パパのいうことを聞きなさい!
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パパのいうことを聞きなさい!
ジャンル
ラブコメ[1]
小説
著者松智洋
イラストなかじまゆか
出版社集英社
レーベルスーパーダッシュ文庫
刊行期間2009年12月25日 - 2016年7月22日
巻数全19巻(本編18巻+後日譚1巻)
漫画
原作・原案など松智洋
作画竹村洋平
出版社集英社
掲載誌ジャンプスクエア
ジャンプSQ.19
レーベルジャンプ・コミックス
(JUMP COMICS SQ.)
発表号SQ:2011年9月号 - 2012年4月号
SQ.19:2012年Vol.01 - Vol.04
巻数全3巻
話数全15話
アニメ
原作松智洋
監督川崎逸朗
シリーズ構成荒川稔久
脚本荒川稔久、成田良美
あみやまさはる、大知慶一郎
キャラクターデザイン豆塚隆
音楽上杉洋史
アニメーション制作feel.
製作PPP (TV)
パパ聞き!OVA製作委員会 (OVA)
放送局#放送局を参照
放送期間2012年1月 - 3月
話数全13話 + OAD+OVA
ゲーム:ゲームでも、パパのいうことを聞きなさい!
ゲームジャンル六畳間どたばたアットホームAVG
対応機種PlayStation Portable
発売元バンダイナムコゲームス
プレイ人数1人
発売日2012年4月26日
売上本数22,771本[2]
レイティングCERO:C(15才以上対象)
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル漫画アニメ
ポータル文学漫画アニメ

『パパのいうことを聞きなさい!』(パパのいうことをききなさい)は、松智洋による日本のライトノベル。松智洋による日本ライトノベルイラストなかじまゆかが担当。略称は「パパ聞き!」[1]スーパーダッシュ文庫集英社)より2009年12月から2016年7月まで刊行された。2012年5月時点でシリーズ累計発行部数は200万部を記録している[3]

2011年より、集英社各誌にて漫画化作品が連載されたほか、2012年1月から同年3月までテレビアニメ版が放送された。
概要

本作は『迷い猫オーバーラン!』に続く松智洋のスーパーダッシュ文庫からのリリース2シリーズ目のライトノベル作品である。

スーパーダッシュ文庫担当編集者へのインタビュー記事では本作について「(同じく松さん作である)『迷い猫オーバーラン!』が大ヒット継続中で漫画化、アニメ化もされている中での新シリーズのスタートは編集部としても大きな冒険だったが、松さん本人の強い希望に押される形でのスタートとなった。うまくいってほっとしている」との趣旨でシリーズスタートの経緯について触れられている[4]。また同インタビュー記事では「松さんから『なかじまゆかさんがこのタイミングなら新作にイラストを付けてくださる可能性がある』との話があったこともシリーズスタートを決める一因となった」との趣旨の発言もあり、それまで同人サークルで活動していたなかじまゆかの商業誌デビューのきっかけとなった作品でもある[4]

ごく普通の大学1年生である主人公の瀬川祐太がいきなり6畳一間で姉の娘達3人(空・美羽・ひな)との生活を強いられ、アクの強い路上観察研究会のメンバーに振り回されるなど様々な難題に立ち向かいつつも、三姉妹を見守る優しく温かい物語として描かれる。

本作についてのメディアミックス展開としては、ジャンプスクエア週刊ヤングジャンプ他の集英社各誌における漫画化作品の連載、テレビアニメ放送、WEBラジオスマートフォンアプリPSP用ゲーム、カードゲームなど多岐にわたっている。

本編完結後の2016年1月に後日談を描いたスピンオフ作品のリリースが発表されたが、同年5月に作者の松が病気により他界。作品そのものは執筆が完了しており、2016年7月22日に発売された[5]
あらすじ

