パック
Puck
パック[9][10] (Uranus XV Puck) は、天王星の第15衛星である。 パックは、ボイジャー2号が1985年12月30日に撮影した画像の中から、ボイジャーの画像解析チームによって発見された[2]。発見は翌1986年1月9日に国際天文学連合のサーキュラーで公表され、S/1985 U 1 という仮符号が与えられた[11]。その後1988年6月8日に、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』に登場するいたずら好きの妖精であるパックに因んで命名された[2][12]。また、Uranus XV という確定番号が与えられた[12]。 パックは直径がおよそ 162 km あり、天王星の5大衛星で最も内側のミランダより内側を公転する小型の衛星群の中では最も大きい[7][13]。5大衛星で最も小さいミランダと、内側の小型の衛星群で2番目に大きいポーシャの中間的なサイズを持つ。パックの軌道は天王星の環とミランダの間に位置している。 ボイジャー2号によって発見された多数の天王星の衛星のうちパックだけは一足先に発見されたため、ボイジャー2号が幾分か詳細に観測できるように観測予定を組むことが出来た[14]。
発見と命名
物理的特徴