パキスタン軍
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パキスタン軍
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パキスタン軍のエンブレム
派生組織リスト

陸軍
海軍
空軍
沿岸警備隊
その他の準軍事組織
戦略軍

指揮官
統合参謀本部議長ズバイル・マフムード・ハヤト(英語版)
陸軍参謀総長
空軍参謀総長
海軍参謀総長カマル・ジャビド・バジュワ(英語版)
ソハイル・アマン(英語版)
ムハンマド・ザカウッラー(英語版)
国防大臣カワジャ・ムハンマド・アシフ(英語版)
総人員
徴兵制度リスト

情報年度 2007
兵役適齢 16-49歳
徴兵制度 志願制
適用年齢 16-49歳
適齢総数 39,028,014
女性適齢総数 36,779,584
実務総数 29,428,747
女性実務総数 28,391,887
年間適齢到達人数 1,969,055
年間女性適齢到達人数 1,849,254
現役軍人数 646,000
順位数 7

財政
予算$78億ドル
軍費/GDP4.5(2006年)
関連項目
歴史リスト

第一次印パ戦争
第二次印パ戦争
第三次印パ戦争
バングラデシュ独立戦争
カシミール紛争
カルギル紛争
湾岸戦争
不朽の自由作戦
ワジリスタン紛争

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パキスタン軍(パキスタンぐん、英語:Pakistan Armed Forces、ウルドゥー語: ??? ???? ?????‎、ラテン文字転写:Musalah Afwaj-e-Pakistan)は、パキスタン軍隊

総兵力は646,000人とされており、これは世界第7位の規模である。地上兵力55万人、作戦機400機、艦船29隻を有し、これ以外に302,000名の準軍事組織と515,000名の予備役部隊がある。徴兵制度は採用されておらず、いずれも志願兵である。

こうした世界有数の規模の通常兵力に加えて、核兵器を保有している。
概要アメリカ軍統参議長の閲兵を受けるパキスタン三軍儀仗隊。

独立以来、アメリカとの協力・同盟関係を維持しながら、カシミール問題で激しく争うインドに対抗したり、アフガニスタンへのソ連ロシアの南下を警戒したりするのがパキスタンの一貫した外交政策である。インドという共通の相手をもつ中華人民共和国とも緊密な軍事協力を行っている。これを反映して、カシミール地方の帰属やバングラデシュ(旧東パキスタン)の独立問題などをめぐって、インドとの間には1948年以来3度の全面戦争を経験しているほか、カシミール地方の軍事境界線においては武力衝突が常態化している。一方、親米路線は堅持され、アメリカからの軍事援助も盛んであるが、アメリカのアフガニスタン侵攻以後は、この方針への反発から、国内においてイスラム過激派勢力の活動が活発化。これに対する対反乱作戦も続けられている。

これらの情勢を背景として、パキスタン国内において軍の政治的・社会的影響力は極めて強い。独立以来、クーデターも度々起きている。例えば、パルヴェーズ・ムシャラフ前大統領も、1999年の無血クーデターでナワーズ・シャリーフ首相(当時)から実権を掌握し、2001年の民政移管でそのまま大統領に横滑りした人物である。

司法に関与することもあり、2017年4月にはパキスタン最高裁判所が、パナマ文書問題でシャリーフ首相に対して、軍や連邦捜査局(英語版)による合同捜査を命じた[1]

その一方、インドとのパワー・バランスは、国力の差を反映してパキスタンに不利なものとなっている。通常兵器のみが使われた過去の戦争において、パキスタンはいずれも劣勢を余儀なくされている。このため核兵器とその運搬手段である弾道ミサイルの開発に力を入れ、1998年にはインドに対抗して核実験を実施。核保有を公式に宣言した。

