バージニア級原子力潜水艦
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バージニア級原子力潜水艦

艦級概観
艦種攻撃型原子力潜水艦
艦名州名(12番艦及び22番艦のみ人名、31番艦以降は水棲生物)
建造期間2000年 - 建造中
就役期間2004年 - 就役中
前級シーウルフ級
次級最新
性能諸元
排水量水中:7,800t
全長114.8m
全幅10.4m
吃水9.3m
予備浮力
機関原子力ギアード・タービン(40,000 shp
GE S9G型加圧水型原子炉1基
蒸気タービン2基
ウォータージェット推進1基
電池
速力公表値:水中25ノット
推定値:水中34ノット
航続力無制限
乗員134名
探索装置
兵装533mm水圧式魚雷発射管
? Mk 48 魚雷
? ハープーン USM
? 各種機雷
弾庫容量: 38基分
無人潜水艇の使用も可能4基
トマホーク SLCMVLS12基

バージニア級原子力潜水艦(バージニアきゅうげんしりょくせんすいかん Virginia class submarine)は、アメリカ海軍が現在調達中の攻撃型原子力潜水艦

それまでアメリカ海軍の攻撃型原潜主力を務めてきたロサンゼルス級の後継艦として、高性能艦ながら高額なために3隻で建造が打ち切られたシーウルフ級のコストダウン型として開発された。
開発の経緯

冷戦末期アメリカ海軍は、主力攻撃型原潜であるロサンゼルス級の後継としてシーウルフ級を開発した。シーウルフ級はソ連海軍アクラ型などに対抗すべく攻撃能力・静粛性・速力・潜航深度などすべての面において当時最高レベルの性能をもった潜水艦として開発されたが、その反面高価なものとなってしまった。さらに冷戦の終結による予算縮小もあり、建造は同型艦・準同型艦合わせて3隻で打ち切られた。

シーウルフ級は当初から高価であるため量産は不可能と考えられ、シーウルフ級より性能を若干落とし価格を下げた安価な潜水艦でロサンゼルス級を代替することが計画された。計画名はセンチュリオンと名付けられ、これがバージニア級の原点となる。センチュリオンは冷戦時にはそれほど注目されていなかったが、冷戦終結に伴う予算縮小が現実化するにつれ注目されることとなり、1992年には計画名がNSSN (New Attack Submarine) へ変更され本格的な開発が開始された。

NSSNは、静粛性はシーウルフ級並ながらロサンゼルス級より一回り小さい船体で、速力をはじめとした能力も若干低下させた潜水艦が予定されていた。だが、後に沿岸浅海域(littoral area)からの陸上攻撃能力を重視したアメリカ海軍の新戦略である「from the sea」に基づく陸上攻撃能力の向上やSEAL部隊輸送能力の付与などにより、最終的には静粛性はシーウルフ級並、その他の面はロサンゼルス級以上シーウルフ級以下の性能を持つ潜水艦となった。これにより価格は高騰してしまい、調達性が低下してしまった。
コスト削減策

冷戦終結後に登場したバージニア級には、かつてほどの潤沢な予算を振り向けるわけにはいかなくなった。そこで、コスト削減に意が用いられることになった。
民生品転用

その例の1つが民生品転用(COTS: commercial off the shelf)で、純粋に軍用に開発されたのではない、一般に使用されている商用民生品を導入するというものである。民生品の中でもコンピューターのような電気製品では、軍用品に比べ安価で能力も良いが、信頼性や耐久性には欠けるため、兵器の一部として使用する場合は交換を容易にするなどの保守のための配慮が欠かせなくなる。

2017年9月には、バージニア級のコスト削減案の一つとして、後述の電子光学式潜望鏡の操作にマイクロソフト社製の民生用テレビゲーム機であるXbox 360のコントローラーを採用する計画がある事が報じられた[1]。現在の潜望鏡制御システムのコストは約3.8万USドル(約400万円)であるが、XBOXのコントローラを採用することによりコストが約1,000分の1の30-40ドルになり、また大柄で扱いにくいという声がある現在の制御システムに比べて、直感的に操作出来る事で訓練期間の短縮も可能であるとされる[2]。この制御システムは早ければSSN-788から導入される予定と伝えられている。
モジュール構造

