パクシュ原子力発電所
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パクシュ原子力発電所
パクシュ原発の様子
.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}ハンガリーにおけるパクシュ原子力発電所の位置
ハンガリー
所在地パクシュ
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯46度34分21秒 東経18度51分15秒 / 北緯46.57250度 東経18.85417度 / 46.57250; 18.85417 (パクシュ原子力発電所)座標: 北緯46度34分21秒 東経18度51分15秒 / 北緯46.57250度 東経18.85417度 / 46.57250; 18.85417 (パクシュ原子力発電所)
現況運転中
着工1967年 ? 1987年
運転開始1982年12月28日
事業主体MVM
運営者株式会社パクシュ発電所
建設者ガンツ・ブダペスト
シュコダ・ワークス

原子炉
運転中1 x 500 MW
1 x 500 MW
1 x 500 MW
1 x 500 MW
種類VVER-440/V213

発電所
発電機数8 + 1(予備)[1]

発電量
平均発電量14,818 GWh
正味年間発電量319,925 GWh
ウェブサイト
http://paksnuclearpowerplant.com
2009年8月11日現在
テンプレートを表示
正面玄関運転室

パクシュ原子力発電所(ハンガリー語: Paksi Atomer?m?、[?p?k?i??tom?ro?my?])は、ハンガリートルナ県パクシュ(英語版)市から5kmの位置に存在する原子力発電所。ハンガリーで初めての、そして唯一の原子力発電所となっている。4機の原子炉によって国内発電量の53.6%が生産されている。
技術的特徴

VVERソ連で設計された加圧水型原子炉であり、パクシュ原子力発電所ではVVER-440と呼ばれる炉型の原子炉が導入された。VVER-440のV213という形式はソビエトの設計では初めて安全要素が取り入れられたものである。この形式では緊急炉心冷却系や補助給水系が加えられ、事故局地化システムが改良された。

それぞれの原子炉は42トンの低濃縮二酸化ウラン燃料を装荷し、燃料の平均燃焼期間は3年間である。燃焼を終えた燃料棒は隣接する冷却池で最終処分が行われるまで施設内で5年間保存される[2]。核燃料はロシアから供給されている[3]

発電所の株式はほぼ100% 国有企業のMVMグループ(英語版)(MVM)が保有しており、地方自治体がいくらかの株式を保持しているものの、発言権はほぼすべてハンガリー政府が握っている。政府はMVMの部分的民営化を計画しているが、セキュリティ上の配慮からパクシュ原子力発電所の株式は国が保持すると発言している。

ジャルノビエツ原子力発電所(英語版)計画の後、ポーランドからの新型炉購入が検討されたが、開発の遅れからこの計画は放棄された。
原子炉

原子炉原子炉形式正味発電量総発電量建設開始送電網同期停止
PAKS-1VVER-440/V213475
MW500 MW1974年6月1日1982年12月28日2032 (予定)
PAKS-2VVER-440/V213475 MW500 MW1974年8月1日1984年9月6日2034 (予定)
PAKS-3VVER-440/V213475 MW500 MW1979年10月1日1986年9月28日2036 (予定)
PAKS-4VVER-440/V213475 MW500 MW1979年10月1日1987年8月16日2037 (予定)
PAKS-5VVER-12001114 MW1200 MW2022 (計画)[4]2027 (計画)[4]-
PAKS-6VVER-12001114 MW1200 MW???2028 (計画)[4]-

寿命の延長

建設された4機のもともとの寿命は30年とされていたが、この期限は2012年に過ぎることとなった。ハンガリーは国産エネルギー資源に乏しく、この発電所に大きく依存していたため発電所の20年の寿命延長を行うこととなった。2000年、パクシュ原子力発電所は発電所が今後20年の運用を維持できると結論付けた実現可能性調査を認定し、この調査は2005年にも同様の結論で更新された。2005年11月、ハンガリーの議会は超党派の圧倒的多数で寿命の延長を支援する決議を通過した。実現可能性調査は非交換可能な部分は追加20年運用を行うための条件を満たしており、少数の交換可能な部分は交換や改修が必要であると結論付けた。

発電会社は寿命延長に対する世論調査の報告を行い、賛成が70%近くで推移しているとした[5]

2011年3月の福島第一原子力発電所事故の後、ハンガリー政府は安全性評価のためにストレステストを行うとしたが、寿命延長計画の放棄を意味するわけではなく、寿命延長計画は進められる予定である[6]

1号機は2012年に2032年まで、2号機は2014年に2034年まで、3号機は2016年に2036年まで、4号機は2017年に2037年までの運転延長がそれぞれ認められた[7][8]
出力増強

2006年に最適化と近代化、及び燃料の改良によって、4号機の電気出力を500MWまで安全に増加させることが可能となり、2007年には1号機でも改良が行われた。残りの2台も順次改良され、2009年には発電所全体で2000MWeを発電できるようになった[9][10]
拡大計画

2009年3月30日、ハンガリー国会は投票によって330票の内反対6、棄権10の圧倒的多数の賛成を得て、新原子炉の準備作業を行うことになった。2010年2月26日、国有企業MVMグループ(英語版)は2兆フォリントで開発を開始することを決定した。2011年1月17日、国家開発大臣のフェッレギ・タマーシュはモスクワロスアトムセルゲイ・キリエンコとロシアの財務副大臣ドミトリー・パンキン (Dmitriy Pankin) とパクシュ原発の拡張について話した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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