バーバリアンズ
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バーバリアンズ愛称Baa-Baas
最多出場選手
トニー・オライリー(英語版) (30)
最多得点選手 トニー・オライリー (38 tries)

ファースト
ジャージ

初国際試合
ハートリプール・ローヴァーズ(英語版) 4 ? 9 バーバリアンズ
(1890年12月27日)
最大差勝利試合
 ベルギー 10 ? 84 バーバリアンズ
(2008年5月24日)
最大差敗戦試合
 イングランドXV 73?12 バーバリアンズ
(2015年5月31日)
公式サイト
www.barbarianfc.co.uk
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バーバリアン・フットボール・クラブ(英語: Barbarian Football Club)とは、ホームグラウンドを持たず、数名の役員によって、試合ごと・ツアーごとに選出・招待された世界の一流選手で編成される伝統あるラグビーユニオンクラブ。 通常、バーバリアンズ(Barbarians)と呼ばれる。愛称はバーバーズ("Baa-Baas")。バーバリアンは「野蛮人」を意味する。
概要

1890年にイングランド人ウィリアム・パーシー・カープメイル(William Percy Carpmael)(英語版)によって発案され創設された招待クラブである。遠征や試合のときにだけ世界各国から選手が招待されチームを編成する。世界選抜チーム同様のスター選手が揃う。

メンバーには最少1人の国代表に選ばれたことのないノンキャップ選手を加える伝統がある。

ジャージは黒と白の太い段柄で、胸にBarbarian Football Clubの頭文字B、F、Cを重ねたエンブレムを配置。

ソックスも黒と白の段柄のものが存在するが[1][2]、実際の試合では 各選手が所属しているチームや出身校のソックスを着用することが伝統となっている。片脚ずつ別のソックスを着用する選手が多い。

攻撃的なオープンラグビーをすることをモットーとし、主に英国に遠征してきた強豪国代表と試合をするほか、名門クラブとの定期戦、またチャリティーマッチも行う。
歴史

1973年1月27日、ブリテン諸島へ遠征したニュージーランド代表(オールブラックス)が、遠征最後の試合でバーバリアンズと対戦(en:Barbarians vs New Zealand, 1973)。オールブラックスにゴール5m前まで攻められた後、最終的にバーバリアンズのガレス・エドワーズが決めたトライが、「ラグビー史上最高のトライ」(The Greatest Try of All Time、The Greatest Try Ever Scored)と呼ばれている[3][4]

1996年には、「阪神・淡路大震災復興支援ラグビー国際親善試合」として、チャリティーマッチ開催のために来日した。6月2日に西京極陸上競技場兼球技場で関西代表と対戦し、66-76で関西代表が勝利[5]。6月5日に神戸総合運動公園陸上競技場神戸製鋼と対戦し、43-63で神戸製鋼が勝利した[5]

2013年にバーバリアンズは、オーストラリア遠征中のブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ香港で試合を行い、ライオンズにとっては初のアジアでの試合となった。

2017年には初めて女子バーバリアンズ(Barbarians Women)を結成し[6]、2019年から国際試合も始まった。

新型コロナウイルス感染症の世界的流行のため、2020年6月21日開催予定のイングランドXV戦が延期[7]。あらためて10月25日に、トゥイッケナム・スタジアムで定員の約4分の1にあたる2万人を入場者上限にして行われる[8]予定だった。しかし、10月20日から21日にかけて、新型コロナウイルス対策として宿泊場所から外出禁止であるにもかかわらず、バーバリアンズの選手13名が無許可で外出のうえ飲食をした。さらにこの件に関する調査への虚偽報告も新たに発覚したため、2日前の10月23日に試合中止が決定した[9]イングランドラグビー協会(RFU)は、違反した各選手に対し、最大4週間の出場停止、最大2週間分の収入に相当する罰金、最大60時間の社会奉仕活動の義務などの処分を下した[9][10]

2021年11月27日のトゥイッケナム・スタジアムロンドン)では、14時30分からの男子の試合の後に、17時15分から女子チームの試合をするバーバリアンズのダブルヘッダーが組まれた[11]。男子のサモア戦は、試合前の新型コロナウイルス検査でバーバリアンズの選手・スタッフから6名の陽性が判明。キックオフ90分前に試合中止になった[12][13]。男子の中止決定後、まだ観客席の入りがまばらの中、サモア代表だけでフィールドに整列し、国歌演奏とハカ(シヴァタウ)の披露を行った[12][14][15]。男子チームのキックオフ時刻に、女子の南アフリカXV戦を繰り上げて開始した[11]
類似チーム
○○バーバリアンズ

招待制で試合のたびに結成されるバーバリアンズのコンセプトは様々なチームに使われ、「○○バーバリアンズ」と名乗ることがあるが、いずれもバーバリアンズとは関係ない。

1980年に、フランスラグビー連盟に所属する選手から構成するフレンチ・バーバリアンズが誕生。現在も活発に活動しており、日本代表とは1985年10月23日[16]、「リポビタンDチャレンジ2012」として2012年6月20日[17] と 同6月24日[18]、そして同11月25日[19]の計4回にわたり戦っている(いずれもフレンチ・バーバリアンズの勝利)。

日本では、ワールドカップ2007に向けた日本代表の壮行試合の相手として、アジア・バーバリアンズという名でアジア選抜チームが編成され[20][21]、2007年8月10日に試合を行った[22]。10-69で日本代表が勝利した。

2020年1月25日、ミクニワールドスタジアム北九州で、スーパーラグビーの日本チームであるサンウルブズと対戦するために、九州・関西協会の社会人チームを中心に「チャレンジバーバリアンズ」が結成された。選手はコカ・コーラレッドスパークスマツダブルーズーマーズ豊田自動織機シャトルズ九州電力キューデンヴォルテクス近鉄ライナーズ栗田工業ウォーターガッシュから集められた[23]。81-28でサンウルブズが勝利[24]

2023年5月24日、来日しているニュージーランド大学選抜(NZU)と対戦するために、JAPAN RUGBY LEAGUE ONEの阪神地区3チーム(コベルコ神戸スティーラーズ花園近鉄ライナーズNTTドコモレッドハリケーンズ大阪)が「阪神バーバリアンズ」を編成した[25]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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