バンパイヤ
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この項目では、手塚治虫原作の漫画およびテレビドラマの「バンパイヤ」について説明しています。その他の「バンパイヤ」については「ヴァンパイア」をご覧ください。
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出典検索?: "バンパイヤ" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2014年4月)

バンパイヤ
ジャンルSF漫画
漫画
作者手塚治虫
出版社小学館

その他の出版社
集英社
秋田書店

掲載誌週刊少年サンデー
少年ブック
レーベルサンデーコミックス
発表期間1966年 - 1969年
巻数全3巻
ドラマ
監督山田健、菊地靖、真船禎
松田寛夫、西島孝恒、戸木啓八
制作虫プロダクション
放送局フジテレビジョン
放送期間1968年10月3日 - 1969年3月29日
話数全26話
トッペイ
チッペイ
ロック
大西ミカ
岩根山ルリ子
熱海教授
森村記者水谷豊
山本善朗
佐藤博
桐生かほる
嘉手納清美
戸浦六宏
渡辺文雄
テンプレート - ノート

『バンパイヤ』は、手塚治虫が『週刊少年サンデー』(小学館)および『少年ブック』(集英社)に連載した漫画作品。テレビドラマ化もされた。

第1部は『週刊少年サンデー』にて1966年第23号から1967年第19号まで連載された。手塚治虫本人がこれまでになく重要な登場人物となっているという特徴がある。

第2部はテレビドラマ放映開始時にメディアミックスとして、『少年ブック』にて1968年10月号から1969年4月号まで連載されたが、掲載誌の休刊により未完に終わった。

なお、講談社版『手塚治虫漫画全集』刊行の際、最終回配本として、編集部側が『新宝島』の収録を主張したのに対し、手塚は「かきおろしの話題作――たとえば「バンパイヤ」の完結編など――」を加えることを主張したが、編集部に押し切られたという[1]
あらすじ
第1部

主人公の少年である立花特平(通称トッペイ)は、月が出ている時に感情が高ぶるとに変身する「狼男」であった。木曽の山奥の集落でバンパイヤの「夜泣き一族」として母と弟のチッペイと暮らしていたが、行方不明の父親の探索とアニメーターになりたいという夢を持って村から抜け出し、手塚治虫の下(虫プロダクション)で働くことになる。だが、ある夜手塚治虫に正体がばれてしまう。手塚は、親友で怪奇現象の研究家でもあった熱海教授に相談するが、教授はトッペイを研究しようと無理やり狼に変身させ、逆にトッペイに追われてがけから落ち、事故死してしまった。悪魔のように知的で冷酷な少年ロック(間久部緑郎)は、その様子を目撃し、世界を支配しようという野望のために事件を楯にトッペイを利用しようとする。

トッペイとロックの確執。さらに、動物に変身するという理由だけで化け物扱いされ、人間たちに迫害され続けてきた一族の復讐を果たし、新たにバンパイヤの支配する世界を作るため蜂起するバンパイヤたち。そこにロックが絡み、事実上の主人公として描かれていく。

ロックは、3人の老婆の占い師から、「世界の支配者になれる。人間にも動物にも倒されることはない」と予言され、それを信じて悪事を重ねたのである。トッペイは変身してロックを襲うが、古井戸に落ちてロックに助けられ、いやいやながら命の恩人ロックの命令を聞く羽目になってしまった。ロックは、なんと孤児であった自分を引き取ってくれた恩人である大富豪大西氏の娘ミカを誘拐して身代金を強奪することを計画、トッペイにミカの誘拐を手伝わせる。ロックに命令され、警視庁の下田警部の追跡も振り切って身代金を奪い、指示された寺院に逃げ込んだトッペイは、そこで父とその助手の岩根山ルリ子に出会う。父の立花博士は、世界中のバンパイヤを結束し、人間からの不当な抑圧から解き放つための「バンパイヤ革命」を計画していたのだった。トッペイを追って来た警官隊の銃撃を受け、父はトッペイの身代わりになって死に、トッペイとルリ子は脱出する。

手塚治虫はロックが山口県の秋吉台で大西ミカを殺害するのを目撃するが、逆にロックに追われて鍾乳洞に逃げ込み、バンパイヤたちの集会場に迷い込む。バンパイヤたちが革命のために会議を開いていたのだ。ちょうどルリ子に連れられてきたトッペイのおかげで手塚は釈放されるが、途中で再びロックに出会い、自動車に乗せられたまま谷底へ落とされる。さらにロックは、自分が大西家の財産を譲られることを知り、大西夫婦を交通事故に見せかけて殺害してしまった。その上、彼をバンパイヤだと信じる岩根山ルリ子を通じてバンパイヤたちをも味方に付け、自分の屋敷を改造して彼らの基地に提供する。トッペイは、そんなバンパイヤたちの行き方に反対し、ロックを下田警部に告発するが、ロックは警部をも殺してしまった。警部の死に際にロックのことを聞いたおじのヒゲオヤジは、早速ロックを追い始める。

