バレーボールワールドカップ
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バレーボールワールドカップ開始年1965
主催
国際バレーボール連盟
チーム数8チーム
前回優勝男子: アメリカ合衆国(2023年)
女子: トルコ(2023年)
最多優勝男子: ロシア (6)
女子: 中国 (5)
公式サイト
FIVB
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バレーボールワールドカップ(英語: FIVB World Cup)は、国際バレーボール連盟(FIVB)が主催するバレーボールの世界大会である。

世界選手権オリンピックと併せて「バレーボール3大大会[1] として位置づけられている。

1965年に男子の第1回大会が開催され、1977年から日本で開催されている。

1965年から1989年までは4の倍数の翌年(丑年巳年酉年。つまり夏季オリンピックの翌年)に開催されていたが、1991年からは4の倍数の前年(卯年未年亥年。つまりラグビーワールドカップFIFA女子ワールドカップAFCアジアカップFIBAワールドカップ統一地方選挙の年)に開催されている。

大会マスコットはバボちゃんで、大会ロゴマーク、放送権を独占するフジテレビバレーボール中継のマスコットも兼ねている。
概要・歴史
成り立ち

バレーボールワールドカップは世界選手権オリンピックに続く3つ目の世界大会として1965年に第1回ワールドカップ男子大会[注 1]ポーランドで開催された。しかし、オリンピックや世界選手権より格が劣る大会とされて、注目度は今一つであった。
日本恒久開催

日本で初めて開催となった1977年大会では、「ワールドカップ77はフジネットワークの独占放送です」というフレーズとマスコットの「バボちゃん」(赤色)「ナナちゃん」(白色)を用いての宣伝がなされた。さらに日本は男子が準優勝、女子が優勝という好結果を残したため、「ワールドカップ」はバレーボールの大会というイメージが日本では定着した[注 2]。またフジテレビがテレビ放送に力を入れたことから、日本において馴染みが深い国際大会となっている。

興行的な成功[3] と、前田豊松平康隆らの尽力もあり、この1977年大会以降は、開催国が毎回日本(恒久開催)となった[4][注 3]。そして、フジテレビ系列の独占中継が現在まで続いている。
変更点


1991年大会(男子は第7回・女子は第6回)からは、五輪前年に開催されるようになった。それと同時に、男女とも3位以上、即ちメダル受賞国(ただしオリンピック開催国については除き、3位以内に開催国があった場合は4位が繰り上げ)にオリンピックへの出場資格を与える「世界予選大会」となり、注目度はより高まった。オリンピック開催国では、1991年はスペイン女子が、1995年は米国男女が参加した。2007年は中国女子が、2015年はブラジル男女が不参加。

2011年大会より国際バレーボール連盟によるルール変更があり、試合前のパフォーマンスは禁止となった。これによりコート上での歌唱・ダンスは行なわれなくなった[6]。また、この大会から導入された「3-2-1ポイント制」には、各国監督から批判の声も挙がった[7]

2011年4月、FIVBは2015年大会からワールドカップにおけるオリンピック出場枠を2(オリンピック開催国については除き、2位以内に開催国があった場合は3位が繰り上げ)とすると発表した[8]。そのため、この大会からオリンピックに出場するためには上位2チームに入らないといけない。また、開催時期も11月から夏(8-9月[9])に変更された。従来は第4ラウンドまである大会だったが、今回から計3ラウンドとなった。

2018年10月20日、2019年大会の概要を発表し、これまで優勝国や準優勝国などに与えてきた翌年の五輪の出場権が与えられなくなった。出場国は開催国の日本と、2018年の世界選手権を制した男子のポーランド、女子のセルビアが既に決定済み。残る各10か国は地区予選や世界選手権後の世界ランキングで決まる[10]。また、開催時期も9-10月に変更されている。

オリンピック予選


2019年3月、1977年以来12大会連続で行われてきた日本開催を見直し、世界選手権同様の公募制により開催国を決定する方針とすることが報道された[11]

2020年9月、FIVBよりワールドグランドチャンピオンズカップとともに当大会を廃止し、代わりにオリンピック予選を設定すると報道された[12]

2022年10月、男女それぞれ3都市で開催されることになっているパリオリンピック予選の1つが、日本で男女とも「FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」として開催されることが決定したと日本バレーボール協会が発表した。これまでのワールドカップと同様、日本戦全試合がフジテレビ系で独占中継されることも明らかにした[13][14]

なお、2025年からバレーボール世界選手権がこれまでの4年に1回(冬季五輪年=夏季五輪中間年)だったものを、西暦奇数年(次回の夏季・冬季五輪の前年度)の隔年開催に移行すること、また2027年の大会は2028年ロサンゼルスオリンピック予選を兼ねた大会になる予定であることなどから[15]、ワールドカップの扱いが見直される可能性がある。

競技方式(2019年大会)
出場枠

ワールドカップに出場できるのは全部で12か国で、2019年大会は以下のように選出された。

開催国 - 日本

前年開催の
世界選手権優勝国

大陸予選(北中米、南米、アフリカ) - 各大陸選手権の優勝国と、準優勝国(世界選手権優勝国のある大陸は、世界選手権優勝国を除いた成績順)

北中米予選

南米予選

アフリカ予選


2019年1月1日時点のヨーロッパランキング上位2カ国(欧州)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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