パイア(古希: Φα?α, Phaia)、またはクロミュオーンの猪は、ギリシア神話の怪物、あるいは女性である。パイアはテューポーンとエキドナの子といわれる牝の猪で[1]、一説にカリュドーンの猪の母であるといわれる[2]。この猪はコリントスのイストモス地峡のクロミュオーンにおいて老女パイアに育てられたので、猪もまたパイアの名で呼ばれた[1][3]。パイアはクロミュオーンの人々を殺し[4]、あるいは農民に被害を与えたため[5]、テーセウスがアテーナイに向かう途中にペリペーテース、シニスに続いて3番目に退治した[1][4][6]。
一説には、パイアは「クロミュオーンの猪」と綽名される残忍な女盗賊だったという[6]。
脚注^ a b c アポロドーロス、E(摘要)1・1。
^ ストラボン、8巻6・22。
^ パウサニアス、2巻1・3。
^ a b シケリアのディオドロス、4巻59・4。
^ オウィディウス『変身物語』7巻。
^ a b プルタルコス「テーセウス伝」9。
参考文献
アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
オウィディウス『変身物語(上)』中村善也訳、岩波文庫(1981年)
ディオドロス『神代地誌』飯尾都人訳、龍溪書舎(1999年)
ストラボン『ギリシア・ローマ世界地誌』飯尾都人訳、龍渓書舎(1994年)
パウサニアス『ギリシア記』飯尾都人訳、龍渓書舎(1991年)
プルタルコス『プルタルコス英雄伝(上)』村川堅太郎編、ちくま文庫(1987年)
高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年)
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、パイアに関連するカテゴリがあります。
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