パトリス・ルムンバ
ブリュッセルで開催された円卓会議
パトリス・エメリィ・ルムンバ(Patrice Emery Lumumba、1925年7月2日 - 1961年1月17日)は、コンゴ共和国(旧ベルギー領コンゴ、後のコンゴ民主共和国)の政治家、民族運動家。同国独立期の指導者で初代首相。目次 1925年7月2日に、ベルギー領コンゴのカサイ州北部オナリア村の農家に生まれる。プロテスタント系のウエンボ・ニヤマ学校で教育を受ける。学校を卒業後、郷里を出てキサンガニ(旧スタンリービル)の郵便局事務員として働いた。 1960年にコンゴで総選挙が実施され、下院議員137名、上院議員84名が選出されることになった。コンゴ国民運動は、総選挙で勝利を収め、下院において40議席を獲得した。 ルムンバは、1960年6月24日に初代首相に就任し、同日にジョゼフ・カサブブが大統領に就任した。ルムンバ首相は、親ベルギー系のアバコ党(下部コンゴ国民同盟)およびコナカット党と連立内閣を組閣した。外相はアバコ党のジュスタン・マリ・ボンボコ、経済相にコナカット党のヤバがそれぞれ就任した。こうして1960年6月30日に正式にコンゴ民主共和国は独立した。 しかし、コンゴに駐留していたベルギー軍の挑発行為に対して、ルムンバがベルギー軍の撤退を要求した事から事態は急変した。7月8日、ベルギー軍は首相官邸を襲撃、7月9日、キンシャサ国際空港を占領。さらにベルギー本国から空挺部隊が増援された。このような事態を受けて、ルムンバ首相は7月10日、ベルギーとの国交断絶を表明し、同時に国際連合とアフリカ諸国に対して援助を要請した。7月11日、カタンガ州がカタンガ国として独立することを宣言。
1 プロフィール
1.1 生い立ち
1.2 政界進出
1.3 初代首相
1.4 コンゴ動乱
1.5 殺害
2 関連項目
プロフィール
生い立ち
政界進出(英語版
初代首相
コンゴ動乱詳細は「コンゴ動乱」を参照