パナソニックのVTRの歴史
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パナソニック(旧・松下電器産業)のVTRの歴史(パナソニックのVTRのれきし)では、パナソニックやグループ会社におけるVHSS-VHS(スーパーVHS)方式・他方式の家庭用ビデオテープレコーダ(VTR)について、その歴史や当時ヒットした代表機種を紹介する。
歴史
1970年代
1972年

NV-2125
U規格モデルのカセット方式VTR第1号機。PV-200発売後は業務・教育向けにNV-2125T→NV-2125Mへ変更。

NV-2110再生専用のU規格モデル。

1973年

NV-5125
オートビジョン方式の「a-VISION」カートリッジを採用したが、録画時間が最大30分と短いこと、本体価格348,000円と高価格であったことなどがが影響し、販売が低迷。後に業務・教育向けにNV-5125Aとしてリニューアルされた[1]再生専用タイプの ⇒NV-5110(英語)も存在する[2]

PV-200RFコンバータ、裏録画用チューナーを内蔵した家庭向けU規格モデル。他にモニターテレビ接続型のPV-253存在する。

1975年

VX-100
VX方式第1号機で、グループ内の松下寿電子工業(現・PHC)より発売された(四国4県限定)。198,000円。

1976年

VX-2000全国発売されたVX方式の最終モデル。

1977年

NV-8800初めて
VHS方式を採用した、「マックロード」の第1号モデル「マックロード88」。CMには森繁久弥が出演。

NV-8300NV-8800の業務・教育向けモデル。背面にはモニターテレビへの接続用で角8ピン端子を装備する。

1978年

NV-5500「マックロード55」。普及型マックロードとして3月に発売され、外観はNV-8800に類似しているが、メタリック部分が多くなった。また、映像/音声入力・出力端子は
ピンジャックに変更されている。

NV-6600「マックロードSS」。初めて倍速・コマ送り再生、静止画機能を搭載。仲本工事ザ・ドリフターズ)の「コ・マ・オ・ク・リ・モ・デ・キ・マ・ス・ヨ」のCMで有名となる。

NV-5000携帯型VHSデッキの「ポータブルマックロード」第1号モデル。後に「ハンディマックロード」へ改称された。

1979年

NV-6000「マックロードL60」。業界初の3倍モード搭載機。音声多重放送チューナーは搭載されていないが、長時間オーディオ録音に最適なステレオ音声と、
ノイズリダクションシステムのdbxを搭載。業務・教育向けはNV-8760。

1980年代
1980年

NV-3500「マックロードL35」。2週間8番組予約タイマー搭載機。業務・教育向けはNV-8700。

NV-3300「マックロードL33」。3倍モード搭載機で初めて、価格設定が20万円台を切る)168,000円)。

NV-3000「ハンディマックロード」の廉価モデル。

1981年

NV-10000「マックロード10000」。本体標準価格は35万円で、「ビデオマスター」の愛称も付与された。業界で初めて搭載された
圧電素子採用のG4ヘッドにより、ノイズレスサーチを可能としたほか、ノーマルトラックへステレオ/二重音声の記録が出来るようになる。電子チューナーは別売。日本初の独自の頭出し(番地サーチ)機能・オートトラッキング(非デジタルのためデジタルと比すると精度はやや劣る)・テープ残量表示(T-120より多い140、160、180などは表示不可であり薄手テープのため巻き込む恐れもある)もあった。

NV-3700「マックロードL37」。NV-3500の後継機された、初の音声多重放送録画対応モデル。

NV-700「マックロード700」。モノラルビデオで初めてG4ヘッドを採用し、標準モードの映像サーチ時のノイズが低減された。リモコンはオプション。業務・教育向けはNV-8720。

TG-20BV200テレビ一体型「2SHOT」のルーツとなるモデル。コンソール型キャビット採用。

1982年

NV-300「マックロード300」。15万円を切った普及モデルながらも、GTヘッドは搭載された。業務・教育向けはNV-8670。

NV-100世界最軽量、本体質量3.8kgのポータブルマックロード。本機よりポータブル機の愛称が「アクションマックロード」となり、編集5ピン端子が装備される。

NV-750「マックロード750」。GT4ヘッドを搭載し、ワイヤレスリモコンが標準で同梱。この頃からポータブル機を除き、テープ残量も一目で分かるシースルーフロントローディングが採用される。

1983年

NV-330「マックロード330」。NV-300のマイナーチェンジモデル。家庭向け据え置き形へのトップローディング採用は本機が最後となる。業務・教育向けはAG-2300。

NV-150GT4ヘッドが搭載され、重量も3.25kgまで軽量化が行われた「アクションマックロード」。

NV-600「マックロード600」。NV-750から一部機能が省略されたGTヘッド機種。

NV-800業界初、
ハイファイビデオ第1号機の「Hi-Fiマックロード800」。ノイズリダクションはdbxを搭載。

TH14-NV1普及版の14インチテレビ一体型VTR。裏番組録画は出来ないため、後に裏番組チューナ内蔵のTH14-NV2も追加された。

NV-850HD「Hi-Fiマックロード850HD」。VHS統一規格としての最初のハイファイマックロード。新たにGS4ヘッドが搭載されたが、ノイズリダクションはNV-800と同じくdbx。アップダウン方式のチャンネル選局。本体収納型ワイヤレスリモコン付属。

1984年

NV-870HD「Hi-Fiマックロード870HD」。本体厚さ99mmで、NRは本機以降VHS統一型となる。
ヤマハにも「YHV-1000」としてOEM供給が行われた。

