バーニングマン
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2013年8月)
ロゴ)300p (2012)

バーニング・マン(Burning Man)は、アメリカ合衆国で開催される大規模なイベントである。
概要ブラックロック・シティ市街地 (センターキャンプ周辺部)夜間のブラックロック・シティ「ザ・マン」と「6:00のプロムナード」を散策するバーナーたちVideo of the 'man' sculpture burning in 2011

バーニング・マンは、アメリカ北西部の人里離れた荒野で年に一度、約一週間に渡って開催される。例年、8月の最終月曜日から9月の第一月曜日(米国の祝日「レイバー・デイ」である)までがバーニング・マンの会期とされている。会場となるブラックロック砂漠は、ネバダ州リノ市の約150km (90マイル) 北北東に位置する乾湖(Dry lakebed)である。各参加者は、この「プラーヤ」(Playa)と呼ばれる何もない塩類平原(en)に街を作り上げ、新たに出会った隣人たちと共同生活を営み、そこで自分を表現しながら生き抜く。そして一週間後、すべてをに還す。この実験的な地域社会はさながら都市の様相を呈し、みずからを「ブラックロック・シティ」(Black Rock City, BRC)と呼称している。ブラックロック・シティは、直径約3.4kmの大きな扇型の市街地と、中心部のオープンスペース、および周辺部からなる総面積約14.5平方キロメートルの五角形の街であり、そこで会期中に生活する人々の数は約7万人ほどである(2019年の主催者発表入場者数:78,850人)。バーニング・マンという名称は、土曜日の深夜、街の象徴として場の中心に立ち続けていた人型の造形物「ザ・マン」(The Man)に火を放ち(burn)、それを完全に焼却することに由来する。

会場は、外部の世界から地形学的にほぼ遮断されており、電気、上下水道、電話ガスガソリンスタンドなどの生活基盤は整備されておらず、一般のテレビラジオ放送、携帯電話などもサービス提供範囲外となる。売店や屋台、食堂なども原則無い。主催者側が用意する例外は、食料の鮮度を維持するためのの販売(地元の学校に利益を還元)と、センターキャンプカフェでのコーヒーやレモネード等のドリンク販売で、この他に金銭を使用できる場面は無い。したがって、バーナー(参加者たちの自称。「燃やす者」の意)は、水、食料、衣類、住居、燃料など、自らの生存のため必要とするものを、自らの責任において事前に準備しなければならない。なお、自然環境保護のため必要とされる仮設トイレ群は随所に設置される。

ブラックロック・シティの「市民」たる各参加者は、思い思いの場所に自らの手で設営したテントキャンピングカーを家とし、他者と出会い、新規に友人を作り、交遊し、問題を解決し、コミュニティを形成する。この劣悪な自然環境下で生きていくためには、おのずから隣人たちと助け合う必要に迫られるのである。ここでは貨幣経済商行為は忌むべきものとされており、明確に禁止されている。見返りを求めない「贈り物経済」(Gift economy)と、なによりも「親切なこころ」が共同体を成立させている(物々交換や、物とサービスの交換は推奨されていない)。その広大な会場の各所には、参加者の手で大小多数のアート・インスタレーションが設置され、昼夜を問わず、会場の至るところで多種多様な活動が実行に移されている。

具体例を挙げるならば、

絵画彫刻などの制作。舞台演劇。ミュージカルパントマイム舞踊サーカス。楽器演奏。ジャムセッション

大道芸仮装。集団パフォーマンス。パレード。ファイアー・ポイ。フラフープ。トランポリンウエイトトレーニングローラーディスコ。

「アートカー」あるいは「ミュータント・ビークル」と呼ばれる、奇抜なデコレーションを施し、巨大なスピーカーを装備したトラックや移動ダンスフロア、あるいは移動バーカウンターの制作と運用。

大規模レイヴパーティ。野外ダンス。DJ。カウンターでのアルコール類の提供や各種カクテルの調製。友人への料理の提供。

グラフィティ・アート作品の制作。ボディペインティング。持ち寄った服へのシルクスクリーン印刷。

瞑想。ヨガ座禅天体観賞

パネル・ディスカッション。各種ワークショップマッサージヒーリングカウンセリング

パン焼き教室。鉄パイプ溶接教室。内燃機関のリビルド。アクセサリー手作り教室。

自転車修理/改造。セスナ機での遊覧飛行。スカイダイビング

大規模な遊具の設置(非常に大きなシーソー滑り台ブランコ。人力メリーゴーランドフリー・クライミング施設)

などである。これら一つ一つが各参加者の自由な発想から生まれた自己表現の手段である。

一方で、診療所の設置や新聞の発行、FM放送局の開設、交通整理、入り口ゲートでの参加者の出迎えなど、この一時的な共同体の構成員全体に貢献するような活動こそが己を表現しうる手段である、と捉える者たちもいる。例えば「ブラックロック・レンジャー」(Black Rock Ranger)と呼ばれるベテラン・バーナーのグループは、事前に十分な講習を受けた上で、参加者間、あるいは参加者と法執行機関やマスメディアとの間に立ち、様々なトラブルの解決にあたっている。

ブラックロック・シティにおいて一般的な価値観では、こういった活動に参加し積極的に人の輪に加わっていくことや、自ら独創的な活動を企画し、実行してみようという姿勢を高く評価する。反対に、自分では何もせず、ただ「バーニング・マンを見にきた」物見遊山の第三者であろうという態度は非常に恥ずべきことだ、とされている。
価値観

十か条の根本理念 (10 Principles)

 『どんな者をも受け入れる共同体である』(Radical Inclusion)

 『与えることを喜びとする』(Gifting)

 『商業主義とは決別する』(Decommodification)

 『他人の力をあてにしない』(Radical Self-reliance)

 『本来のあなたを表現する』(Radical Self-expression)

 『隣人と協力する』(Communal Effort)

 『法に従い、市民としての責任を果たす』(Civic Responsibility)

 『跡は何も残さない』(Leaving No Trace) 

 『積極的に社会に参加する』(Participation)

 『「いま」を全力で生きる』(Immediacy)
街の設計The logo of the Temple Guardians of the Temple at Burning Man.イベント開催時の衛星画像(2005年)

街路は弧を描き、同心円状に連なるようデザインされている。1999年以来、人型の像を中心とする直径約2.4kmの円を3分割し、その二つ分の円弧を市街地に、残りの一つをオープンスペースにするという基本構成は変更されていない。しかし、参加者の増加に伴い市街地は直径約3.4kmへと伸び、周辺部の総面積も拡大。これが収まるより開けた土地が確保できる北東方向へと、中心自体が数km移動している。

一番内側に設置される円弧状の通りはエスプラナード(Esplanade)と名づけられ、その外側に同心円状に連なる通り「ストリート」にはその年その年のアート・テーマに則った名前が付けられる。例えば「Wheel of Time(時の車輪)」(1999年)や、「The Vault of Heaven(天上の宝石箱)」(2004年)といったアート・テーマの年には、ストリートに太陽系の各惑星の名が与えられた。


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