創成期のパキスタン軍は、人材の多くが旧宗主国であるイギリスの植民地軍の出身者によって占められていた。このため、軍制は多くをイギリスに準じたものとなっているが、兵器体系は非常に多彩である。イギリスをはじめとする欧州諸国、アメリカ、ロシア、中国などからの輸入や技術導入による各種兵器が配備されており、兵器の国産化も進められている。
統合参謀本部

統合参謀本部(パキスタン)(英語版)は、パキスタン軍の最高意思決定機関であり、陸海空の各軍参謀総長と、統合参謀本部議長からなる。

統合参謀本部議長(パキスタン)(英語版)は原則として、パキスタン軍の最高位の軍人となる。しかし実際には、得てして実権は陸軍参謀総長(パキスタン)(英語版)に握られており、また、兼務となっていることも多い。
陸軍「パキスタン陸軍(英語版)」も参照

パキスタン陸軍は、550,000名の常備軍と500,000名の予備役部隊を擁している。陸軍司令部はラーワルピンディーに所在しており、陸軍軍人の最高位は陸軍参謀総長 (COAS) である。陸軍参謀総長は統合幕僚会議を構成するとともに、陸軍の作戦指導に責任を負っており、陸軍一般参謀長(CGS:Chief of General Staff)や陸軍兵站参謀長(CLS:Chief of Logistics Staff)の補佐を受ける。
編制パキスタン陸軍の平時における戦闘序列。

パキスタン陸軍は10個の軍団を編成している。このうち、戦略軍団は核戦力を担当し、それ以外の9個軍団(第1,2,4,5,10,11,12,30,31軍団)はそれぞれの管区の警備を担当する。これらのナンバー軍団は、通例、2?3個師団と、場合により独立旅団を有している。

基本的な戦略単位は師団であり、パキスタン陸軍には9個歩兵師団、2個機械化歩兵師団、2個機甲師団、2個砲兵師団が編成されている。これらは陸軍少将によって指揮されており、通常、3個旅団(歩兵、砲兵、工兵)と若干の師団直轄部隊(戦車など)によって編成される、諸兵科混成部隊である。

旅団長は准将であり、通例は3個大隊より編成される。また、師団の隷下にはない独立旅団も編成されており、師団内旅団と同様に准将の指揮を受ける。基本戦術単位は大隊で、これは中佐の指揮下に600名から900名の兵員を擁する。[2]

尚、陸軍にはSpecial Services Groupという特殊部隊がある。
装備G3A3の国内製造版であるG3P3。59式戦車の近代化改修型であるアル・ザラール戦車。

陸軍の兵器体系は、非常に国際的な顔ぶれとなっている。

主力小銃はドイツ製のH&K G3であるが、ロシアあるいは中国で生産されたAK-47シリーズも使用されている。汎用機関銃ラインメタルMG3が主力だが、擲弾発射器としてはRPG-7あるいはその中国版が多い。また、ロシア製の新しい対戦車火器であるRPG-29の配備もはじまっている。

主力戦車は多くが中国製または共同開発であり、最新鋭のアル・ハーリド戦車 600両をはじめとして、85式戦車 300両、69/79式戦車 400両が運用されている。また、1997年より、ウクライナ製のT-80UD も320両が導入された。一方、これらに随伴する装甲兵員輸送車や自走砲は多くがアメリカ製で、M113装甲兵員輸送車が1100両以上、M109 155mm自走榴弾砲が265両就役している。牽引砲の口径も非常に多彩で、ロシア系の85mmカノン砲、122mm榴弾砲、130mmカノン砲、アメリカ系の105mm榴弾砲および155mm榴弾砲が運用されている。

ヘリコプター戦力もやはり多国籍となっており、輸送ヘリコプターはベストセラーであるMi-8、攻撃ヘリコプターはAH-1、軽多用途ヘリコプターとしてはユーロコプター フェニックシュド・エスト SE.3130SA 316が運用されている。
海軍アメリカ海軍フリゲートと艦隊行動を行なうパキスタン海軍フリゲート「パキスタン海軍(英語版)」も参照「パキスタン海軍艦艇一覧」も参照


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