この項目では、ピーター・ガブリエルのアルバムについて説明しています。ジェリ・ハリウェルのアルバムについては「スクリーム (ジェリ・ハリウェルのアルバム)」をご覧ください。
『パッション - 最後の誘惑』
ピーター・ガブリエル の サウンドトラック
リリース1989年6月21日 (日本)
録音リアル・ワールド・スタジオ
So
(1986年)パッション
(1989年)シェイキング・ザ・トゥリー
(1990年)
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『パッション - 最後の誘惑 オリジナル・サウンドトラック』 (Passion: Music for the Last Temptation of Christ) は、1989年にリリースされたピーター・ガブリエルのアルバムであり、映画『最後の誘惑』のサウンドトラックである。 元々このアルバムは、イエス・キリストにおける人と神との二面性の葛藤を主題としたニコス・カザンザキスの小説をマーティン・スコセッシ監督が映画化した『最後の誘惑』 (1988年) のサウンドトラックとして製作が開始された。しかし、ガブリエルはこのアルバムの製作に並々ならぬ情熱を傾け、映画公開の翌年になってガブリエルのフル・アルバム的な扱いでリリースされた。中東やアフリカの伝統的音楽と現代のテクノロジーとを融合したこの作品は、ワールドミュージックにおける当時のブームのひとつの重要なメルクマールだとみなされている。 なお「パッション」には「キリストの受難と受難曲」の意味があり、『最後の誘惑』と同じくイエスを扱ったメル・ギブソンの映画『パッション』 (The Passion of the Christ、2004年) とは無関係である。 ガブリエルはアフリカやアジアなど世界各地の音楽に大いに興味を持っており1980年の3作目のソロ・アルバム『ピーター・ガブリエル III』の頃より自らの曲でも原始的なリズムの響きを前面に押し出すものが多くなった。こうした曲を耳にしたスコセッシは、ザ・バンドのロビー・ロバートソンの仲介で1983年に構想中の『最後の誘惑』の音楽をガブリエルに依頼した。 ガブリエルはその前年より欧州に世界各地の音楽を紹介しようと「ウォーマッド」 (WOMAD) フェスティバルを行うとともに、自らのリアル・ワールド・スタジオを各地のミュージシャンに貸し出すことで多くのミュージシャンとの交流を深めてきた。いにしえの中東を舞台とした映画のサウンドトラックは、こうしたミュージシャンとの直接のコラボレーションを発表する絶好の機会となり、完成したアルバムは、ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン、ユッスー・ンドゥール、バーバ・マール
概要
製作までの経緯