バルタン星人
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バルタン星人
ウルトラシリーズのキャラクター
初登場『ウルトラマン』第2話
作者成田亨(デザイン)
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バルタン星人(バルタンせいじん)は、円谷プロダクション日本で制作した特撮テレビドラマシリーズ「ウルトラシリーズ」に登場する架空の宇宙人(異星人)。別名は宇宙忍者。
概要

ウルトラマン』第2話「侵略者を撃て」にて初登場。

セミに似た顔、ザリガニのような大きいハサミ状の両手を持ち、高度な知能を備えた直立二足歩行の異星人である。両手は厚さ20センチメートルの鉄板を切断できるという[1]マッハ5での飛行能力[2][1]のほか、瞬間移動能力も有しており、分身するかのように移動できる。眼は5,000個の眼細胞から構成される複眼となっており、1万メートル先の米粒も視認できる[3][1]。その反面、どの個体も接近戦が苦手な描写が存在する。一般に「フォッフォッフォッフォッフォッ[注釈 1]」と表記される独特の音声[5][注釈 2]を発するが、『ウルトラマン』第2話の監督と脚本を担当した飯島敏宏によれば、その際に腕を上げて手を揺らすのは、「腕を下げていると爪が重くて大変だったから、休むために生まれたシーン。腕を上にあげて立てていると楽だった」という[11]

地球を訪れる最初の目的は侵略ではなく、故障した宇宙船の修理のためだった。自分たちの故郷であるバルタン星が発狂した科学者の行った核実験で壊滅したため、たまたま宇宙船で旅行中だった20億3,000万人のバルタン星人が故郷を失い、難民となった。身体をバクテリア大にまで縮小して放浪の旅を続けていたバルタン星人たちは、やがて発見した地球で宇宙船を修理しようと飛来した際に現地を気に入り、ハヤタ隊員の提言を無視して侵略を開始する。科特隊隊員との初めての会話では、地球人が持つ生命の概念はバルタン星人にとって理解できないものである様子が描写されている。

『ウルトラマン』第16話への再登場以降、数多くのウルトラシリーズに登場し、ウルトラ戦士の最大のライバルとして幅広い層から認知され、円谷プロ50周年を記念して実施された「ウルトラ怪獣総選挙」でも2位にランクインするなど、人気を博している[12]。下記の漫画やゲーム、ライブステージなど映像以外の作品にもたびたび登場するうえ、バラエティ番組へのゲスト出演など、ウルトラシリーズ以外のメディアでも活躍している。前述したように元は故郷を失った放浪者であり、『ウルトラマン』の世界とは別の世界を舞台とする作品(『ウルトラマンコスモス』や『ウルトラマンマックス』)では、人類に友好的に接する下記の個体(チャイルドやタイニーなど)も登場している。

単独で取り上げられる機会も多く、2009年11月にはバルタン星人を特集したコスミック出版の書籍『バルタン星人 ?不滅のダークヒーロー?』 (.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-7747-5305-8) が発売された。同書によれば笑い声は当時の時代劇の悪役から考えられ、宇宙忍者という別名は後から付けられたとされている[要ページ番号]。また、着ぐるみの頭部はかなり重く、アトラクション中に落ちるというアクシデントが起こったそうである[要ページ番号]。

飯島は、バルタン星人は科学や経済が発達した人類の未来の姿を映した反面教師と位置づけており、「悪役として描かれた後発のバルタン星人については認めていない」旨を発言している[13]ほか、「もう悪役にしたくない」とも発言している[11]
名前の由来

命名は飯島による。名称はバルカン半島に由来するという説と、設定作業当時の人気歌手シルヴィ・ヴァルタンから取ったという説があるが、飯島のコラム「今明かされるバルタン出生の秘密」[14]によれば正しいのは前者であり、「母星が兵器開発競争によって滅んだため、移住先を求めて地球にやってきた」という設定を、ヨーロッパの火薬庫といわれて紛争の絶えなかったバルカン半島に重ねているとされる[13]

しかし、2012年7月24日WOWOWで放送された『ザ・プライムショー』では後者の説が採用され、飯島自身は実際にはヴァルタンのファンではなかったが[13]、「(名付け親である)飯島がヴァルタンの大ファンであったため」という理由にしたと語っている。また、同番組とは別に「世界怪物怪獣大全集」(キネマ旬報社、1967年、ISBN 4-87376-191-3[15]では後者について言及しており、その由来はヴァルタンが出演するレナウンのCMであると当時円谷プロで企画室長を務めていた金城哲夫が述べているが、復刻版[15]ではこの点について、事実とは異なると述べている。

2016年2月19日日本経済新聞の「文化」面に掲載された飯島のコラム「ウルトラマン誕生 大作戦」では、バルタン星人の名前はバルカン半島に由来するが、宣伝部の案でヴァルタンから名付けたことに決めたので、両説とも間違いではないと述べている。

なお、1989年3月21日TBSで放送された『初公開!ウルトラマンの裏のウラ バルタン星人が大復活!』でインタビューを受けた飯島は、「夜中に突然出てきた名前なのではっきりしない。バルカンの星の下にかも知れないし、シルヴィ・バルタンも多少あったかも知れない」と答えている[信頼性要検証]。
デザイン・造型

デザイン:
成田亨[16][17]

造型:佐藤保[18]

初代バルタン星人の造形担当は佐々木明というのが1980年代から定説とされていたが、佐々木自身がこれを否定している[19]

撮影に使用された着ぐるみは、『ウルトラQ』第16話「ガラモンの逆襲」に登場したセミ人間を改造したもの[出典 2][注釈 3]


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