主人公・瀬川祐太は、大学に入学し新生活をスタートさせたばかり。小学生の頃に両親と死に別れ、当時高校生だった姉・祐理に育てられるも、中学生の時にその姉がバツ2で2人の子持ちの男性・小鳥遊信吾と結婚したため、義兄となった信吾への嫉妬と姉の家庭と幸せを壊したくないという思いから、姉夫婦の家庭とは距離を置き、1人で暮らしていた。そんなある日、アパートに突然訪ねてきた姉に、空、美羽、ひなという3人の娘たちとの半日だけの留守番を頼まれた祐太は、渋々それを引き受ける。しかし、そこで垣間見た幸せそうな姉夫婦と子供たちの様子に、くだらない子供染みた嫉妬心で姉家族と距離を置いてきたことを後悔し、今までの不義理を返して姉家族との関係を修復しようと決心する。その矢先、姉夫婦の乗った飛行機が行方不明となり、彼らは消息不明のまま政府発表では死亡したことになってしまう。残された3人の娘たちは親族会議の末、全員バラバラにされそうになる。自分自身も両親を亡くし、姉に引き取られた過去を持つ祐太は、三姉妹に過去の自分を重ね見て、全員自分が引き取ると宣言。小鳥遊家の親族たちとの夜通しの話し合いは平行線を辿ったため、空たちは翌朝早く家出同然で祐太が住む6畳1間のアパートに転がり込み、4人暮らしを始める。最初は、慣れない家事や狭い部屋で問題ばかり起こったものの、ひなのお遊戯会で祐太と三姉妹の強い絆を見た親戚たちにも認められ、4人はかつて三姉妹が信吾と祐理と暮らしていた元の家で暮らせるようになる。その後も、美羽の実母サーシャの来日、新しい家族ジュウベエが来たり、ひなの誕生日など、いろいろなことがありながらも4人は本当の家族以上にその絆を深めていく。
登場人物

特に断りのない限り、声はテレビアニメ、ドラマCD、ゲームの順に共通してある。
主要人物
瀬川祐太(せがわ ゆうた)
- 羽多野渉[6]本作の主人公[7]。多摩文学院大学文学部国文学科1年生で同大学のサークル・路上観察研究会(通称「ロ研」)に所属している。幼い頃に両親を亡くし、姉・祐理に育てられてきた。自覚症状があるくらいのシスコンで、祐理が信吾と結婚したいと打ち明けられたときは嫉妬とも羨望とも憎しみともつかない感情になり、祐理の結婚とともに距離を置くようになった。そして、やっと祐理たちとの関係を修復しようとした矢先、祐理と信吾が飛行機事故で生死不明になる。三姉妹が行き場を失くし、3人一緒にいたいと妹たちを必死に守る空の姿と抱きしめられる美羽たちが、かつての姉と自分に重なり、我慢できずに保護者役を買って出る。面倒見のよい性格をしており、最年少のひなにもすぐに打ち解けて懐かれている。その性格も相まって、空、美羽、莱香、栞、サーシャ、ミキと複数の女性に好意を持たれているが、鈍感なためまったく自覚が無い。
小鳥遊空(たかなし そら)
声 - 上坂すみれ[6]本作のヒロインの一人[7]。三姉妹の長女で中学2年生。学校では合唱部に所属している。人見知りかつ照れ屋な性格で、基本的には引っ込み思案なのだが、想い人である祐太が絡むと態度が変わることが多い。家族の前では、至って普通に接することができるため、美羽とひなの前では姉らしく面倒見が良い。なお、かなりの美少女でありながら、引っ込み思案な性格に加えて美羽、莱香、サーシャなど飛び抜けた容姿の持ち主が側にいるため、自身が人を惹きつける容姿であることには気づいていない。基本的に不器用だが、祐太を助け、姉として妹たちを支えたいという思いから、それまでお手伝い程度にしかしたことがなかった料理にも積極的に取り組むようになっている。実はサブカル趣味の持ち主のため、祐理に同人誌を買ってきてもらったこともある。
小鳥遊美羽(たかなし みう)
声 - 喜多村英梨[6]三姉妹の次女で小学5年生。ロシア系の母譲りの金髪が特徴の美少女。


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