その他の用法については「バンテージポイント」をご覧ください。
バンテージ・ポイント
Vantage Point
監督ピート・トラヴィス
脚本バリー・レヴィ
『バンテージ・ポイント』(Vantage Point)は、2008年のアメリカ合衆国のサスペンスアクション映画。監督はピート・トラヴィス、出演はデニス・クエイドとマシュー・フォックスなど。スペインでの国際会議で起こった米大統領狙撃事件の瞬間とその前後を、現場にいた立場や職種などが違う8人の同時刻の視点から描いている[2]。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}映画館大賞「映画館スタッフが選ぶ、2008年に最もスクリーンで輝いた映画」で85位。[要出典] タイトルのバンテージ・ポイントとは日本語で「観点」「有利な見地」を意味し、8名それぞれの立場でしか見えない「視点」を集めた本映画の趣旨を表す。それぞれの視点は、必ず重要な場面の直前で終わるクリフハンガー形式をとり、徐々に真相を明かしていく。 場面は以下の順序で、それぞれ事件の約23分前から展開するが、8人の視点が個々に描写されるわけではない。 このいくつかの異なる視点によって物語の全貌を暴くという形式は黒澤明の『羅生門』に見ることができる[3]。 午後0時23分。スペインのサラマンカで開催されているテロ撲滅の国際サミットにて、マヨール広場の大聴衆を前にスピーチをしようと演台に立ったアシュトン米大統領が狙撃される。大混乱に陥る広場の中、さらに演台の下に仕掛けられていた爆弾が爆発する。 シークレット・サービスのバーンズは、手掛かりを探してテレビ中継車の映像をチェックし、同僚のテイラーが変装して現場から逃走する姿を目撃した。テロリストがシークレット・サービス内にも潜んでいたことを知り、テイラーを追うバーンズ。 実は撃たれた米大統領は影武者だった。近くのホテルに避難しているアシュトン大統領。だが、その情報はテロリスト側に漏れており、ホテル一階ロビーが自爆テロで爆破された。混乱に乗じて大統領を誘拐し、負傷者に見せかけて救急車で連れ出すテロリスト。 爆弾で多くの一般市民を殺傷し、無用になれば仲間をも射殺する無慈悲なテロリストだが、車道に飛び出した幼い少女を避けた救急車は、周囲の車を巻き込んで横転した。駆けつけたバーンズは大統領を発見し、テロリストを射殺して救出に成功した。
概要
レックス・ブルックスを中心とするテレビ局スタッフの視点
シークレット・サービス、トーマス・バーンズの視点
地元サラマンカの刑事、エンリケの視点
旅行者、ハワード・ルイスの視点
米大統領、ヘンリー・アシュトンの視点
ハビエルを中心としたテロリスト側の視点と、続けて事件の顛末
ストーリー
キャスト
トーマス・バーンズ
演 - デニス・クエイド / 日本語吹替 - 原康義主人公。襲撃された大統領を庇って銃弾を受け、治癒のために本事件前まで休職していたシークレットサービス。周囲の多くは現場復帰を時期尚早と考えているが、大統領からは特別な信頼を寄せられている。事件発生時は「広場にいる大統領」を警護していた。事件の謎を探るために動く。