バージニア級では、船体をパーツの交換が容易なモジュール構造とすることで、民生品の信頼性の低さを補っている。また、バージニア級は長期にわたっての建造が予定されており、その途中での装備変更も計画されているが、上記の様にモジュール構造を用いることで能力向上も比較的簡単に行うことができるとされている。

光ケーブルを使用した艦内LANにはオープン・アーキテクチャーを採用している。
原子炉の長寿命化

また、原子炉核燃料棒の寿命は艦の寿命(33年とされる)と等しいものを採用した。いままでの原子力潜水艦ではおおむね10年ほどで核燃料棒の交換をしなければならず、そのつど艦体を切断しての大がかりな工事が必要であった。この交換工事はコストだけでなく長期間に及ぶため戦力不在を埋めるための代艦を確保しなければならず、これらがコスト上昇の大きな要因となっていた。

バージニア級も定期的にドック入りを伴う整備が不可欠であることに変わりはないが、特にコストの大きい核燃料棒交換工事の必要を事実上なくしたことによりコスト節減が期待されている。
特徴
船体構造組み立て作業中のUSSバージニア

船体内部は前から順にソナートマホーク垂直発射管、発令所、居住区、原子炉区画、機械室とロサンゼルス級後期型と基本的には変わっていない。船体をモジュラー構造とし、各区画ごとに独立した機能を組み込んだことで船体が長くなった。主要な鋼材にHY80高張力鋼を使用し、シーウルフ級のHY100より安価としたが最大潜航深度も610mから488mに落ちているとされる。

セイルはロサンゼルス級後期型やシーウルフ級と同じように潜望鏡や対水上レーダー、シュノーケルなどが装備されており、基部は整流用に整形されている。氷海での行動も考慮して、潜舵はセイルではなく船体前部に装備されている。潜望鏡は非船殻貫通型と呼ばれる新しい仕組みが採用されている。従来の光学的な潜望鏡と異なり船殻に穴を開けて潜望鏡を設置する必要がなくなるため、耐圧船殻の開口部を減らし、強度を増すことが出来る。

スクリュープロペラは静粛性に効果のあるシュラウドリング(一種のカバー)を取り付けており、プロペラ形状も変わったとも言われるが、形状が確認できる確かな情報源はない。シーウルフ級と比べて39ノットから34ノットに最大水中速力が落ちているとされる。船体はアクティブソナー対策としてソナー部分など一部をのぞき吸音タイルで覆われているが、これはロサンゼルス級以来行われているのと同様である。
兵装

バージニア級の兵装は533mm魚雷発射管×4門にトマホーク用VLS×12基で、ロサンゼルス級後期型と同様である。デコイ発射筒は再装填不可の14基と再装填可能な1基の合計15基がある。
魚雷
魚雷発射管室内の制御装置533mm魚雷発射管(Mk48用)×4門[3]のための発射管室はセイル部がある発令所の下の階に位置する。魚雷・対艦ミサイルの搭載数は、魚雷発射管室内の弾庫に22発と発射管内に4発+トマホーク用VLS12発。これもロサンゼルス級後期型と同じで、シーウルフ級の660mm魚雷発射管8門、魚雷・ミサイル52発と比べると戦闘能力は下がっている。なお、魚雷発射管は、従来と同様に機雷の使用も可能である。
VLS
トマホーク用の12基のVLSはセイル部と艦首ソナーの間に設置されている。これは改良型のタクティカル・トマホークが軽量化とコストダウンによって強度が低下し、魚雷発射管からの発射が出来なくなったためである。2028年までに4隻のオハイオ級原子力巡航ミサイル潜水艦(SSGN)は全て退役予定である。


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