パケ・ホーダイ
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パケ・ホーダイは、2004年より開始されたNTTドコモ第三世代携帯電話FOMAパケット通信料定額サービスである。類似した商品名・オプションのサービスとして、同じくNTTグループであるNTT東日本西日本テレホーダイがある。

フルブラウザ通信も定額になるパケ・ホーダイフル、段階制定額サービスで、PCでの通信やスマートフォンでの通信にも対応しているパケ・ホーダイ ダブル、パケ・ホーダイ シンプル(メール使いホーダイ)についても併せて記述する。

日本国消費税法の規定に基づき、価格表記は原則として消費税課税後の価格を優先する。また、「本体価格」とあるのは、消費税額を除いた金額である。特記が無い限り実施・改定当時の消費税率(5%)に基づく。
パケ・ホーダイ

NTTドコモで初となるパケット通信定額制サービスであり、FOMA端末からのiモード通信が定額となる。現在は契約できない。多量の通信を行うユーザーへ向けて2004年6月1日より開始された。申し込み日(直後)からサービスが適用されるが、月途中での加入でも定額料は日割り計算されず、また申し込み前の該当料金月におけるパケット利用料金についてはサービス適用されない。

サービス開始当初はFOMAプラン67以上またはビジネスプランと組み合わせる必要があった。2005年11月1日より始まったFOMA新料金プランでは、タイプM以上が対象だった。2006年3月1日より全てのFOMA新料金プラン(タイプS・タイプSS・タイプリミットを含む)においても、パケ・ホーダイが適用できるようになった。

定額対象外となるのは、デュアルネットワークでのmovaの通信、パソコン・PDAに接続した際の通信、902iシリーズ以降の一部端末に搭載されているフルブラウザを使用した際の通信、プッシュトークの通信、国際ローミングでの通信、そしてパケット通信ではない64Kデジタル通信(テレビ電話など)である。プッシュトークについては、別途カケ・ホーダイで定額制になる。

通信量にかかわらず一律4,095円の支払いが必要である。このため、あまりパケット通信を利用しない場合は、かえって不経済となる。

同一の端末から一度に大量のアクセスが発生した場合は、一時的に帯域に制限を加えることがあると案内されている。CDMA 1X WINとは異なり、高速通信を実現するHSDPA導入を待たずにサービスを導入したが、2007年の905iシリーズにおけるHSDPA導入までも当初懸念されたほどのアクセス負荷には陥らなかった。また、905i導入以降において通信量も増加したが、イベント等による混雑時を除き、ほとんど問題は発生しなかった。

2005年4月1日より、iモード以外のパケット通信については1パケットあたり0.021円(本体0.02円)の料金が適用となる値下げが行なわれ(従来はパケットパック未契約時0.21円)、それと引き換えにパケットパックとの重複契約はできなくなった。
料金体系

定額料 4,095円(本体3,900円)

iモード通信(メール含む) 無料

その他のパケット通信料 1パケットあたり0.021円 ※基本料金プランの無料通信分を充当可能

歴史

2004年3月24日、ドコモはauのEZフラットと同様の定額制度の導入を発表した。2004年6月1日の料金改定で実施された。導入当初は、FOMAプラン67以上及びビジネスプランに対応していた[1]

2005年7月29日、新料金プラン開始に伴い、タイプM・タイプL・タイプLL・タイプビジネスに対応すると発表された。2005年11月1日の料金改定で実施された[2]

2006年1月31日、FOMA新料金プラン全てに対応すると発表された。2006年3月1日の料金改定で実施された[3]

2008年8月25日、パケ・ホーダイ ダブルの導入に伴い、同年12月31日に新規申し込みを終了すると発表され、実施された。2009年1月1日以降は解約のみ受け付けている[4]
パケ・ホーダイフル

2007年3月1日より開始された。定額料月額5,985円(本体5,700円)を支払うことで、上記の通信に加えて、携帯電話端末のフルブラウザによるパケット通信も定額になる。

通信量にかかわらず一律5,985円の支払いが必要となるため、あまりフルブラウザ通信を利用しない場合はパケ・ホーダイと比較してかえって不経済となる可能性がある。また、パケ・ホーダイ契約者がフルブラウザ通信を利用した場合でもパケ・ホーダイフルが自動適用されることはなく、上述の従量制通信料が課金されるため、利用頻度によってはいわゆるパケ死に注意する必要がある。

iモードおよびフルブラウザ以外のパケット通信については1パケットあたり0.021円の料金が適用となる。パケットパックとの重複契約はできない。
料金体系

定額料 5,985円(本体5,700円)

iモード通信およびiモードフルブラウザ通信 無料

その他のパケット通信料 1パケットあたり0.021円 ※基本料金プランの無料通信分を適用可能

歴史

2007年1月31日、ドコモはパケ・ホーダイフルの導入を発表した。2007年3月1日の料金改定で実施された[5]

2008年8月25日、パケ・ホーダイ ダブルの導入に伴い、同年12月31日に新規申し込みを終了すると発表され、実施された2009年1月1日以降は解約のみ受け付けている[4]
パケ・ホーダイ ダブル

2008年10月1日より開始された。従来のパケ・ホーダイ、パケ・ホーダイフルが利用パケット数にかかわらず一律料金であったのに対し、auの「ダブル定額ライト」、ソフトバンクの「パケットし放題」と同様の、下限額と上限額の間は利用パケット数に応じて課金される段階制のパケット定額サービスである。対象は、2005年11月以降に導入された全てのFOMA向け料金プランである。最低料金に関して、サービス開始当初から2回の改訂が行われ、2009年8月1日以降は390円になっている。最低料金見直しに関して、最低料金時の利用可能パケット量の見直しのみで、上限料金に達するまでのパケット料金の改訂は行われていない。また2010年4月1日からはBiz・ホーダイダブルと統合され、スマートフォンの通信でも5,985円が上限で利用できる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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