フロリダ州パスコ郡
郡章
郡のフロリダ州内の位置
州のアメリカ合衆国内の位置
設立1887年6月2日
郡庁所在地デイドシティ
パスコ郡(パスコぐん、英: Pasco County)は、アメリカ合衆国フロリダ州のフロリダ半島メキシコ湾岸に位置する郡である。人口は56万1891人(2020年)[1]。郡庁所在地はデイドシティであり、同郡で人口最大の都市はニューポートリッチーである。
パスコ郡は、ヘルナンド郡、ヒルズボロ郡、ピネラス郡と共に、タンパ・セントピーターズバーグ・クリアウォーター大都市圏を構成しており、またさらに南のマナティ郡とサラソータ郡、北のシトラス郡、東のポーク郡と共にタンパ湾地域と呼ばれることも多い。
歴史サミュエル・パスコ、アメリカ合衆国上院議員
パスコ郡は1887年6月2日に、ヘルナンド郡の南側3分の1が分離して設立された。同時にヘルナンド郡の北側3分の1からシトラス郡も設立された。郡名はフロリダ州からアメリカ合衆国上院議員に選出されたばかりのサミュエル・パスコに因んで名付けられた。デイドシティが暫定郡庁所在地に指定され、1889年に行われた郡民投票によって、恒久的な郡庁所在地になった。1917年には既に西部の住人が別の郡創設、あるいはピネラス郡との統合を提案していた。これはデイドシティが郡の中心に位置していなかったからだった。この問題は1970年代後半になって、デイドシティとニューポートリッチー両市に郡政府のセンターを建設することで解決された。
郡初期の町はアンクロート、ブラントン、デイドシティ、アーネストビル、フォートデイド、メイコン(トリブリー)、ラクーチ、サンアントニオがあった。当時は柑橘類が重要な産業だったが、1895年の凍害のあとは衰退した。20世紀初期には幾つかの製材所が操業していた。1920年代にはフロリダ土地ブームが起こり、ニューポートリッチーが、無声映画のスター、トマス・ミーアンや、プロゴルファー、ジーン・サラゼンの冬の住まいになった。ミーアンはハリウッドの他の俳優もこの町に誘おうとしていた。1960年代からは人口急増の時代となった。その成長はメキシコ湾岸に始まり、現在はタンパ市の北にある地域で進行している。 アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は867.95平方マイル (2,248.0 km2)であり、このうち陸地744.85平方マイル (1,929.2 km2)、水域は123.10平方マイル (318.8 km2)で水域率は14.18%である[2]。 パスコ郡公共交通がウェストパスコ、デイドシティ、ゼファーヒルズ各市でバス便を運行している。 CSXトランスポーテーションが郡内で3つの路線を運行している。デイドシティとゼファーヒルズにはプラントシティからの線が動いている。以前、アムトラックの旅客列車がデイドシティで停車していたが、2004年後半に中断された[3]。他には国道41号線に近いブルックスビル支線と、レイクランドの南東を走るバイティス支線がある。 過去には他にも鉄道があった。その中でも著名だったのは、アトランティック・コースト・ライン鉄道の支線で、トリラクーチーの北西(元オーウェンズボロ結節点)にあったものであり、現在はウィズラクーチ州立トレイルになっている。シーボード・エア・ライン鉄道の支線はゼファーヒルズからトリラクーチーに伸びていた。国道301号線の東側、サルファースプリングスからゼファーヒルズに伸びる線、オレンジベルト鉄道の一部で、セントピーターズバーグから現在のトリニティで郡内に入り、トリブリーに伸びていた線(1970年代初期から半ばに廃線)、シーボード・エア・ライン鉄道の支線でホリデイ、エルファーズを抜けてニューポートリッチーに行く線があった。この線は1943年にエルファーズで止められ、1980年代には除去された。
地理
交通
空港
ゼファーヒルズ市民空港 (ZPH) ⇒website
パイロット・カントリー空港 (X05) ⇒website
タンパ・ノース・エアロパーク (X39) ⇒website
ヒドンレイクエステイツ空港 (FA40)ムーン湖近くの民間空港 ⇒website
大量輸送手段
鉄道
主要高規格道路
州間高速道路75号線、郡東部を通る南北方向幹線道
サンコースト・パークウェイ(州道589号線)、有料道路
アメリカ国道19号線、郡西端をメキシコ湾に平行に走る主要道、西海岸の各都市を繋ぐ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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