カクテルの一種については「スカイ・ダイビング」をご覧ください。
飛行機から飛び出した直後 降下中。 降下中。タンデム(=二人ひと組の)ジャンプ。 減速用の「ドローグ」を用いている様子。 スカイダイビングの着地(アメリカ海軍によるデモンストレーション)
スカイダイビング (skydiving、parachuting) は、航空機などで空へ昇り地上へ落下するスポーツ。競技としては国際航空連盟用語で「parachuting」と呼ぶ。レクリエーションの場では短く「ジャンプ」と称されることも多い。
目次
1 概説
2 競技
2.1 アキュレシーランディング
2.2 フォーメーションスカイダイビング
2.3 フリースタイル
2.4 スカイサーフ
2.5 フリーフライ
2.6 キャノピーフォーメーション
2.7 キャノピーパイロッティング
3 一般的なスカイダイビングのイメージとその実際
4 事故
5 理論
5.1 自由落下
5.1.1 運動方程式
5.1.2 終端速度
5.1.3 速度
5.2 パラシュート降下
6 歴史
7 逸話
8 脚注
8.1 注釈
8.2 出典
9 参考文献
10 関連項目
11 外部リンク
概説メディアを再生する スカイダイビングの着地
航空機で高度1,000 - 4,000m程度まで上昇後に跳び出し(EXIT)、事前に設定した高度まで降下(自由落下、フリーフォール)したらパラシュートを開いて着地する。
一般的にはスピード感やスリルを楽しむレジャーと受け取られているが、落下により発生する相対風を利用した身体コントロールのスキルやパラシュートの操縦技術を競うスカイスポーツでもある。選手権が行われたのが始まりとされ、現在では各国、各地方での大会の他、ワールドエアゲームス
も行われている。パラシューティング競技世界大会および世界記録の認定機関は国際航空連盟(FAI)である。第2のオリンピックと言われるワールドゲームズの競技種目にパラシューティングがあり、フリースタイル課目で日本人選手が1997年に榊原千文 & 溝井康氏(カメラ)組が銀メダルを獲得。2001年には岡崎陽子 & AXELZohmann(カメラ)組が銀メダルを獲得。スカイサーフィン種目で2001年スペイン大会及び2004年ブラジル大会において山崎真由美&溝井康氏(カメラ)組が銅メダルを獲得した実績がある。
スカイダイビングの開始最高高度は、従来はアメリカ空軍が1959年から1960年にかけて行ったプロジェクト・エクセルシオで達成された値と一般に認識されていた。ただしこれは米軍内記録であり、航空宇宙世界記録としての国際航空連盟の公認はない。1960年8月16日、プロジェクト・エクセルシオ(Excelsior III)にてジョゼフ・キッティンジャーにより31,330mが達成された。また、米空軍の認定したドログシュート降下中(フリーフォールではなかった)の最高速度値も同ミッションで614mph(988km/h、該当高度での遷音速)を記録した[1]。このミッションはフィルム映像記録され当時のライフ誌の表紙を飾った。
その後、超高々度からの超音速フリーフォールを目指す計画が複数立てられ[2]、2012年10月にはレッドブル・ストラトスにてフェリックス・バウムガルトナーが高度約128,000フィート(39,044m)からのダイビングを成功させた。