツで定番となったラムエアータイプのパラシュートは、断面が翼のようになっており、滑空性能やコントロール性に優れるが、前述のマッシュルーム型と比較すると、キャノピーが潰れやすいという特性がある。

上記の用途の他にドラッグレース競技車の停車やスペースシャトル戦闘機が着陸滑走時の減速などにも同様の形状のものが用いられているが、これらは減速のみに用いるため、ドローグシュート(drogue chute、drag parachute、ドラッグシュート、制動傘)と呼ばれる。

ドローグシュート(Drogue chute)という小型の傘は、メインパラシュート(主傘)の展開前の姿勢制御(姿勢が安定していないとメインパラシュートの索が絡まって巧く展開しないため)と、予備減速(高速時にいきなりメインパラシュートを開くと裂けて破損するため)と、メインパラシュートを収納部から引き出すために使われる。

日本では航空法第90条で、「国土交通大臣の許可を受けた者でなければ、航空機から落下さんで降下してはならない。」と定められている。コストや重量制限、安全性の問題から民間旅客機にはパラシュートが装備されていないことが一般的である。戦闘機には射出座席が備えられていることが多いため、実際にパラシュート降下を行うのは大型機の搭乗員であるが、軍のパイロットは必須の訓練となっている。ただし訓練のため飛行機から降下するのはコストがかかり初心者には難しいため、櫓から飛び降りる模擬訓練が行われている。現代ではバーチャルリアリティを利用した訓練装置も開発されている。
歴史

パラシュートと類似した道具については中世から、いくつかの記録が残っている。852年アンダルシアのアルメン・フィルマン(英語版)(イブン・フィルナースも参照)が、スペインコルドバから、木枠で補強した外套を使って飛び降り、軽傷を負ったものの着地したという。1178年、あるムスリムコンスタンティノープルの塔から同じように飛び降りたとしているが、重傷を負い、その怪我が元で死亡している。

レオナルド・ダ・ヴィンチ1485年ごろにミラノで書き留めたパラシュートのスケッチが残っており、彼がパラシュートを発明したとする説が多い。しかし、歴史家のリン・タウンゼンド・ホワイト・ジュニア(英語版) によると、1470年ごろにイタリアで無名の人物によって書かれたと推定される書類に2つのパラシュートの図面が残されており、そのうちの1つはレオナルドのそれに類似している。1617年ヴェネツィアクロアチア人発明家、ファウスト・ヴランチッチ(英語版)(ヴェランツィオ)が、レオナルドのパラシュートを作成し、実験を行っている。

その後、必要性がなかったためか、長らく忘れ去られていたが、1783年フランスルノルマンが再発明し、彼の手によって「パラシュート」という名前が提案され、定着することになる。2年後の1785年ブランシャールがパラシュートを使えば、熱気球から安全に飛び降りられることを実験で証明した。実験は犬を使って行われたが、1793年にブランシャール本人が搭乗していた熱気球が破裂した際に、実際に自分で試すことになり、無事脱出に成功している。

しかしながら、この頃のパラシュートは木枠の上にリンネルを張ったものが使われており、重くかさばり、実用性に乏しいものであった。また気球は墜落の際に重航空機のように急落下する例は少なく、徐々に高度を落としていく場合がほとんどであり、パラシュートが必要な機会は少なかった。

1790年代、ブランシャールはより軽く強靭な絹布で試作を始めた。1797年ガルヌランが、新しい絹製のパラシュートで降下を行っている。また、ガルヌランは、パラシュートに排気弁を取り付け安定した降下を行えるよう再設計している。1911年グレープ・コテルニコフが背負い型のパラシュートを発明した。ヘルマン・ラッテマン(ドイツ語版)とケーテ・パウルス(ドイツ語版)は、気球からのジャンプをおこなった。

1912年3月1日アメリカ陸軍大尉、アルバート・ベリーがミズーリ州上空で初めて飛行機からのパラシュートを使用しての降下を行っている。1913年スロバキア人のシュテファン・バニッチ(英語版)が、初めて近代的なパラシュートの特許を取得している。

1922年10月20日アメリカ陸軍航空隊のテストパイロット、ハロルド・ロス・ハリス(英語版)中尉のローニング(英語版)戦闘機がオハイオ州上空で補助翼の急激な操作により空中分解を起こした。


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