バレンシアオレンジ
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バレンシアオレンジ
バレンシアオレンジ
分類

:植物界 Plantae
:被子植物門 Magnoliophyta
:双子葉植物綱 Magnoliopsida
:ムクロジ目 Sapindales
:ミカン科 Rutaceae
:ミカン属 Citrus
:オレンジ C. sinensis

学名
Citrus sinensis Valencia
和名
バレンシアオレンジ
英名
Valencia orange
バレンシアオレンジの果実

バレンシアオレンジ(Valencia Orange)は柑橘類の一種で、スイートオレンジの中では最もよく知られた品種のひとつである。「バレンシア」からは、しばしばオレンジの産地として有名な、スペイン東部の地中海沿岸部にあるバレンシア州や、その州都であるバレンシアが連想されるが、原産地はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンタアナである。
来歴

バレンシアオレンジはアメリカ合衆国サンタアナでウィリアム・ウルフスキル(William Wolfskill)がはじめて作出した。後に、栽培権がアーバイン社(Irvine Company)に譲渡され、大々的に生産が行われた。この結果、ロサンゼルス郡からオレンジ郡(Orange County)が分割され現在にいたる。バレンシアオレンジの生産はその後、アーバイン社から分割されたサンキスト・グローワーズにより行われることとなったが、1990年代半ばには、コストの問題からオレンジ郡では生産されなくなった。しかし、バレンシアオレンジの栽培は、南カリフォルニアでの柑橘類産業の基礎を築いたと言える。

イギリスの養樹園主トマス・リバースは1865年にエクセルシオールという名前でバレンシアオレンジをカタログに載せ、カルフォルニアとフロリダの顧客に苗木を販売した。[1]
日本での栽培

日本でも栽培が試みられているが、他のスイートオレンジの多くの品種と同様カンキツかいよう病に弱く、また、回青現象(樹上で熟した果実が、気温が高くなると葉緑素を再吸収し果皮が青みがかる現象)を防ぐために袋がけが必要になるなど、日本での経済栽培は難しい。

2010年の収穫量は364 トンで、その内訳は和歌山県314 トン、神奈川県50 トンである[2]
脚注^ 『オレンジの歴史』株式会社原書房、2016年7月27日、50頁。 
^ 農林水産省 特産果樹生産動態等調査2013年7月24日閲覧

外部リンク

サンキスト日本語版










柑橘類ミカン科
原種

オーストラリアとパプアの野生ライム(英語版)

シトロン

クリメニア(英語版)

宜昌橙(英語版)

コブミカン

キンカン

マンダリンオレンジ

莽山野柑(英語版)

ザボン(ブンタン)

琉球マンダリン

主要な交配種

グレープフルーツ

レモン

ライム

オレンジ(英語版)

ミカン属
(カンキツ属)

オレンジ

キノット

ジャッファ・オレンジ

ジョッパ

ネーブルオレンジ

バイーアオレンジ

バレンシアオレンジ

福原オレンジ

ブラッドオレンジ

グレープフルーツ類

オランジェロ

グレープフルーツ

香酸柑橘類

カボス

カラマンシー(四季橘)

キズ(木酢)

清岡橙

コブミカン

シークヮーサー(ヒラミレモン)

シトロン

ジャバラ

スダチ

ダイダイ

ナンショウダイダイ(南庄橙)

新姫

ブッシュカン(仏手柑)

ヘベズ(平兵衛酢)

ベルガモット

マイヤーレモン

メキシカンライム

ゆうこう

ユコウ(柚柑)

ユズ

ライム

レモン

雑柑類

伊予柑

黄金柑

河内晩柑

金柑子

三宝柑

湘南ゴールド

ナツミカン(夏橙)

カワノナツダイダイ(甘夏)

鳴門オレンジ

八朔(ハッサク)

はるか

媛小春

日向夏(ニューサマーオレンジ)

タンゴール

愛媛果試第28号(紅まどんな)

甘平

清見

師恩の恵

シラヌヒ(安芸の輝き/佐賀果試34号/大将季/肥の豊)(デコポン

せとか

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タンカン

津之輝

はるき

はるみ

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マーコット

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