ロックは、丸薬状で飲み込むと体内で爆発する丸薬爆弾で政府要人を爆殺し、いよいよ野望の成就に乗り出した。彼の悪事に気付いた唯一無二の親友の西郷は監禁されてしまう。だがヒゲオヤジはロックを追って海外にまで飛ぶ。一方、死んだと思われた手塚治虫が生還した。死ぬ直前にバンパイヤに助けられ、「マッドPA(パー)」という、熱海教授が発明した謎の薬品のありかを尋ねられたというのだ。手塚はトッペイと共に廃屋となった熱海教授の屋敷に行き、マッドPAの資料を探し出した。そしてテレビでバンパイヤ革命の秘密を明かす。その存在を知られてしまった日本のバンパイヤは、ついにバンパイヤ革命を開始した。

バンパイヤ革命で日本全土がバンパイヤの支配下に落ちたある日、手塚治虫はトッペイらの協力で極秘にマッドPAを完成する。それは、変身したバンパイヤを本物の動物に変えてしまう作用があった。本心ではバンパイヤを支配して世界の王者になろうともくろんでいたロックは、手塚たちからマッドPAを奪おうとするが、ヒゲオヤジとの戦いに敗れて捕らえられる。ヒゲオヤジはバンパイヤの幹部たちをマッドPAで全滅させた。計画が挫折したロックは脱走し、監禁していた西郷の下に走るが、西郷の諫言にカッとなり西郷を射殺、彼に変装して逃げようとするが、トッペイたちに追われ、さらに無数の幽霊や妖怪の幻覚に襲われて海に飛び込み、姿を消した。そして全ては終わる。
第2部

第1部で姿を消したと思われていたロックがウェコ(人間に変身する猫のような姿をした動物)を利用し、再び世界征服をたくらむ。江戸時代に現れた化け猫(ウェコ)の逸話やトッペイとウェコの出会い、インドの山猫少年(正体は人間の姿になったウェコ)などのエピソードを織り込みながら展開する。ロックはウェコを大富豪の檜山家の跡取り息子・ハヤトに変身させ、本物とすり替えて財産を乗っ取ろうとする。しかし、ウェコはハヤトを殺そうとして返り討ちに遭い、手当てをしてもらったことで恩義を感じ、正義感に目覚める。その後、二人が繋がっていることに気づいたロックはウェコの振りをしたハヤトを洞窟の奥まで連れていき、地底湖へと突き落とす。しかしそれはハヤトではなく、本物のウェコであった。いつの間に入れ替わったのかと驚愕するロックに怒ったウェコが掴みかかろうとするところで物語は未完に終わる。
主要キャラクター
トッペイ(立花 特平)
主人公である15歳の少年。1部ではメインキャラクターであるが、2部ではほとんど出番がない。父親はバンパイヤ研究者の権威。アニメーターを目指して焼き払い直前の夜鳴き谷の村落から飛び出すように家出し、上京して手塚治虫に出会い、虫プロダクションに教養期間としてお茶汲みとして入社する。純粋で正義感が強く、気の良い性格だが、満月を見たり、感情が高ぶると狼に変身した後は野生の本性を現したかの如く野獣のような性格になる。テレビ版では終盤になるとほぼ自分の意志で変身している。バンパイヤと純粋人間との共存のために戦っていくのだが、自分の呪われた身体とロックとの確執やバンパイヤ革命による急進派のバンパイヤたちとの戦いによる呪われた運命に苦悩することになる。バンパイヤの変身は
アレルギー体質の一種であり、そのケースは様々で、ただ単に髯が長くなるだけの者や、中には心まで完全に獣になるケースもある。トッペイの変身シーンはオリジナルの狼男の伝記と同様に全身から狼の毛が生え、牙と尻尾が出て来た後に狼の姿になる。登場するバンパイヤの中で変身すると唯一喋ることが出来なくなるが、父との再会時はオオカミ同士なので変身したまま会話するシーンがある。テレビ版では実写のトッペイが満月を見て、眼を光らせながら(秋田文庫第1巻の水谷豊の解説によると金色のコンタクトレンズによるもの[2])苦しむトッペイのフイルムの上に、狼の毛と牙などを描いたアニメのセル画を合成したもの。当初は人間とバンパイヤの共存を望んでいたが、中盤のバンパイヤ狩りにより額に「V」の字を刻み込まれ人間を憎むようになる。


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