NV-180業界初、本体厚さ69mm、本体質量2.7kgで、LDDシリンダー搭載のアクションマックロード。4DDメカ搭載で耐久性抜群であった。

NV-P180NV-180の電子チューナー付属モデル。

NV-900HD「Hi-Fiマックロード900」。チューナー(VW-ET900)は分離型でFMチューナー内蔵。NV-180と同じく4DDメカが搭載され、屋外での使用も可能な3電源方式。

1985年

NV-880HD「Hi-Fiマックロード880」本体厚さ99mmながら高画質回路“HQ(ハイクオリティ)”方式を搭載。発売当初はHQ発表前だったのでクリアビジョンと呼称した。

NV-U1「マックロードYOU」。“ジャスト10万円”と銘打たれた普及機で、本体の幅が380mmに縮小された。

NV-M1業界初のVHS一体型ビデオカメラ第1号機。ニューコスビコン撮像管使用。

NV-1000HDNV-10000に次ぐ編集機「ビデオマスター」。民生用VHS初のフライングイレース(FE)ヘッドを搭載したほか、ハーフローディング機構の採用により、民生用VHS機種として初のリニアタイムカウンターを実現した。編集5ピン端子、ジョグ/シャトル搭載(編集5ピン端子は「2台のナショナル・パナソニックビデオを専用コントローラーで集中操作可能」なナショナル・パナソニック独自規格の端子で、編集コントローラーへの電源供給を兼務。編集コントローラーはナショナル・パナソニック機とのみ組み合わせ可能で、コントローラーを繋いだVTRは個別リモコン操作不可)。変速再生時の画曲がり、色むらを軽減するGX4ヘッド搭載。NV-180をメカベースとし、キャプスタンや回転シリンダー以外にも、テープを走行させるリールにもダイレクトドライブを奢る4DDメカであった。

1986年

NV-U2「マックロードI(あい)」。NV-U1をベースに女性向けに丸みを帯びたデザインを採用し、黒・白・ピンクの3色が展開された。

NV-U15モノラル廉価モデル。挿入時のオートプレイに加え、待機状態でもビデオカセットを取り出す機能が搭載される。テープ残量が見やすいシースルーフロントローディングは廃止された。

NV-875HD「Hi-Fiマックロード875」。GX4ヘッドを搭載のハイファイビデオ機。

NV-890HD「Hi-Fiマックロード890」。GX4ヘッドを搭載のハイファイビデオ機。液晶予約リモコン付属。

NV-780「マックロード780」。液晶予約リモコン付属、編集5ピン端子、アフレコ・インサート機能搭載。

NV-G21「マックロード21」。業界初の
バーコード予約機能を搭載。ペン型バーコードスキャナーを使って附属シートのコードを読み取り、そのデータをリモコンの様に本体へ転送するものであった。LDD流体軸受シリンダ採用により、筐体も82mmと従来のモデルより薄型・静穏化された。また、キャプスタン送りの高精度化を行った「ノイズレスGT4wヘッド」を新たに採用。これにより、それまでの1トラックおきに信号を拾っていたものよりも倍の滑らかなスロー再生が可能となった。定価100,000円。

NV-F21NV-G21をベースにしたハイファイ機の「Hi-FiマックロードF21」。バーコード予約対応。G21と同様LDD流体軸受シリンダ採用の82mmの薄型モデル。業界初、VHS統一規格による高速頭出し「VISS」(VHS Index Search System、または、Video Index Search System)搭載。

NV-D21「Hi-FiマックロードD21」。NV-F21をベースに画面分割・ストロボ再生など、デジタル処理による多彩な映像機能を搭載。

NV-M21CCD固体撮像素子を使用し、さらに小型軽量化されたVHSフルカセット使用の一体型ビデオカメラ。

G21・F21・D21・M21の4機種は、ビデオ事業部の設立21周年記念モデルで、通称「21シリーズ」と呼称される。
1987年

NV-G15G21のGT4wヘッドをGT4ヘッドへ換装した廉価モデルの「マックロードG15」。定価84,800円。バーコード予約対応。アンテナ入出力端子はVHF・UHF別々であるため、VU混合伝送及びTVのアンテナ端子がVU混合入力の場合は、市販の分波器と混合器が必要となる。

NV-F15バーコード予約対応のハイファイ機「Hi-FiマックロードF15」。NV-F21から逆再生・頭出し・ACオンライン・編集機能をオミットした廉価版。定価129,800円。

NV-F1「Hi-FiマックロードF1」。 業界初の10万円ハイファイ機。

NV-F3「DIGITAL Hi-FiマックロードF3」。8ビットデジタル回路によるデジタルノイズリダクション・デジタルプレイ機能を搭載。

NV-F30「サラウンドマックロードF30」。ドルビーサラウンドプロセッサ及び7w+7wのリアアンプ内蔵。FM発信機能でラジカセ等でサラウンド音声の受信が可能。

NV-D2000NV-1000HDをベースにデジタルプレイ機能を搭載した編集機「DIGITAL Video Master」。定価275,000円。

NV-FS1当時の松下電器によって提唱された規格・「スーパーVHS(
S-VHS)」への対応モデル初号機、「SマックロードFS1」。定価208,000円。

NV-DS1「DIGITAL SマックロードDS1」。8ビットデジタル回路搭載のS-VHS機で、液晶付き大型多機能リモコンを付属。定価238,000円。

NV-F22NV-F21のマイナーチェンジ機。

NV-D22NV-D21のマイナーチェンジ機。

Hi-Fiビデオ・S-VHSビデオの上位機種は「システムコントロール端子」を搭載しており、VTRシステム端子付きナショナル・パナソニックTVとリモートワイヤー接続すれば連動操作が可能。


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