バルカン政治家
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出典検索?: "バルカン政治家" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2010年12月)

バルカン政治家(バルカンせいじか)とは、その時々の状況変化に応じ、敵味方を目まぐるしく変えていく政治家、もしくは他国との関係を国際関係の変化に応じて目まぐるしく敵対・同盟に変化させる外交政策を推し進めようと図る傾向の強い政治家の事である。また、特に政治の場ではなくても、比喩(例:「まるでバルカン政治家の様だ」)で使われるケースもある。目次

1 概要

2 バルカン政治家と呼ばれた政治家

3 関連項目

3.1 特にバルカン諸国地域での政争に影響を及ぼした背景に限定


4 脚注

概要

語源の由来は、18世紀以降のオスマン帝国の衰退・力の空白に伴い、ヨーロッパ列強の後ろ盾によって19世紀から20世紀(ユーゴスラビア建国期)にオスマン帝国の支配から離脱するかたちで建国されたバルカン半島に位置する諸国群(バルカン諸国)で活躍・暗躍してきた幾つかの政治家達を指したものとされる。

古来より半島地形に様々な国家が林立する場合、海路を通じ貿易を起こして栄える国家や陸路(半島付け根部分)を通じ大陸側にある近隣国家群(或いは特定の大国)と結び付きを強める国家などが興り易い。貿易手段が多岐に渡る地形である故、単独でも十分、国力が豊かになれる国家が成立していく反面、文化の多様化(同一民族意識の結び付きの弱体化・事実上の民族の枝分かれ、各異民族での独立意識維持)も進み、更に同じ半島内での他国との統合を希求しようにも、国力が突出して強い盟主的国家も成立し辛いので、統一国家が建国される事も困難になる。

この様な団子レース的な近隣諸国間での複雑な外交を通じ、どうしても同盟相手・敵対相手の変心・寝返りなどその時々の状況の変化に素早く迅速に手を打てる手腕を持つ政治家が必要とされ、生まれていく。更に、国同士の駆け引きだけではなく、国家の中でも(近隣国家からの工作で)国論の分裂や内政での利権化による政治の派閥化で政治家・政治グループ同士での同盟・敵対も繰り返されていき、その様な駆け引きについて手腕に長けた政治家が多数輩出・台頭し易い土壌となる。

やがて(地形も問わず)他地域であっても、この様な素養・才覚を身に付けた政治家は、皮肉、或いは尊敬・畏敬を込めて「バルカン政治家」と呼称される様になった。
バルカン政治家と呼ばれた政治家

日本においては、語源の元であるバルカン諸国の小国イメージになぞられ、「小派閥・小規模政党を率いる領袖」という意味合いに偏重・変質した上で呼称される傾向が続いている。その為、本来の意味でのバルカン政治家とはかけ離れた「物腰が柔らかい」「庶民的でソフトイメージ」「意見調整重視」「理想家肌」の政治家に多い。

三木武夫[1]

武村正義[1]

菅直人 - バルカン政治家になぞらえ、「バル菅」とも呼ばれた[2]

関連項目

ミドルパワー

勢力均衡脅威均衡

天下三分の計支那分割論(群雄割拠する軍閥領袖のバルカン政治家化を更に推し進め、将来に渡り中国大陸における統一国家台頭阻止・周辺地域安全保障を狙った当時の列強国の構想)

日米中正三角形論

汎スカンディナヴィア主義

イタリア戦争イタリア統一運動

戦国策合従連衡縦横家戦国時代 (中国)春秋戦国時代

応仁の乱戦国大名

三十年戦争帝国クライス#三十年戦争およびそれ以後

タイ王国#立憲君主制、第二次世界大戦

容共

ラパッロ条約 (1922年)

独ソ不可侵条約#評価平沼内閣#概要汎ユーラシア大陸ブロック構想(リッベントロップ版「ユーラシア枢軸構想」)、新旧大陸対峙論(後藤新平版「ユーラシア枢軸構想」)、日独伊三国同盟#同盟拡大の動き日ソ中立条約#締結への経緯松岡洋右#三国同盟構想から四国同盟構想へ、その失敗日ソ基本条約

孫文#孫文・ヨッフェ共同宣言国共合作張学良#西安事件宋慶齢#中華人民共和国成立後

ソ連を仲介とした和平工作構想

チャンドラ・ボース ソ連亡命・再起構想

英国労働党政権によるロールス・ロイス・エンジン技術協力クリーモフ RD-500(ソ連版「ロールス・ロイス ダーウェント 5」)、クリーモフ RD-45(ソ連版「ロールス・ロイス ニーン」)、クリーモフ VK-1(RD-45の発展型。


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